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27話 ラフレアが覚醒しました
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魔獣ブラックウルフの生息地は地図上で確認するとここから東に十キロ程の平原に生息しているという。
商人などが数多く襲われていて被害が甚大である。
群れで行動することは無く一匹狼である。
「強いんですよね?」
「ああAランクモンスターだからな。かなり強いよ。でも大丈夫やり直せるから」
「そうですね。私もヒーラーとして出来る限りの事はします」
「宜しく頼む」
俺はアリスの頭をポンと撫でた。
俺達は馬車で揺られて平原まで向かう。
まあ正確には馬車が襲われたら困るので途中までの送迎だが。
「鉄の剣で切れるかしら?」
「切れるよ。鱗が無いし体が比較的柔らかいから。問題はスピードだな」
「そんなに速いの?」
「ああかなり速い。正直バッファーなしだと危険かも」
「じゃあうちにはラフレアがいるから」
「多分大丈夫。まあ一応平原近くでセーブするから」
俺とリアが会話している横で俺にもたれかかり寝ているバッファーのラフレア。
幸せそうな寝顔で俺にもたれかかり寝ている。
俺の肩ですぅーすぅーと寝息を立てている。
「腹が減ったのじゃ」
「さっき食べただろ」
「そうじゃが腹が減ったのじゃ」
「ほらスティック肉」
「くれるのかラークよ」
「ヴィクトリカの為に持ってきたんだ」
「ナイスじゃ。ラークよ愛しておるぞ」
「いいから早く食え」
俺は狭い馬車の中で抱き着いてくるヴィクトリカを離してスティック肉を与えた。
ヴィクトリカは幸せそうに食べている。
お腹だけは壊さないでくれよ。
そう心配しながら俺はラフレアの顔を間近で見てドキドキを感じる。
「作戦はどうしますか?」
「アタッカーの二人は一人が視線を誘導。もう一人が弱点の背中を攻撃」
魔獣ブラックウルフは四本足の獣である。
狼に近いモンスターで素早い動きで冒険者を翻弄する。
だが背中の毛皮が薄く非常に攻撃が入りやすい。
つまりそこが弱点となる。
また四本足の足も凄く硬いわけではないので鉄の剣なら十二分に攻撃が通る。
「バッファーのラフレアはとにかくバフを撒く。ヒーラーのアリスはパーティー全体の回復とシールド」
「分かりました」
「俺は短剣で遠距離から戦いつつ、セーブ&ロードの能力でパーティー全体を支援する」
俺の作戦を聞いて寝ているラフレア以外が力強く頷いた。
一番重要なのは恐らくラフレアの存在だ。
パーティーにとってバッファーは非常に重要な存在なのだ。
そういやラフレアって魔力量が凄く多いよな。
【デビルメイデン】のパーティーでバッファーを担っていた俺の嫌いなローマルは結構すぐにばてていた。
だがラフレアはばててない。
もしかしたら滅茶苦茶凄い才能の持ち主かもしれない。
「そろそろ到着致します。ここからは徒歩でお願いします。魔笛を貸しますので終わり次第呼んでください」
「ああ分かった。ありがとう」
「ご健闘を祈っています」
俺は寝ているラフレアを起こして馬車から降りる。
ここから数百メートル先にブラックウルフの生息地が存在する。
ここらでセーブしとくか。
「セーブ」
=========================
スロット1 平原のすぐ近く
スロット2 冒険者ギルド
=========================
俺は迷ったがスロット1に上書きセーブをした。
よしこれでいいだろう。
俺達は平原まで移動する。
すると魔獣ブラックウルフが他の動物の死骸を食べていた。
「ラフレアバフを頼む」
「りょうかーい」
ラフレアがバフを撒く。
「攻撃力アップ」
「防御力アップ」
「スピードアップ」
アタッカーの二人がバフの恩恵を受ける。
そしてアリスがシールドを張る。
「そのまま作戦通りに」
「ええ」
「うむ」
俺達に気づいた魔獣ブラックウルフが食事を止めて俺達に襲い掛かる。
俺は短剣を投げて視線を上手く誘導させようとした。
だが短剣を瞬時に回避してジグザグに移動する。
リアとヴィクトリカの速さを大幅に上回っている。
これではアタッカーの攻撃が入らない。
俺とアリスに猛突進でグルルルルルルルと唸り声を上げて近づいてくる。
「ロード」
俺はスロット1のセーブポイントにロードした。
「間一髪だったな」
「速すぎますね。これでは幾らバフを掛けたところで今の私達では」
「さてどうするか」
俺達が頭を捻り悩んでいるとラフレアが意外にも口を開く。
「多分私覚醒できる」
「はい!?」
「え!?」
「ぬっ!?」
「どういう事ですか!?」
ラフレアの言葉に俺達は驚き変な言葉が出る。
覚醒できるって言ったのか?
本当なら凄いのだが。
「今三つしかバフが使えない。そして三つ全てバフを使ってる。でも一つに集中すれば今より凄いバフを掛けれる筈」
「いつの間に!?」
「夢の中で特訓した。だから大丈夫任せて」
「夢の中か。寝ている理由ってもしかして」
「内緒」
「まあ任せる。頼むぞラフレア」
「ええ」
どうやらラフレアは天才のようだ。
まさか夢の中で特訓できるとは恐れ入った。
「じゃあもう一度戦うぞ」
「はい」
俺達は再び魔獣ブラックウルフへと近づく。
そして俺達に気づく魔獣ブラックウルフ。
「頼んだラフレア」
「任せなさい」
ラフレアはいつにも増して集中する。
そしてラフレアはバフを掛ける。
「超スピードアップ」
アタッカーの二人に超スピードアップのバフが掛かる。
リアとヴィクトリカは通常の五倍以上速くなった。
「何これ速い」
「凄いのじゃ」
俺の動体視力ではギリギリ追える程度だ。
俺の動体視力は人よりいい。
それでも殆ど追えない。
「リア、ヴィクトリカ頼んだ。アリスはシールド付与」
「オッケー」
「了解じゃ」
「マジックシールド」
リアが四本足の足を素早く切断していく。
態勢を崩した魔獣ブラックウルフの背中にヴィクトリカが鉄の剣を思いっきり刺す。
グガアアアアアアアアアアアアアアアア。
魔獣ブラックウルフは凄い大きな悲鳴を上げて苦しみ絶命した。
俺達は魔獣ブラックウルフの討伐に成功した。
「やったな。リア、ヴィクトリカ、ラフレア、アリス」
「やったあああ」
「やったのじゃ」
「やった。眠い」
「やりました」
「ラフレア凄かったぞ」
「じゃあ寝る」
俺に全員抱き着いてくる。
そして全員で喜びを分かち合った。
ラフレアは眠くなったのかすぐ俺に抱き着いたまま寝る。
俺はラフレアをおんぶして魔笛を鳴らした。
数分後馬車がやって来た。
「さあ死体を回収して帰るか」
俺達【ホワイトアリス】は見事Aランクモンスター魔獣ブラックウルフを討伐した。
ラーク達は知らないが【デビルメイデン】とは逆の結果となる。
【ホワイトアリス】はこれから階段を駆け上がっていく事となる。
商人などが数多く襲われていて被害が甚大である。
群れで行動することは無く一匹狼である。
「強いんですよね?」
「ああAランクモンスターだからな。かなり強いよ。でも大丈夫やり直せるから」
「そうですね。私もヒーラーとして出来る限りの事はします」
「宜しく頼む」
俺はアリスの頭をポンと撫でた。
俺達は馬車で揺られて平原まで向かう。
まあ正確には馬車が襲われたら困るので途中までの送迎だが。
「鉄の剣で切れるかしら?」
「切れるよ。鱗が無いし体が比較的柔らかいから。問題はスピードだな」
「そんなに速いの?」
「ああかなり速い。正直バッファーなしだと危険かも」
「じゃあうちにはラフレアがいるから」
「多分大丈夫。まあ一応平原近くでセーブするから」
俺とリアが会話している横で俺にもたれかかり寝ているバッファーのラフレア。
幸せそうな寝顔で俺にもたれかかり寝ている。
俺の肩ですぅーすぅーと寝息を立てている。
「腹が減ったのじゃ」
「さっき食べただろ」
「そうじゃが腹が減ったのじゃ」
「ほらスティック肉」
「くれるのかラークよ」
「ヴィクトリカの為に持ってきたんだ」
「ナイスじゃ。ラークよ愛しておるぞ」
「いいから早く食え」
俺は狭い馬車の中で抱き着いてくるヴィクトリカを離してスティック肉を与えた。
ヴィクトリカは幸せそうに食べている。
お腹だけは壊さないでくれよ。
そう心配しながら俺はラフレアの顔を間近で見てドキドキを感じる。
「作戦はどうしますか?」
「アタッカーの二人は一人が視線を誘導。もう一人が弱点の背中を攻撃」
魔獣ブラックウルフは四本足の獣である。
狼に近いモンスターで素早い動きで冒険者を翻弄する。
だが背中の毛皮が薄く非常に攻撃が入りやすい。
つまりそこが弱点となる。
また四本足の足も凄く硬いわけではないので鉄の剣なら十二分に攻撃が通る。
「バッファーのラフレアはとにかくバフを撒く。ヒーラーのアリスはパーティー全体の回復とシールド」
「分かりました」
「俺は短剣で遠距離から戦いつつ、セーブ&ロードの能力でパーティー全体を支援する」
俺の作戦を聞いて寝ているラフレア以外が力強く頷いた。
一番重要なのは恐らくラフレアの存在だ。
パーティーにとってバッファーは非常に重要な存在なのだ。
そういやラフレアって魔力量が凄く多いよな。
【デビルメイデン】のパーティーでバッファーを担っていた俺の嫌いなローマルは結構すぐにばてていた。
だがラフレアはばててない。
もしかしたら滅茶苦茶凄い才能の持ち主かもしれない。
「そろそろ到着致します。ここからは徒歩でお願いします。魔笛を貸しますので終わり次第呼んでください」
「ああ分かった。ありがとう」
「ご健闘を祈っています」
俺は寝ているラフレアを起こして馬車から降りる。
ここから数百メートル先にブラックウルフの生息地が存在する。
ここらでセーブしとくか。
「セーブ」
=========================
スロット1 平原のすぐ近く
スロット2 冒険者ギルド
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俺は迷ったがスロット1に上書きセーブをした。
よしこれでいいだろう。
俺達は平原まで移動する。
すると魔獣ブラックウルフが他の動物の死骸を食べていた。
「ラフレアバフを頼む」
「りょうかーい」
ラフレアがバフを撒く。
「攻撃力アップ」
「防御力アップ」
「スピードアップ」
アタッカーの二人がバフの恩恵を受ける。
そしてアリスがシールドを張る。
「そのまま作戦通りに」
「ええ」
「うむ」
俺達に気づいた魔獣ブラックウルフが食事を止めて俺達に襲い掛かる。
俺は短剣を投げて視線を上手く誘導させようとした。
だが短剣を瞬時に回避してジグザグに移動する。
リアとヴィクトリカの速さを大幅に上回っている。
これではアタッカーの攻撃が入らない。
俺とアリスに猛突進でグルルルルルルルと唸り声を上げて近づいてくる。
「ロード」
俺はスロット1のセーブポイントにロードした。
「間一髪だったな」
「速すぎますね。これでは幾らバフを掛けたところで今の私達では」
「さてどうするか」
俺達が頭を捻り悩んでいるとラフレアが意外にも口を開く。
「多分私覚醒できる」
「はい!?」
「え!?」
「ぬっ!?」
「どういう事ですか!?」
ラフレアの言葉に俺達は驚き変な言葉が出る。
覚醒できるって言ったのか?
本当なら凄いのだが。
「今三つしかバフが使えない。そして三つ全てバフを使ってる。でも一つに集中すれば今より凄いバフを掛けれる筈」
「いつの間に!?」
「夢の中で特訓した。だから大丈夫任せて」
「夢の中か。寝ている理由ってもしかして」
「内緒」
「まあ任せる。頼むぞラフレア」
「ええ」
どうやらラフレアは天才のようだ。
まさか夢の中で特訓できるとは恐れ入った。
「じゃあもう一度戦うぞ」
「はい」
俺達は再び魔獣ブラックウルフへと近づく。
そして俺達に気づく魔獣ブラックウルフ。
「頼んだラフレア」
「任せなさい」
ラフレアはいつにも増して集中する。
そしてラフレアはバフを掛ける。
「超スピードアップ」
アタッカーの二人に超スピードアップのバフが掛かる。
リアとヴィクトリカは通常の五倍以上速くなった。
「何これ速い」
「凄いのじゃ」
俺の動体視力ではギリギリ追える程度だ。
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「了解じゃ」
「マジックシールド」
リアが四本足の足を素早く切断していく。
態勢を崩した魔獣ブラックウルフの背中にヴィクトリカが鉄の剣を思いっきり刺す。
グガアアアアアアアアアアアアアアアア。
魔獣ブラックウルフは凄い大きな悲鳴を上げて苦しみ絶命した。
俺達は魔獣ブラックウルフの討伐に成功した。
「やったな。リア、ヴィクトリカ、ラフレア、アリス」
「やったあああ」
「やったのじゃ」
「やった。眠い」
「やりました」
「ラフレア凄かったぞ」
「じゃあ寝る」
俺に全員抱き着いてくる。
そして全員で喜びを分かち合った。
ラフレアは眠くなったのかすぐ俺に抱き着いたまま寝る。
俺はラフレアをおんぶして魔笛を鳴らした。
数分後馬車がやって来た。
「さあ死体を回収して帰るか」
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