「やり直しなんていらねえ!」と追放されたけど、セーブ&ロードなしで大丈夫?~崩壊してももう遅い。俺を拾ってくれた美少女パーティと宿屋にいく~

風白春音

文字の大きさ
56 / 108

56話 リミットギアは傲慢者の集まりです

しおりを挟む
        ♦

 【リミットギア】と呼ばれるパーティーはAランクだ。

 Sランクに近いと自分たちで豪語しているが実際はSランクには程遠い。

 【リミットギア】のメンバーは全部で五人。

 メンバー構成はこうだ。


 アタッカー:ライデル、ケーデル、グレネス

 バッファー:マーリー

 ヒーラー:エステラ


 この五人だ。

 ライデルは【リミットギア】のパーティーリーダーだ。

 黒いショートカットの男で凄く傲慢な性格である。

 銀の鎧に身を包んでいる。


 ケーデルはライデルの弟であり、ライデル同様黒髪で凄く傲慢な性格だ。

 兄をとても良く慕っている。


 グレネスはオレンジ色の髪で巨体の男だ。

 自分が最強だと思い込んでいる勘違い野郎だ。

 よく他人を見下す癖がある。


 マーリーはピンク色の髪の少女でこのパーティーの要を担っている。

 男遊びが激しく、無類のイケメン好きだ。


 エステラは金髪の少女であり普段は猫を被っている。

 本心は他人を見下す癖があり、他人を常に利用しようと考えている。


 このパーティーは常に他人を見下す癖がついた連中の集まりだ。


 【リミットギア】はそこそこ名の知れたパーティーだと自分たちは思い込んでいる。

 実態は並より上ではあるがSランクには遠く及ばない。


 「そう言えばデビルメイデンのラークに会ったよ」
 「兄貴、ラークってあの無能の腰巾着のかい?」
 「ああそうだ。今はデビルメイデンを追放されてホワイトアリスとかいうパーティーに所属しているらしい!!」
 「ホワイトアリス? そんなパーティー聞いたことないな? どこの雑魚だい?」
 「どうやら調べたらBランクらしい。あの無能にはピッタリのパーティーだな!!」
 「兄貴、何故そんな雑魚パーティーに興味を持っているんだい?」
 「ラークはどうでもいいんだが、ラークと一緒にいた女は最高の上玉だった!!」
 「兄貴、そいつを犯したいのか?」
 「屈辱の顔を見たいのさ。あの女は僕に口答えをした。許せないからね!!」
 「じゃあホワイトアリスを壊滅させるかい兄貴?」
 「先ずはパーティーメンバーの実態を調べるのが先だね!!」


 二人は【ホワイトアリス】壊滅を目論む。

 そしてリアを犯そうとする。

 自分たちに屈服させようとする。


 食堂でライデルとケーデルお酒を飲みながら話していると、遅れてグレネス、マーリー、エステラがやって来た。

 そして【ホワイトアリス】壊滅の目論見を話す。

 全員下卑た笑いで賛成した。


 「いいじゃねえか。俺達に楯突く奴は全員屈服させればいい!!」
 「そうそう。私はラークとか言う男を屈服させたいね!! 絶望の表情が見たいよ!!」
 「私はホワイトアリスに利用価値があるなら賛成です!!」
 

 三人ともライデルとケーデルの作戦に賛成する。

 そして彼らは【ホワイトアリス】に接触を試みる。

 後に後悔することになるのだが、彼らはまだ知らない。

 自分たちの愚かさを自覚していない。

 醜い連中である。


   ♦

 
 俺達はファイシード国の冒険者ギルドに来ていた。

 かなり広大な冒険者ギルドで数々の冒険者が集っていた。

 中にはAランク冒険者も混ざっている。

 流石にSランクはそうそういない。


 「何受注する?」
 「Aランクに上がる為には難しいクエストも受注した方がいいですよね?」
 「まあな。でもドラゴン系はやめた方がいい。まだ早い」
 「じゃあこのダークゴブリン討伐はどうですか?」
 「おっ、いいな!!」


 俺達はクエストボードに貼られたダークゴブリン討伐を受注する。

 詳細は以下だ。

 ==========================

 ダークゴブリン討伐 金貨10枚

 
 危険度★★★★★★★★★


 待遇 強回復薬×5、魔力回復剤、馬車


 依頼主 ファイシード国近隣住民

 ==========================


 まあまあ難しいクエストだ。

 ダークゴブリンはA-ランクのモンスターだ。

 Bランクパーティーでも挑む者は多い。

 俺達はこのダークゴブリン討伐クエストを受注した。


 「セーブ」


 =========================

 スロット1 ファイシード国冒険者ギルド

 スロット2 ファイシード国宿屋

 スロット3 空き

 =========================


 俺はスロット1に上書きセーブをした。

 これで万が一があっても大丈夫だろう。

 セーブはこまめにしておいて損はないからな。


 「じゃあ行くか!!」
 「ええ!!」
 「うむ!!」
 「はーい!!」
 「はい!!」
 「うん!!」
 「オッケー!!」


 俺達はダークゴブリン討伐に向けて出発した。

 背後から何かが付いてきているのを俺は感じ取った。

 同じくパーティーメンバーの全員が感じ取っていた。

 だが俺達は進む。

 それはいつでもロードが出来るからだ。


 ストーカーされるような理由は思い当たらないんだがな。

 敵の可能性もあるからと俺は小声で皆に言った。

 皆は静かに、でも力強く頷いた。
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした

阿里
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。

外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~

空月そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」 「何てことなの……」 「全く期待はずれだ」 私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。 このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。 そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。 だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。 そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。 そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど? 私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。 私は最高の仲間と最強を目指すから。

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。

ヒツキノドカ
ファンタジー
 誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。  そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。  しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。  身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。  そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。  姿は美しい白髪の少女に。  伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。  最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。 ーーーーーー ーーー 閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります! ※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります

しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。 納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。 ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。 そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。 竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~

aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」 勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......? お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?

処理中です...