「やり直しなんていらねえ!」と追放されたけど、セーブ&ロードなしで大丈夫?~崩壊してももう遅い。俺を拾ってくれた美少女パーティと宿屋にいく~

風白春音

文字の大きさ
55 / 108

55話 ホワイトアリス見下される

しおりを挟む
 料理大会終幕後、色々なクエストを受注しクリアした。

 緊急クエストも無事にクリアしたことで【ホワイトアリス】の評判は上がっていく。

 色々なクエストの内容は以下だ。


 =================

 ゴブリン討伐。

 オーク討伐。

 強盗団捕縛。

 山賊討伐。

 =================

 
 まあ簡単なクエストの積み重ねだがデイル冒険者ギルド支部に実力を認められるには十分だった。


 「ホワイトアリス様はデイル冒険者ギルド支部で十分な実力を証明しました。よって次の目的地へと向かって貰います」
 「次は何処だ?」
 「ここから西にある国ファイシード国に向かって貰います」
 「ファイシード国か。分かった」
 「貴族が多数住んでいらしている国ですのでお気を付けを」
 「それは差別される可能性があると?」
 「差別というか見下される可能性が高いかと。まあ頑張ってください」
 

 貴族が多い国ねえ。

 リンリン卿みたいないい貴族なら全然いいが、大抵はリーシテン卿のようなろくでもない貴族だからな。

 自分たちの地位に胡坐をかいたろくでもない連中だ。


 俺達はデイルでの冒険を終えて次の行先に向かう。

 ヴィクトリカが大量にお土産を買う。

 全く食べきれるのか?

 まあ後にそれは無用の心配だと知った。


 馬車に揺られて俺達はファイシード国へ向かう。

 ラフレアは俺の肩にもたれかかり寝息を立てて寝ている。

 温泉の事もあってか凄く意識してしまう。


 「美味しいのじゃ!! デイルは最高じゃったのう!!」
 「お腹壊すなよ!!」
 「壊さぬのじゃ。もう食べ終わってしまうのじゃ!!」
 「凄いな」
 「美味しいからのう!!」
 「そ、そうだな」


 流石ヴィクトリカ。

 あれだけ買いこんだ食べ物を僅か十分ほどで平らげる。

 それでいてちゃんと味わって食べている。

 そして何より太らない。

 その栄養はカロリーは全て胸に行っているのか?

 そうに違いない。

 俺は勝手にそう納得した。


 「それでファイシード国って行ったことあるの?」
 「ないな。でも結構大きな国だ。その証拠に貴族が多数住んでいる」
 「また面倒な予感が」
 「貴族からの依頼以外は関わらないようにすれば問題ないだろう」
 「そうだといいけど」
 「少し休んでおくか」
 「そうね」


 俺達は馬車の中で少しだけ休む。

 到着するまであと一時間以上は掛かるからな。

 俺の肩に止まって寝ているナーフィ。

 俺の両側にもたれ掛かるラフレアとアリス。

 ああかなり幸せだ。

 俺はそのまま寝た。


 「ご到着致しました。長旅ご苦労様です」
 

 俺は御者の声で起きる。

 アリスだけは起きていた。


 「悪い寝ていた。ありがとう」
 「いえ、これが私の仕事ですので」
 「御苦労だった」
 「貴方達にご多幸あれ!!」
 「ありがとう」


 俺とアリスは全員を起こして馬車から降りる。

 遂に到着したファイシード国。

 ここに王はいない。皇帝もいない。

 ここの国は貴族の集まりが国の全権を握っている。

 つまり多数の貴族によって統治されている。


 国壁が凄く大きい。

 外側からでは壁に囲まれて内側が見えない。

 防壁が俺達の前に立ちはだかっている。


 「魔法結界も張られていますね」
 「ああ。想像以上に大きく、防備が備わっているな」
 「冒険者も多数いるのでしょうか?」
 「これだけ大きければいるだろうな。まあ取り敢えず入国しよう」
 「はい」


 俺達はファイシード国へと入国する為検問所で厳しいチェックを受ける。

 それと同時に冒険者かどうかの確認が行われる。


 「よしホワイトアリスだな。通れ」
 「感謝する」
 「ここは貴族の集まりだ。くれぐれも無礼な真似はするなよ」
 「了解した」


 俺達はファイシード国へと無事に入国した。

 そして中に入るとかなりの人々で賑わっていた。

 建築物の類もずらーっと隙間なく建てられている。

 凄い大国だな。

 受付嬢ももっと詳しく説明しておいてくれ。

 そう俺は内心突っ込んだ。


 「何か買うのじゃ!!」
 「駄目だ。先ずは宿をとる!!」
 「ううっ。仕方ないな!!」
 「よし行くぞ!!」


 俺達はお金に余裕があったので少し豪華な宿屋を借りる。

 一室で十分な広さの宿屋を借りた。


 「セーブ」


 =========================

 スロット1 デイルの宿

 スロット2 ファイシード国宿屋

 スロット3 空き

 =========================


 俺はスロット2に上書きセーブをした。

 よしこれで大丈夫だろう。


 「ふかふかなベッドなのじゃあ!!」
 「本当ですね、ふかふかです!!」


 ヴィクトリカとアリスがふかふかなベッドで跳ねて遊んでいる。

 全く可愛いな。


 「遊んでないで冒険者ギルドに行くぞ!! 誰か一緒に行く人?」
 「あ、じゃあ私が行くわ!!」
 「わったしもー!!」
 「じゃあリアとナーフィだな。それ以外は宿屋にいるように、いいな!!」


 俺の言葉に『はーい』と全員答えた。

 早速ラフレアは寝ている。

 本当によく寝るなラフレアは。

 俺達は宿屋で借りた部屋の鍵をかって冒険者ギルドへと向かう。


 凄い人々が歩いている。

 時には走っている。

 表面上は素晴らしい国に思えるが、俺の直感が闇が深いと判断した。


 「ホワイトアリス様ですね。登録致しました」
 「ありがとう」


 俺は一旦ファイシード国冒険者ギルド支部で登録を行った。

 これでクエスト受注できる。


 「今日は一旦帰るか」
 「そうね」
 「はーい」


 俺達が帰ろうとしたその時、誰かにぶつかられた。


 「ああ悪い悪い。何ていうパーティー?」
 「は!?」
 「だから何て言うパーティーか聞いてるんだけど?」
 「ホワイトアリスだけど。それが何か?」
 

 わざとぶつかってきたであろう男が俺達のパーティーを聞いて大笑いする。


 「はははっ、聞いたことないパーティーだね。ランクは何かな?」
 「Bランクだが」
 「はははっ。Bランク、程度が知れるね。僕たちのパーティーリミットギアはAランクさ。それも限りなくSランクに近いね」
 「だから何だ? 俺達には関係ない」
 「君デビルメイデンにいたラークだろ? あの無能の!!」
 

 ああ成程俺を知っていたのか。

 だからわざとぶつかって見下して。


 「もうデビルメイデンではない」
 「知ってるよ。追放されたんだろ!! 無能の君らしい。はははっ!!」
 

 俺達が無視して行こうとすると俺の腕を引っ張った。


 「そこの彼女たち。どうかな僕らのパーティーに加入しないか? 美少女大歓迎。そんな無能がリーダーのパーティーはやめた方がいい!!」
 「黙りなさい。ラークの何が分かるの?」
 「おお怖い怖い。そんなに睨まないでくれ。僕はただ見下しているにすぎないんだから」
 「二度と私達に近づかないで!!」


 リアがそう言って俺の腕を引っ張り冒険者ギルドを出ていく。

 凄くリアは苛立っていた。

 最後に俺は大きな声で俺達を煽る醜い男にこう言った。


 「リーダーは俺じゃない。仲間を侮辱するなよ!!」
 

 そう言って俺達は宿屋へと戻った。


 宿屋でリアとナーフィが凄く苛立っている。

 それに話を聞いた皆も苛立っていた。


 「まあああいう輩はいるからな。気にしてたらきりがない」
 「そうだけどラークを馬鹿にして腹が立つ。ラークは本当は凄いんだから!!」


 リアの言葉に皆が力強く頷いた。

 嬉しいんだが何か照れるな。


 「まあ今日は休息日として明日から気を取り直してクエストガンガン受注しよう!!」
 「そうね。あいつらなんか忘れましょう!!」
 「そうだ。それがいい」


 俺達はファイシード国へと入国した。

 今新たな冒険が始まる。

 念のためセーブしておこう。


 「セーブ」


 =========================

 スロット1 デイルの宿

 スロット2 ファイシード国宿屋

 スロット3 空き

 =========================

 
 俺はスロット2へ上書きセーブをした。


 その後俺達は一日中宿屋で雑談していた。

 何故かいつもより俺に対するスキンシップが激しいのだが。

 気のせいだろうか?

 夜中ふかふかなベッドで全員で寝た。

 俺はリアにぎゅーっと抱きしめられた。

 胸が当たってドキドキする。


 「ら、ラークは凄いんだから!!」
 

 リアは寝言でそう言った。

 俺は嬉しくてリアの紫色の綺麗な髪を撫でた。


 「ありがとうリア。皆も」


 俺はそう言って眠りにつく。
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~

空月そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」 「何てことなの……」 「全く期待はずれだ」 私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。 このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。 そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。 だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。 そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。 そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど? 私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。 私は最高の仲間と最強を目指すから。

地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした

阿里
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。

ヒツキノドカ
ファンタジー
 誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。  そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。  しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。  身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。  そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。  姿は美しい白髪の少女に。  伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。  最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。 ーーーーーー ーーー 閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります! ※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。

幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』 電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。 龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。 そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。 盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。 当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。 今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。 ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。 ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ 「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」 全員の目と口が弧を描いたのが見えた。 一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。 作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌() 15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26

世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~

aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」 勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......? お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

処理中です...