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呪いのスキル
26.チートって何ですか?
しおりを挟む滝からテントに戻ってきた。
春に結局何の目的でここに来たのか聞くの忘れていたな。
今回は春だったが、これからもこの森に入ってくる人はいるだろう。
何か対策をしないと、このダンジョンもバレるのは時間の問題かもな。
まあ今はいいか。この5日間はダンジョン攻略を頑張るって目的で来た訳だしな。
学校が始まれば、どうせ幾らでも暇な時間はあるんだから、その時にでもゆっくりと考えれば良いだろう。
ーーー
ダンジョンに入って供物の杯のある隠し部屋に向かう。
道中は相変わらず真っ暗なダンジョン内を明かりもつけずに歩いていた。
俺には天眼さんがあるので、例え目を瞑ったとしても森を走り抜ける事も出来る。
しかし、この天眼さんに慣れすぎるのも危険だ。
人間、当たり前のものが急に無くなると、感覚のズレに違和感覚えたり最悪パニック状態に陥るかもしれない。
天眼って言うぐらいだから、もし目が潰れたりしたら使えなくなるなんて事にもなりかねないスキルだ。
どうにかして、このパッシブスキルである天眼さんを一時的にでも効果を消す方法を考えないとな。
天眼さんが無い状態でも最低限動けるようにしておかきたい。
試しに鑑定の発動を切った時の様に効果が切れるか念じてみる。
空間把握能力をコントロールする事も出来た。やって出来ない事は無い筈だ。
念じてみると、意外にもあっさりと効果を切る事が出来た。
鑑定してステータスを見てみるか。
【名前:佐々木光希
性別:男
年齢:16
職業:学生
lv:24
スキル:鑑定偽装Ⅹ P
振動魔法Ⅱ A 4/100(10kHz、1/10EP)
エクストラスキル:天眼 AP (10000EP)
HP: 7950/7950
EP: 146/5428+5000 】
天眼さんの効果が切れているのは感覚的に分かるけど、この鑑定結果を見る限りでは、効果を切ったとしてもEPの量が戻る訳じゃないようだね。
それとスライムも結構倒したと思うのにlvは未だに上がっていないみたいだった。
振動魔法のスキルレベルは上がっているのに。
まあ、ちゃんとEPが余っている時にこまめに使っていたからなんだけどな。
スキルレベルが上がって振動魔法は、魔法の効果時間が延びて、最大EP量が上がったが、まだまだ使えるスキルとは言えなかった。
しかし、パッシブスキルでもスイッチのオンオフを切り替えるように簡単に出来る事とは思っていなかったな。
確認が済んだ所で、天眼さんのパッシブ効果を戻してから、再びダンジョンを移動し始める。
供物の杯のある部屋に着いた。
鑑定と。
【名前:供物の杯
条件:500/10000
効果:扉の開閉 】
よし、これでひとまず10000個を超えた事になるな。
早速、この扉を開けて挑戦とやらをしてみようか。
一旦、杯の中の小石をマジックポーチに入れてから、マジックポーチを供物の杯の上で10000個丁度に出てくるように念じてみる。
これまで貯めた小石が凄い勢いでポーチから流れ出て供物の杯に溜まっていく。
マジックポーチから出てくる黒い小石が止まったら、鑑定。
【名前:供物の杯
条件:10000/10000
効果:扉の開閉 】
「あれ?何も起こらない?」
と思ったが、30秒程したら供物の杯から黒い小石が消えると、重い音を出しながら試練の扉が開いていく。
部屋の中は暗くて見えない。
ボスの部屋だとは思うけど、気配察知にも何も引っかからない。この広い部屋では空間把握の効果範囲に何も感じない。
試しにポーチからハンドライトを取り出して、中を照らしてみるが、何故か部屋を照らすことが出来ない。
「しょうがない。行くか」
天眼さんがあるので、奇襲を受ける事は無いだろうしきちんと警戒していけば大丈夫だろう。
俺は十分に警戒してゆっくりと扉から中に入って行く。
部屋に入り少しずつ慎重に進んでいくと。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ ゴンッ!!
扉が閉まった。
「ああ、倒さないと出られない系ね」
扉が閉まると同時に部屋の灯りがついた。
部屋を見渡すと、王座の間って感じの雰囲気だった。
王座は無いが、その3段高くなっている玉座の位置には巨大なスライム?が鎮座していた。
予想通りボス戦って事みたいだな。
「王座の場所にボスってか、まあ一先ず鑑定」
【種族:終末の使徒レプリカ(スライム)
性別:無し
lv: 99
スキル: 魔法耐性Ⅵ P(EP60000)
エクストラスキル:物理無効 P(EP1e9)
神鞭 P(EP1e8)
神槍 P(EP1e8)
ユニークスキル:固定ダメージ1
HP:6.9015e9/6.9015e9
MP:1.4658e12/1.4671e12 】
「えっと、チートって何ですか?」
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