30 / 125
呪いのスキル
30.運ゲー
しおりを挟む【名前:佐々木光希
性別:男
年齢:16
職業:学生
lv:24
スキル:鑑定偽装Ⅹ P
振動魔法Ⅱ A 9/100(10kHz、1/10EP)
エクストラスキル:天眼 AP (10000EP)
HP: 3985/7950
EP: 427/5428+5000 】
さて、どうしたものか?
HPが半分以上あるとは言え、未だに俺は瀕死状態。
リミッターを戻せば動けなくなるし、逆にリミッターを外せば動けるがHPがかなりの速度で減っていく上に筋肉や骨にもダメージがいく。
回復ポーションの在庫が切れたら、本当に終わってしまう。
俺が生き残るにはどうにかしてあのlv99の巨大スライムを倒してから、ダンジョンを脱出して病院に行くしかない。
それでも、助かるかは半々って処だと思うけどね。
これは一か八かの賭けをしてみるしかないか。
まあ、戦うと言ってもどの道洗剤を使ってなんだけど。
スライムとしての特性が消えていなければ、この巨大スライムにも洗剤は効く筈だからな。
巨大スライムの攻撃範囲外から洗剤を投げて当てるって手もあるが、最初なら兎も角、今は瀕死の状態では洗剤を巨大スライムへ投げる力なんて無い。
攻撃範囲外からの攻撃は無理だ。
でも、攻撃範囲内に入ったら最後、次は殺されるだろう。
他に効きそうな魔法攻撃も俺には無いからな。
【種族:終末の使徒レプリカ(スライム)
性別:無し
lv: 99
スキル: 魔法耐性Ⅵ P(EP60000)
エクストラスキル:物理無効 P(EP1e9)
神鞭 P(EP1e8)
神槍 P(EP1e8)
ユニークスキル:固定ダメージ1
HP:6.9015e9/6.9015e9
MP:1.4658e12/1.4671e12 】
改めて鑑定してみたが隙は無さそうだな。
やはり洗剤が唯一の突破口と言えた。
そして最初の攻撃でなぜ即死しなかったのか、今やっと分かった。
最初鑑定した時は、ユニークスキルの固定ダメージ1が何なのか分からなかったが、俺が即死しなかった事を踏まえて考えると結構簡単に分かった。
このユニークスキルは、天眼みたいに名前だけでは効果が分からない様なスキルでは無く、言葉通りに自らの攻撃のダメージが全て1ダメージに固定されるというスキルのようだ。
だから巨大スライムの神槍をくらった場所は、服以外に傷が付いていなくてダメージは1だった様だ。
しかし、神槍を受けた衝撃までは消えてなく、俺は吹き飛ばされ壁に打ちつけられた。そのダメージはしっかりと入り、今の瀕死状態になっている訳だ。
このユニークスキルのお陰で俺は即死せずに済んだのか。
もしこのユニークスキルを巨大スライムが所持していなかったら、俺にとっては相手の攻撃全てが一撃必殺になり死んでいただろう。
まあ、天眼の為にlv上げしていたから、何とか死なずに耐える事が出来た所もあるみたいだった。
出来ればもう2、3lv上げていれば、今の状況ももう少し楽になっていたかもしれないけどね。
lvが20超えていなかったら、HP的に本当にヤバかった。
しかし、巨大スライムを倒そうにも、近づいても駄目、遠のいても駄目ときたか。
よーし、ここは一か八かの賭けをしようか!
どの道このままだと死ぬだけだからな。
どうせ死ぬのなら、この巨大スライムに挑んで死のう。
覚悟は決まった。早速準備をしようか。
まず今の俺では、リミッターを外したとしても少し速く歩く事ぐらいが限界だ。
なので、俺もこの巨大スライムと同じ接近戦のカウンター攻撃で戦う事にするよ。
準備は簡単だ。マジックポーチから水を取り出してから、そこに粉末洗剤を入れ溶かし洗剤の水溶液を作る。
作った洗剤の水溶液を頭から被る。ちゃんと全身がこの水溶液で濡れるように。
それから粉末洗剤を溶かさず粉末のまま頭から被る。こちらも同じく隙間無く全身にだ。
次にまた水溶液を上から掛ける。今度はさっきかけた粉末洗剤が流れ落ちない様に調節して掛けていく。そしてまた粉末を被る。
これを何回も繰り返して洗剤を固めていき、洗剤を全身に装甲の様に纏う。
これで準備完了だ。
こんな方法は普通なら絶対に試さない。
命を賭けている状況だから出来る事で、死ぬ確率の方が圧倒的に高い危険な方法だ。
洗剤を纏い、巨大スライムに近づくだけの簡単な方法だが、試す価値は十分にある思う。
さて、この巨大スライムを狩りに行ってくるか。
この洗剤の鎧が乾いて崩れてしまう前にな。
「ふぅー、やるか」
洗剤を4袋を一纏めにしてから手に持つ。
俺は巨大スライムに近づいていき、その攻撃範囲へと足を踏み入れた。
バスッ 「ギュウゥゥゥ~~!!!!」
天眼で攻撃を感知したと同時に風が吹き抜け、巨大スライムから悲鳴が上がる。
どうやら上手くいったようだな。
巨大スライムの鞭の様な攻撃は俺の皮膚に到達する前に、無理に使った体の一部が洗剤で消滅した。
これで一先ず賭けには勝ったな。
俺は追撃がくる前に攻撃範囲外に一歩出た。
やはり巨大スライムの本体は王座から動いて来ないようだ。
俺は巨大スライムの触手を消滅させた分、減ってしまった洗剤を纏い直す。
巨大スライムは俺と同じで痛みに対する耐性がない様だった。
さっきも追撃すつ時間は幾らでもあっただろうに、叫ぶだけで何も仕掛けて来なかった。
まあ、魔法でダメージを負う事はあっても、一方的に体の一部を消されるなんて、巨大スライムのステータスからすれば、本来あり得ない事だろうしな。
検証も出来たし、次で勝負を決める。
今の一撃で俺の危険性は理解しただろうからな。
この洗剤の攻撃に巨大スライムが慣れてしまう前に倒してしまわないと、今度こそ殺されてしまう。
今なら、この巨大スライムも多少は混乱しているだろう。
倒すなら今しか無い。相手に捨て身になられて削り合いになったら、まず俺に勝ち目は無い。
なら先に俺が捨て身の特攻で先手を取り、倒す!
HPの残量を気にせずに走る。
今までは体を出来るだけ傷つけないよう丁寧に扱ってきたが、これが最後の一本勝負。
後のことは考えずに兎に角スライムに向けて走る!
スライムの攻撃範囲内に入ると、攻撃が開始された。
避ける事が不可能な攻撃が放たれていくが、俺が死んでいないって事は、ちゃんと問題無く防ぐ事が出来てるって事だ。
でも、予想よりも巨大スライムが痛みに慣れるのが早い。
巨大スライムは痛みを感じているようだが悲鳴を上げなくなり、攻撃の間隔が短くなってきていた。
走り始めて巨大スライムまで後10mに迫った。
後8m、洗剤の装甲が薄くなってきた。
後5m、今にも素肌が見えてきそうだ。
後3m、もう素肌が見えて洗剤の装甲が無い部分が出てきた。素肌の部分に攻撃がいかない事を祈る。
後2
21
あなたにおすすめの小説
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった
仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。
そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
転移特典としてゲットしたチートな箱庭で現代技術アリのスローライフをしていたら訳アリの女性たちが迷い込んできました。
山椒
ファンタジー
そのコンビニにいた人たち全員が異世界転移された。
異世界転移する前に神に世界を救うために呼んだと言われ特典のようなものを決めるように言われた。
その中の一人であるフリーターの優斗は異世界に行くのは納得しても世界を救う気などなくまったりと過ごすつもりだった。
攻撃、防御、速度、魔法、特殊の五項目に割り振るためのポイントは一億ポイントあったが、特殊に八割割り振り、魔法に二割割り振ったことでチートな箱庭をゲットする。
そのチートな箱庭は優斗が思った通りにできるチートな箱庭だった。
前の世界でやっている番組が見れるテレビが出せたり、両親に電話できるスマホを出せたりなど異世界にいることを嘲笑っているようであった。
そんなチートな箱庭でまったりと過ごしていれば迷い込んでくる女性たちがいた。
偽物の聖女が現れたせいで追放された本物の聖女やら国を乗っ取られて追放されたサキュバスの王女など。
チートな箱庭で作った現代技術たちを前に、女性たちは現代技術にどっぷりとはまっていく。
実家にガチャが来たそしてダンジョンが出来た ~スキルを沢山獲得してこの世界で最強になるようです~
仮実谷 望
ファンタジー
とあるサイトを眺めていると隠しリンクを踏んでしまう。主人公はそのサイトでガチャを廻してしまうとサイトからガチャが家に来た。突然の不可思議現象に戸惑うがすぐに納得する。そしてガチャから引いたダンジョンの芽がダンジョンになりダンジョンに入ることになる。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる