独自ダンジョン攻略

sasina

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未定

37.勇者パーティー(私は奇術師)

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 待っている内に始業式が終わり、生徒達が教室に戻ってきた。

 ガラガラ

「お、光希。居ないと思ったら遅刻か?」

 教室に先頭で入ってきた生徒 佐久間さくま けいに声をかけられた。

「寝坊。起きた時には既に手遅れ。家族はもう皆んな家を出た後みたいだった」

「春ちゃんにも見捨てられたのか」

 いや、流石にそこまで春に嫌われていないとは思うけど。
 俺は起きた時には森の中に居たからな。

「慶とはまた一緒のクラスになったな」

「ああ、丁度良かった。俺達は運が良いな」

「いや、こんな所で運を使うとか逆に運が悪いだろう?」

「それにしても、2年の初登校に遅刻か~」

「話聞けよ」

 この慶とは、高校からの友達だ。
 1年でクラスが一緒になり、ある出来事をきっかけに仲良くなった。

 慶の家は道場をやっていて、門下生もかなりの数が居るそうだ。その業界では有名な道場なんだと。

 慶の家と言うか、外見は屋敷なんだけど。
 その屋敷に遊びに行った時に、門下生に会った事がないので実際はどのくらいの規模なのかは知らない。

「そんな事より光希。ダンジョンだよダンジョン!」

「ダンジョン? 話題としてはかなり今更な話だな。それでダンジョンがどうしたんだ?」

「そりゃあ、ダンジョンが出来たんだから、ダンジョンを探しに行こうぜ!って話になるだろ、普通!」

 慶は道場の息子らしく運動神経が良く、偶に道場の門下生相手に無双しているらしい。
 でも本人の気質として軽いオタク系なんだよね。

 まあ、だから俺と慶が仲良くなったとも言えるけどな。

「ダンジョンを探すって未発見のってだよな?」

「当たり前だろ。未発見のじゃないとダンジョンに入れないじゃん」

「やめとけよ。ダンジョン見つけるのは良いけど、そのままダンジョンに入る気か?」

「えっと、光希と二人で入ろうかなと」

「二人って、普通こういう時はまず仲間を集めてからと
相場は決まっているだろ」

「だから、光希を誘ってるんだけど?」

「いや、そうではなく。ダンジョンと言えばパーティー。先ずはパーティーメンバーを揃えてから誘ってくれ」

 二人だけでダンジョンに入るなんて危険だ。実際に俺は昨日まで死にかけていたしな。

 だから、先ずはお前と言う勇者にお供するパーティーメンバーを探すんだ!

 あ、俺は賢者役が良い!

「なんか今日の光希はノリが悪いな。いつもなら俺が止めても自分だけ突入しに行く感じなのに」

「いや、二人だけだと詰まらないと思っただけだよ」

「そっか。二人の方が身軽で安全だと思ったけど、光希がそう言うならパーティーメンバーを集めるか」

「じゃあ、慶が勇者って事で」

 あれ?俺ってあのユニークスキルがあるから、まともに魔法使えないんじゃないか?

 賢者役、全然務まらないじゃん。

「えっと、俺が奇術師か遊び人かな?」

「俺が勇者か。光希の方が似合っていると思うけど」

「嫌だよ。酒場でパーティーメンバーを集めるのは、勇者の役目だからな」

「ああ、そゆこと。なら俺は勇者らしくメンバーの募集でもするかな。 そうだ光希。ダンジョン見つけるだけなら俺たち二人でも良いよな?」

「別にいいぞ」

「じゃあ、今日の午後から探しに行かないか?」

 もう、探しに行くのか。
 慶は全然警察を恐れていないな。

 俺と同じで例え警察に見つかったとしても、逮捕されたりはせず、説教だけで済むと高を括っているんだろうな。

「今日か。良いけど一旦家に帰ってからな」

「よし決まりだ! 1時に俺の家に集合な」

 慶の家か。久しぶりにあの屋敷に行く事になるな。

 ガラガラ

「全員席について」

 担任の先生が教室に入ってきたので、慶は自分の席に戻っていった。

 今年の担任は高野たかの あおい先生か。去年も同じだな。

 去年から新任の教師として俺達のクラスの副担任をしていた。今年からもう担任を任されているのか。
 まだ、2年目なのに。

 と思ったが、高野先生の話を聞いていると、どうやら今年も副担任を担当するようだ。

 担任の先生は、理由まで言われていないが今日来る事が出来なかったようだ。

 まあ、そんな話に興味は無い。適当に聞き流して、今はこの後の事について考える。

 慶の会話を思い出し、少し違和感を覚えた。

 ん?少しおかしい。

 普通、今の時期に友達とダンジョンに行きたいなんて言うだろうか? 

 俺なら言ってそうだが、ダンジョンは入った事もない、怪我人や死人が出るような場所だ。

 まあ、周りの雰囲気に流されているだけかもしれないが、道場育ちの慶がオタクだったとしても、これは少々おかしい。

 確かにある程度の場所なら、俺と慶でなら難無く攻略する事が出来るだろう。

 でも今はまだ、そのある程度の基準が分からないダンジョンに、果たして慶は自分の知り合いを連れて行くだろうか?

 もしかして慶は既にダンジョンへ行った事があるのかしれない。

 それならダンジョンがどんな場所か知っていて、連れて行くと言う判断にも納得いく。

 試しに慶を鑑定してみるか。

 丁度良く俺は一番後ろの席だからな。簡単に慶を鑑定する事が出来た。

 鑑定

【名前:佐久間さくま けい
 性別:男
 年齢:16
 職業:学生
 lv:23
 スキル:身体強化Ⅲ P 4/15(300EP)
     剣術Ⅸ P 34/45(900EP)
 HP:6625/6625
 EP:2975/4175          】

 慶も3組の山田同様、既にダンジョンへ通っているみたいだ。

 
 

 

 
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