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未定
38.暴力は嫌いです!
しおりを挟む【名前:佐久間 慶
性別:男
年齢:16
職業:学生
lv:23
スキル:身体強化Ⅲ P 4/15(300EP)
剣術Ⅸ P 34/45(900EP)
HP:6625/6625
EP:2975/4175 】
かなり高いステータスだ。
lv23って、俺が1000以上ものスライムを倒してやっとlvが24だった筈だ。
1階層だけでちまちまスライムを狩っていただけだが、それは洗剤という弱点を知っていたから出来た事。
まだ、ダンジョンが出現してから10日も経っていないこの状況で、普通の人が1000以上ものモンスターを狩れるとはとても思えない。
まあ、リアルで無双出来る慶を普通の人と言って良いのかは分からないがな。
10日も経っていないこの状況でlv23って事は、経験値が豊富な下の階層まで、モンスターを狩りに行っているという事だ。
そういえば、もう1人lvが上がっている奴を見たな。
1年の時に3組だった山田。
6日前ぐらいにコンビニでバイトをしている山田に出会って、lvは8ぐらいだったと思う。
あれ以降もダンジョンに潜っていたとしてもlvは2、3lvぐらいしか上がっていないだろう。
こうして比較対象がいると慶のヤバさが伝わってくる。
別に山田が極端に劣っているという訳じゃない。
伝わってくる噂によると、山田のポテンシャルは確実に平均より上だ。
それでも慶のポテンシャルには敵わない化け物ぶりだという事だ。
⚫︎⚫︎⚫︎
これは高校1年のゴールデンウィークの時の話だ。
その日、俺は春にショッピングに付き合わされ町のモール街まで来ていた。
俺は家で暇そうに寛いでいた所を、春の荷物持ちとして連れ出されていた。
まあ、春は途中で学校の友達と会い、そのまま意気投合して買った物を全部俺に押し付けて、そのお友達と何処かに行ってしまったけどな。
荷物も重いので、さっさと帰ろうかな?と思っていた時に声を掛けられる。
「君、可愛いね。これから俺たちとカラオケでも行かない?」
「その荷物も重そうだ。持ってあげようか」
「1人って事は暇なんでしょ」
うぜぇ~、なんでこういうナンパ野郎共は、1人=暇なんて方程式なんだろうな。
それに俺が男って見て分かんねーのかよッ!
「いえ、結構です」
「え~、君暇なんでしょ、良いじゃない」
「暇じゃない。買い物中だ」
「じゃあ俺たちも手伝ってあげるよ」
「そうそう、その後少し俺たちに付き合ってくれるだけで良いからさ」
「遠慮する」
コイツらしつこい。普通こんなに断ってたら脈ナシだって直ぐ分かるだろうが。
「まあまあ、遠慮しないで」
「ほら、持ってあげるから」
ナンパ野郎の1人が俺の持っている荷物を強引に持とうとしてきた。
もう、我慢の限界だ。
話かけるだけなら許してやったが、俺の物を無断で触ろうとするとはな。
これはもう俺に喧嘩を売っているって事で良いよな?
よし、周りには人は居ない。
今のところ唯の強引なナンパ野郎なだけだから、怪我の痕が残らないよう軽くがいいか。
面倒だから反撃される前に終わらせる。
正面の1人目の顎を素早く腕を振り上げ右裏拳で打つ。
左の2人目に左裏拳で顎を打ち抜き2人。
そのままの勢いで体を回転させ、正面右の3人目の腹に左拳を打ち込む。
正面奥右の4人目に上から乗りかかるように腹部へ軽い飛び蹴り。
その時に、相手の骨盤を台にして軽く飛び、正面奥左の5人目の首へ踵落としを軽く入れる。
「弱過ぎる」
ナンパ野郎共は特に反撃も出来ず、声すら上げられていなかった。
完全に喧嘩慣れしてない。
こういう奴らは基本、集団じゃないと何も出来ない奴らだからしょうがないか。
喧嘩なんて1対多数の暴力ぐらいしか経験してこなかったんだろう。
「全員、気を失ったか」
5人とも起き上がらないので多分気絶した。手加減したので特に傷や痕も残ってないと思う。
飛び蹴りされた奴だけはかなり痛かったかも知れないけどな。
「本当ナンパなんてするなよな」
まあ、こっちから暴力を振るったのを他の人に見られていたら不味いけどな。
バレたら暴行罪になる。
痕も残して無いし、例え警察に駆け込んだとしても目撃者が居なければバレる事は無い。
俺は普段、暴力なんて振るわない普通の一般生徒だと思われている筈だからな。
多少アクティブな生徒かもしれないけど。
これが日頃の行ないってやつだな。
このナンパ野郎共の場合、あっちから俺に喧嘩を売っていたよんなもんだったけどな。
道端で無様に気絶していたと言う恥を晒せ!
何と無く、スマホで写真を撮り、ネットにアップする。
俺だとバレないように、
《〇〇〇〇でナンパしていた男5人組が女子高生1人にボコボコにされていた草 画像付き》
これで良いだろう。
自分で自分の事を女子高生と書くのは業腹だが、その方がアイツらにダメージがいきそうだじゃらな。
気絶したナンパ野郎共を放置して、春に持たされた荷物を家に持って帰る。
強引に取られた荷物は、綺麗に気絶させたので中身をぶちまけるといった事態にはならず、荷物は無事に戻ってきた。
「これで春に文句を言われずに済む」
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