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未定
65.まさか、そんな、有り得ない
しおりを挟む「ん? 何で俺、床で寝ているんだ?」
うつ伏せで倒れている状態から起き上がると。
ピチャ ピチャピチャ
「あれ?」
自分が寝ていた床を見ると、水溜りのようなものが出来ていた。
「!?」
あまりの驚きに言葉が出なかった。
驚きと言うよりは、衝撃と絶望だ。
「まさか、あり得ない、そんな筈は無い、俺はもう高校生だぞ⁉︎」
そんなものは既に幼稚園で卒業済みだ!
段々と目眩がしてきた。頭がクラクラしている。
貧血のような状態になり、バランスを崩して床に手を突くと。
カランカラン
手で何を弾き飛ばしたのか見ると、それは槍だった。
「何で槍がこんな処に? 思い出した!」
そうだ! 思い出したぞ! 昨日ネット通販で洗剤を頼んだ後、神槍の再現、適応の稽古をしていた。
その後に記憶が無い。
床で寝ていた事と、側には槍が落ちていた事から考えて、俺は昨日稽古に集中し過ぎて体力の限界にも気づかず気絶した。
そして、今こうして目が覚めたという訳だ。
だからこの水溜りは唯の汗だ。
良かった~ 後もう少しでトラウマになる処だった。
そうだよな。高校生にもなって俺がそんな事する訳が無いよな。
さあ、そうと分かったらシャワーを浴びに行こう。
槍をマジックポーチに仕舞い、制服と着替えを持って風呂に行く。
服を脱いでシャワー浴びてから、制服に着替えて自室に戻る。
汗の水溜りをタオルで拭いて、来ていた服と一緒に洗濯籠に放り込んだ。
鞄とマジックポーチを持ってリビングに行き、昨日の中華丼の余りを温めて食べる。
ーーー
食べ終わって暇になった。
スマホで時間を確認すると、まだ4時と学校に行く時間までかなり時間があった。
レッドウルフが逃げ出していないか、少し心配だな。
「確認しに行くか」
鞄にマジックポーチを入れてから家を出た。
時間的にまだまだ薄暗いので人気も無い。この暗さなら見られる心配もないだろう。
俺は走ってダンジョンに向かった。
ーーー
ダンジョンに着いた。
入り口前には異常なし。昨日置いておいた洗剤の袋も消えずに残っていた。
破けた袋が無いという事は、スライムもダンジョンから出てないようだな。
確認も済んだ。ダンジョンに入りレッドウルフに会いに行こう。
試練の扉まで来て、レッドウルフが居るのを見つけた。
逃げ出してないな。
魔鉄の鎖も大丈夫そうだ。ストッパーの短剣は首に着けた物は残っていたが、供物の杯に付けた短剣は無くなっていた。
「流石に駄目だったか」
まあ、レッドウルフは逃げ出せてないみたいだから良いけどな。
グルルルルゥゥゥゥゥゥゥゥ
「お、威嚇Ⅲか」
飛び掛かって来ない処を見ると、鎖が外せないのは理解出来たのか。
俺の事を忘れているのは相変わらずだけどな。
ボヴォォォォォーー!!
「おっと、今度は火息Ⅰか。まあ、物理的に届かないならこれしか無いよな」
俺を忘れているなら思い出してもらおうか?
ーーー
【種族:逸れレッドウルフ
性別:メス
lv: 31
スキル:噛み付くⅤ 引っ掻くⅢ 嗅覚Ⅱ
威嚇Ⅳ(MP400) 火息Ⅰ(MP100/20秒)
HP:27564/28485
MP:165/665 】
威嚇のスキルレベルが4に上がっていた。
昨日も格上の俺相手に結構使っていたからな。それで上がったんだろう。
レッドウルフにあまりダメージを与えるのも可哀想だったから、俺との実力差を分からせる為に1分間空中サンドバックになってもらった。
「これで思い出してくれたかな?」
ボヴォォォォォーー!!
「危な!」
レッドウルフが放った火息Ⅰを何とかギリギリ避けることが出来た。
「後ちょっとで制服が燃える処だっただろ!」
ーーー
【種族:逸れレッドウルフ
性別:メス
lv: 31
スキル:噛み付くⅤ 引っ掻くⅢ 嗅覚Ⅱ
威嚇Ⅳ(MP400) 火息Ⅰ(MP100/20秒)
HP:18782/28485
MP: 65/665 】
レッドウルフはグッタリしている。
少しやり過ぎてしまったが十分に鞭になっただろう。
マジックポーチから鹿の足を一本取り出してレッドウルフの前に置く。
俺の攻撃は手加減には丁度いい能力だが、相手に1ダメージしか与えられないので、受けた相手も大した痛みは感じいないようだった。
まあ、9703発も殴られ続けてHPを3分の1も削られれば、流石にレッドウルフも実力差に気づいてくれた様だ。
思い出してくれたかは分からないけどな。
俺はレッドウルフが食事しやすい様にダンジョンを出た。
さて、日課の稽古といきたいところだが、昨日はぶっ倒れてしまったので、やる気が出ない。
時間を確認すると、まだ4時半で30分しか経ってなく暇だ。
そうだな。学校の裏山にあるダンジョンでも探すか。
登校時間になったら、そのまま学校に向かえば良いだけだからな。
裏山に向かおう。
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