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2章
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しおりを挟む何だか変。うん。変だ。
みんな、何だかニヤけてる。
すれ違う人や護衛の人やメイドさんたちがニヤケながら微笑んでらっしゃる。
ここ数日、こんな調子。
これはいったい・・・・。
この前、ドレス着たのがそんなにおかしかったのかなぁ。
「ヒナタ、どうしたの?難しい顔して」
ソファーに座り数日間のみんなの様子が気になって考え込んでしまった。
ニコがシーツを片付けながら私を見た。
「なんかね、みんな変なの。にやけてるって言うか、へんな目で見てるって言うか・・・。
この前、ドレス着てからなんだよね、そんなに変だったのかな」
ププッとニコが吹き出した。なんで笑うのさ。
「いやぁ、ヒナタってほんと鈍いねぇ。いやぁ、カワイイカワイイ」
なんだか、馬鹿にされてるような気がするのですが。
「まあいいや、ロンのところにいこう」
今日は自転車にのる約束をしていた。ずっと前から約束してたのだ。
思い出して着替えた私にニコがびっくりしてた。
「陛下のところに行くのにななななんという格好・・・・・」
ニコ。かんでますから。そんなに慌てることもないでしょうが。
「だって、今日は自転車に乗る練習するんだよ。汚れてもいい服じゃないと。大変なんだから」
手をヒラヒラ振りながら私は部屋を出た。別にいいじゃん、ジャージでも。運動するんだから。
「ローン!!」
広い芝生が広がっているところにロンが護衛も付けず一人で立っていた。
ここは乗馬の練習をするところらしい。
「ヒナタ。遅いぞ」
彼は数日前からもう乗りたくてしょうがなくって仕事を死ぬほど処理してきたのだ。
早速、手で引いてきた自転車をロンの前に止めて説明に入った。
「ごめん、ごめん。じゃあ早速乗り方教えるね。ここに座って、両手はココ。足は・・・」
ロンは目をキラキラしながら説明を聞いている。こうやって見ると幼いなぁ。
幼いっていうか、男の子な感じ。普段のロンとは全く違うから
なんだかかわいい。
「じゃあ、後ろから押すからロンはペダルを踏んでね」
そういって後ろから押した。スーッと進むと嬉しそうに声をあげた。
「おお、動いた。すごいぞ」
すごい、楽しそう。手、離しちゃえ。あ、ちゃんと乗ってるよ。チッ。
つうか、一回で乗れるというのも嫌味なやつだなぁ。
あ、こけた。(笑)
「ヒナタ!ひどいじゃないか。手を離すと危ないじゃないか」
怒ってる怒ってる。
ムクっと立ち上がり自転車を起こしてこっちに走ってきた。
「自転車はね、みんなこうやって体で覚えるもんなのよ」
ロンは転んだのも気にも留めない様子でやる気満々の顔をしていた。
この国の王様であることを忘れてそうだね。
「そうか、分かった。もう一度いいか?」
立ち直り早いなぁ。そう思いつつ、後ろを押してやる。
そして手を離す。今度はフラフラせずにのってるよ。
バランス感覚がすごいねぇ。
「何となくだが感覚はわかったぞ。で、止まり方は・・・・?」
あ、教えてなかった。
「両手のところに取っ手があるでしょ?それを引けば・・・・」
ロンが急にブレーキを引いた。
急ブレーキの大きな音がしたと共にドスンと大きな音もした。
「急に引くとあぶないよ~ってもう遅いか」
転んだロンの元へ走っていく。すでに彼は立ち上がって埃をはたいてる。
「ヒナタ、オレにちゃんと教える気あるか?」
「やだなぁ。自転車はね、理屈じゃないの。体でおぼえるもんなのよ」
自転車を起こしながら言った。
「でも、ロンってすごいよ。普通、一回で乗れないから。さすが王子様だね!何でもできちゃうね!」
「王子でなく、国王なんだけど・・・。ま、いっか。
乗れる感覚も体で覚えた。次は大丈夫と思う」
そう言ってひょろひょろしながら自転車に見事乗って見せた。
さすがだね。普段も運動しなれてるのかな。
肉付きも無駄な肉ついてないし、綺麗な筋肉してるのよねぇ・・・・・。
特に上腕二頭筋とかさ。血管が浮き出てて綺麗だわぁ。
はっ、いかんいかん。あやしい目つきになってたよ。
「よだれたらしてるぞ」
こ、こいつ。いつの間に目の前にいるのよ。
「そんなにオレの裸見たいのか、いつでも協力するぞ。お前限定で」
女子高生の私に向かって何を言い出すんだか。
「いりません。つうか、なんで限定なのよ」
「オレはヒナタに優しくするって言っただろう?だからヒナタが求めたらやるよ?」
うっとりする笑顔を浮かべながら私の髪を一房指を絡めるとゆっくり髪に口付けをした。
私を見つめながら、ゆっくりと。
「な、な、な、な・・・」
「なにをするの。か?」
分かってるならやらないでよ!!!
慌てて自分の髪を取り戻そうとするもがく私にニヤリと笑って耳元でささやく。
「ヒナタのその困った顔がかわいいからついいじめたくなるよ」
!!!!!!!!!!!
「ロンのバカー!!もう知らない!!」
私の叫びは王宮まで響いていたらしい。
次の日にはまたみんなの視線が一段とにやけていたのは言うまでもない。
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