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6、全く甘党ではない宰相様ですが、甘いキスはお好みのようです
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家に居ながらにしてデザートにアイスクリームが食べられるなんて贅沢過ぎて、幸せを通り越して少し罪悪感すら感じてしまう。
(でもやっぱり美味しい……)
シェリルがアイスクリームをあんまり美味しそうに食べるので、ヴィンセントが自分の分を譲ってくれた。
「すみません、子供みたいにデザートに固執するなんて……」
「いえ、人生において執着とは大切な物です。時にエネルギーを与えてくれたりもしますから」
「そうかしれないですが……あ、そう言えば──」
執着と言う言葉に、あの舞踏会の夜から心の片隅に引っ掛かっていた事を、ヴィンセントに尋ねる。
「あの、実は宰相様に伺いたいことがございまして……ノア様──コールリッジ侯爵の処分はどうなるのでしょうか? すみません、どうしても気になってしまって……」
「彼には2週間の謹慎処分を言い渡しました」
「そう、ですか……」
ヴィンセントの仕事での厳しさから想像していたより大分軽い処分の内容にほっとする。
「その二週間の間に昇進試験があったのですが、彼はその機会を己の行いにより、失うことになりました」
「そんな……」
「それ程の事を彼は貴方にしました。もしかしたら貴方の人生を大きく変えてしまうかもしれなかった程に酷いことを」
ヴィンセントの表情は険しい。
「これでも甘い方です。女性は守られなくてはならない。男が非力な女性に力ずくで何かしようとするのはこの世で最も卑劣な行為の一つです」
楽しかった夕食の一時に重苦しい空気が流れる。
「ですが、昇進のチャンスはまだあります。まだ一度目ですから。ですが、二度目は許されません」
「はい……」
「そんなに彼が気になりますか?」
「い、いえ、ただ私なんかのせいでもし退団になっていたら申し訳無いなと思っていました……と言うのは建前で、私が原因で誰かの人生が大きく変わるのは後味が悪いなと、そんな勝手な事を思っていたのかもしれません」
「貴方の謙虚なところは素晴らしいですが、己を卑下するのは頂けません」
そう言うとシェリルの皿の最後の一口のアイスを掬って食べた。
(間接キス……!!)
「これは他の男を、しかもあんな最低な男を気遣って私に嫉妬させた結果です。これからもデザートを堪能したければ、言動にお気をつけ下さい」
見た目だけは尤もらしいことを述べている様な風情なのに、その実、唇を尖らしていじけるヴィンセントがなんだかおかしい。
「ふふふ、ははははははっ──」
「笑うところでしょうか?」
「分かりません、でもおかしくて──ふふふ」
「ちっともおかしくありません」
ヴィンセントはシェリルを心外だとばかりに見遣る。
「ですが、私は宰相様の元婚約者様で絶世の美女で、初恋の方のお話を伺った時、正直とてもモヤモヤしましたけど、宰相様にいじわるしたりしませんでした。ましてや、私はコールリッジ公爵に全く惹かれておりません。と言う事は私は宰相様にかなり沢山のアイスクリームを頂かなければなりませんね」
「なっ……」
ヴィンセントはぐうの音も出ない。
さっきまで温室で儚く泣いていたのに、今は太陽の光が溶け込んだような瞳をキラキラさせて、笑っている。
「シェリルさんには敵いませんね。また今度とびきり美味しいデザートをご用意しましょう」
シェリルは寝支度を済ませると、ふかふかのベッドにもぐり込んだ。
今日は心が目まぐるしく色々な感情に傾いた。
ヴィンセントは自分を気に入ってくれたようだけれど、だからと言って寝室に呼ばれる訳でもない。きっと美しい女性が周りにいくらでもいるのだろうから、自分は年の離れた妹くらいに思われているのだろう。
キスされたのだって、遠い異国の地では家族同士でも唇に挨拶のキスをすると聞いたことがある。
分かっていたけれど、女性としてヴィンセントの心に届く存在になるのは無理そうだ。
「宰相様はどんな方とご結婚なさるのかな……」
ヴィンセントの婚約者ニーナを社交界から葬った側室の気持ちが少しだけ分かるような気がした自分が恐ろしくなって、暗い感情を追い出すように目を閉じた。
「シェリル、元気にしてたか? 宰相様の御宅での暮らしはどうだ?」
ランチの時間に騎士団の本拠地から少し離れたレストランで久しぶりに会った兄アーノルドは、さっぱりした性格の彼らしく開口一番に聞いてきた。
「御飯がすごく美味しいよ」
「なんだその感想は。仮にもあの宰相様と暮らしていて、一言目はそれか?」
シェリルは幸せそうで、でもどこかやりきれない表情をしている。
「うん、だって毎回すごく美味しい御飯が出てくるんだもん。それに宰相様はとてもお忙しい方だから、ほとんどお家にはいらっしゃらないし──」
指折り数えてヴィンセントと過ごした時間を思い出そうとしてみる。
「どっちにしても陛下との賭けの期間はあと二週間位だから、それが終わったら陛下の見つけて下さる方と結婚する。短い間でも宰相様みたいな素敵な方とご一緒出来て、すごく貴重な経験になったよ。宰相様は食費が嵩んだな、位にしか思われてないだろうけど」
国王と交わした賭けの内容を知っているアーノルドは、妹の目をじっと見た。
「シェリル、その事だけどな、お前は本当にそこまでして結婚したいのか?」
「うん……」
「無理するなよ? 望まない結婚をするくらいなら、俺が一生養ってやる。家の修繕費だって俺が何とかするから」
「アーノルド……ありがとう……」
シェリルはアーノルドの優しさに心の奥深くに込み上げる物を感じた。
にっこり笑ったつもりだけれど、兄には心の内がばれてしまったかもしれない。
数週間前まで、何がなんでも結婚して両親やアーノルドに認めてもらいたいと思っていたのに、身の丈に合わない恋心が芽生えて、それがどんどん育ってしまって、自分の行くべき道を間違えそうになっていた。
けれど、厳しい鍛練と騎士団での責任ある立場によって無駄な物が削ぎ落とされた兄の精悍な顔付きに、己の浮き足立っていた心が引き締まった。
「俺は何があってもシェリルの味方だ。無理だけはするなよ?」
「うん、ありがとう。アーノルドも身体に気を付けてね」
馬車に乗り込んだシェリルを見送る。
こないだまで男女の機微にめっきり疎かった妹が、あんなにも切な気な顔をするようになるなんて。
馬車が見えなくなると、アーノルドは騎士団の方へと早足に向かった。
(でもやっぱり美味しい……)
シェリルがアイスクリームをあんまり美味しそうに食べるので、ヴィンセントが自分の分を譲ってくれた。
「すみません、子供みたいにデザートに固執するなんて……」
「いえ、人生において執着とは大切な物です。時にエネルギーを与えてくれたりもしますから」
「そうかしれないですが……あ、そう言えば──」
執着と言う言葉に、あの舞踏会の夜から心の片隅に引っ掛かっていた事を、ヴィンセントに尋ねる。
「あの、実は宰相様に伺いたいことがございまして……ノア様──コールリッジ侯爵の処分はどうなるのでしょうか? すみません、どうしても気になってしまって……」
「彼には2週間の謹慎処分を言い渡しました」
「そう、ですか……」
ヴィンセントの仕事での厳しさから想像していたより大分軽い処分の内容にほっとする。
「その二週間の間に昇進試験があったのですが、彼はその機会を己の行いにより、失うことになりました」
「そんな……」
「それ程の事を彼は貴方にしました。もしかしたら貴方の人生を大きく変えてしまうかもしれなかった程に酷いことを」
ヴィンセントの表情は険しい。
「これでも甘い方です。女性は守られなくてはならない。男が非力な女性に力ずくで何かしようとするのはこの世で最も卑劣な行為の一つです」
楽しかった夕食の一時に重苦しい空気が流れる。
「ですが、昇進のチャンスはまだあります。まだ一度目ですから。ですが、二度目は許されません」
「はい……」
「そんなに彼が気になりますか?」
「い、いえ、ただ私なんかのせいでもし退団になっていたら申し訳無いなと思っていました……と言うのは建前で、私が原因で誰かの人生が大きく変わるのは後味が悪いなと、そんな勝手な事を思っていたのかもしれません」
「貴方の謙虚なところは素晴らしいですが、己を卑下するのは頂けません」
そう言うとシェリルの皿の最後の一口のアイスを掬って食べた。
(間接キス……!!)
「これは他の男を、しかもあんな最低な男を気遣って私に嫉妬させた結果です。これからもデザートを堪能したければ、言動にお気をつけ下さい」
見た目だけは尤もらしいことを述べている様な風情なのに、その実、唇を尖らしていじけるヴィンセントがなんだかおかしい。
「ふふふ、ははははははっ──」
「笑うところでしょうか?」
「分かりません、でもおかしくて──ふふふ」
「ちっともおかしくありません」
ヴィンセントはシェリルを心外だとばかりに見遣る。
「ですが、私は宰相様の元婚約者様で絶世の美女で、初恋の方のお話を伺った時、正直とてもモヤモヤしましたけど、宰相様にいじわるしたりしませんでした。ましてや、私はコールリッジ公爵に全く惹かれておりません。と言う事は私は宰相様にかなり沢山のアイスクリームを頂かなければなりませんね」
「なっ……」
ヴィンセントはぐうの音も出ない。
さっきまで温室で儚く泣いていたのに、今は太陽の光が溶け込んだような瞳をキラキラさせて、笑っている。
「シェリルさんには敵いませんね。また今度とびきり美味しいデザートをご用意しましょう」
シェリルは寝支度を済ませると、ふかふかのベッドにもぐり込んだ。
今日は心が目まぐるしく色々な感情に傾いた。
ヴィンセントは自分を気に入ってくれたようだけれど、だからと言って寝室に呼ばれる訳でもない。きっと美しい女性が周りにいくらでもいるのだろうから、自分は年の離れた妹くらいに思われているのだろう。
キスされたのだって、遠い異国の地では家族同士でも唇に挨拶のキスをすると聞いたことがある。
分かっていたけれど、女性としてヴィンセントの心に届く存在になるのは無理そうだ。
「宰相様はどんな方とご結婚なさるのかな……」
ヴィンセントの婚約者ニーナを社交界から葬った側室の気持ちが少しだけ分かるような気がした自分が恐ろしくなって、暗い感情を追い出すように目を閉じた。
「シェリル、元気にしてたか? 宰相様の御宅での暮らしはどうだ?」
ランチの時間に騎士団の本拠地から少し離れたレストランで久しぶりに会った兄アーノルドは、さっぱりした性格の彼らしく開口一番に聞いてきた。
「御飯がすごく美味しいよ」
「なんだその感想は。仮にもあの宰相様と暮らしていて、一言目はそれか?」
シェリルは幸せそうで、でもどこかやりきれない表情をしている。
「うん、だって毎回すごく美味しい御飯が出てくるんだもん。それに宰相様はとてもお忙しい方だから、ほとんどお家にはいらっしゃらないし──」
指折り数えてヴィンセントと過ごした時間を思い出そうとしてみる。
「どっちにしても陛下との賭けの期間はあと二週間位だから、それが終わったら陛下の見つけて下さる方と結婚する。短い間でも宰相様みたいな素敵な方とご一緒出来て、すごく貴重な経験になったよ。宰相様は食費が嵩んだな、位にしか思われてないだろうけど」
国王と交わした賭けの内容を知っているアーノルドは、妹の目をじっと見た。
「シェリル、その事だけどな、お前は本当にそこまでして結婚したいのか?」
「うん……」
「無理するなよ? 望まない結婚をするくらいなら、俺が一生養ってやる。家の修繕費だって俺が何とかするから」
「アーノルド……ありがとう……」
シェリルはアーノルドの優しさに心の奥深くに込み上げる物を感じた。
にっこり笑ったつもりだけれど、兄には心の内がばれてしまったかもしれない。
数週間前まで、何がなんでも結婚して両親やアーノルドに認めてもらいたいと思っていたのに、身の丈に合わない恋心が芽生えて、それがどんどん育ってしまって、自分の行くべき道を間違えそうになっていた。
けれど、厳しい鍛練と騎士団での責任ある立場によって無駄な物が削ぎ落とされた兄の精悍な顔付きに、己の浮き足立っていた心が引き締まった。
「俺は何があってもシェリルの味方だ。無理だけはするなよ?」
「うん、ありがとう。アーノルドも身体に気を付けてね」
馬車に乗り込んだシェリルを見送る。
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