19 / 21
浜松勝
19話 花園沙弥香という人物
しおりを挟む
『ぴんぽーん』
音を立ててインターホンがなる。インターホンからは
『花園沙弥香です』というとても綺麗な声が聞こえてきた。
「今鍵を開ける」
そう言い、玄関へ向かうと解錠する。ドアの向こう側に立っていたのはとても可憐な美少女であった。腰まで届く髪は白というより銀色。身長は150cmも満たない。肌はとても白く、体はとても細い。胸も例外ではない。
「浜松君、中へ入ってもよろしいのですか?」
「う、うん。入ってくれ」
予想外の可愛さに、気圧されてしまったが、何とか持ちこたえた。ソファーがあるほうの洋室へと案内する。
「とても落ち着いた良い部屋ですね。あっこれどうぞ」
そういって渡してきたのはコーヒー豆とUSBメモリーだ。USBメモリーは一度立ち机の引き出しの中へと入れる。豆は棚の中へと入れる。
「で、今日は何のようで?」
そういうが、俺の注意は目の前の少女にほとんどが奪われていた。しかしそのことを本人は知らないようだ。
「先ほどもお話した通りで、お願いがありまして」
もうどんなお願いでも聞いてしまいそうな可愛さである。
「さっき渡したUSBメモリーをまず見てください」
俺は先ほど渡されたUSbメモリーをデスクトップパソコンへと挿す。エクスプローラーが開き、フォルダが表示される。中には、プログラムが入っていた。
「これはどれを見ればいいんだ?」
「えーっと。今そっち行きます」
そういって立ち、俺の横へと立ってくる。髪からは、鼻孔をくすぐる香りが漂ってきた。
「この一番上を開いてください」
言われたとおりにしてファイルを開くと、英数字の羅列が表示される。見てみると、なにかのプログラムの用であった。今回のコンクール関係ではないような気がするが…。
「これは何なんだ?」
「これは、スマートフォンから部屋の家電などを操作できるアプリです。今までのアプリとは違うのです!!」
「何か違うか。ん?鍵の施錠も出来るのか」
「そうです。出来る機能が増えました。さきほど特許はとったのですが、私デザイン苦手なので協力してもらえないかな?もちろん報酬は」
「俺が出来ることだったらいくらでもするぞ」
「ありがとうございます。ここで今から一緒にしましょう」
そういうとバッグからノートパソコンを取り出した。学校のロゴが入っていないことから私物のようだ。インターフェースを作っていく。花園は俺の横であれこれ注文をつけてくる。出来上がったのは深夜になってしまった。
「これはいつ売りに出すんだ?」
「うーん。皆に懐が潤う11月1日に売り出そうと思ってますけど」
「なるほど、海上戦の報酬か」
「そうです。で、あなたには半分を渡そうと思うのですが…」
半分か、もしかしたら花園は俺を試そうとしているのか?
「いや、原型は花園が作ったんだし、もっと少なくていい」
「でも、デザインはほとんどやってもらっているし」
「じゃあ俺友達が少ないから話し相手になってくれ。それと4分のⅠでいい」
こんな美少女と友達になれるだけでも儲けものだがね。
しかし、その提案に花園は戸惑っていた。
「私だって人付き合いが苦手で、友達いないのに。浜松君かっこいいのに友達いないんですか?」
「かっこいい?俺がか。そんなわけないだろう。かっこいいならもっと友達がいるはずだ」
「い、いや。その。デザインとか綺麗だしなぁって」
「ちょっとまて」
そこで俺は重大な過ちを知ってしまった」
「今12時45分だよな」
「そうですね…ぁ」
この寮棟のエレベーターは日付変更とともに停止し、朝7時まで動かない。非常階段は非常時以外使うことは出来ないつまり、花園はこの4階という密室に閉じ込められたのだ。さて、どうしようか…。
「あ、あの。この部屋に泊めていただくことはできますか…ね?」
「それじゃあ隣の部屋を使ってくれ。中から鍵をかけられるから安心してくれ。こっちだ」
「え、私はソファーで寝るからいいのに」
「いや、今は花園がお客様だからな」
俺は隣の部屋の扉を開けると、シーツ一式を取り替えようとしたが、花園に止められた。花園が言うには申し訳ないからいいというらしい。まあ今朝洗ったから汚くはないはずだが。
「風呂はどうするんだ?」
「い、いや、さすがに申し訳ないからいい」
「わかった。じゃあもう寝ててくれ」
そう言い残し、俺は風呂に入り、洋室で残っている仕事を処理することにした。
音を立ててインターホンがなる。インターホンからは
『花園沙弥香です』というとても綺麗な声が聞こえてきた。
「今鍵を開ける」
そう言い、玄関へ向かうと解錠する。ドアの向こう側に立っていたのはとても可憐な美少女であった。腰まで届く髪は白というより銀色。身長は150cmも満たない。肌はとても白く、体はとても細い。胸も例外ではない。
「浜松君、中へ入ってもよろしいのですか?」
「う、うん。入ってくれ」
予想外の可愛さに、気圧されてしまったが、何とか持ちこたえた。ソファーがあるほうの洋室へと案内する。
「とても落ち着いた良い部屋ですね。あっこれどうぞ」
そういって渡してきたのはコーヒー豆とUSBメモリーだ。USBメモリーは一度立ち机の引き出しの中へと入れる。豆は棚の中へと入れる。
「で、今日は何のようで?」
そういうが、俺の注意は目の前の少女にほとんどが奪われていた。しかしそのことを本人は知らないようだ。
「先ほどもお話した通りで、お願いがありまして」
もうどんなお願いでも聞いてしまいそうな可愛さである。
「さっき渡したUSBメモリーをまず見てください」
俺は先ほど渡されたUSbメモリーをデスクトップパソコンへと挿す。エクスプローラーが開き、フォルダが表示される。中には、プログラムが入っていた。
「これはどれを見ればいいんだ?」
「えーっと。今そっち行きます」
そういって立ち、俺の横へと立ってくる。髪からは、鼻孔をくすぐる香りが漂ってきた。
「この一番上を開いてください」
言われたとおりにしてファイルを開くと、英数字の羅列が表示される。見てみると、なにかのプログラムの用であった。今回のコンクール関係ではないような気がするが…。
「これは何なんだ?」
「これは、スマートフォンから部屋の家電などを操作できるアプリです。今までのアプリとは違うのです!!」
「何か違うか。ん?鍵の施錠も出来るのか」
「そうです。出来る機能が増えました。さきほど特許はとったのですが、私デザイン苦手なので協力してもらえないかな?もちろん報酬は」
「俺が出来ることだったらいくらでもするぞ」
「ありがとうございます。ここで今から一緒にしましょう」
そういうとバッグからノートパソコンを取り出した。学校のロゴが入っていないことから私物のようだ。インターフェースを作っていく。花園は俺の横であれこれ注文をつけてくる。出来上がったのは深夜になってしまった。
「これはいつ売りに出すんだ?」
「うーん。皆に懐が潤う11月1日に売り出そうと思ってますけど」
「なるほど、海上戦の報酬か」
「そうです。で、あなたには半分を渡そうと思うのですが…」
半分か、もしかしたら花園は俺を試そうとしているのか?
「いや、原型は花園が作ったんだし、もっと少なくていい」
「でも、デザインはほとんどやってもらっているし」
「じゃあ俺友達が少ないから話し相手になってくれ。それと4分のⅠでいい」
こんな美少女と友達になれるだけでも儲けものだがね。
しかし、その提案に花園は戸惑っていた。
「私だって人付き合いが苦手で、友達いないのに。浜松君かっこいいのに友達いないんですか?」
「かっこいい?俺がか。そんなわけないだろう。かっこいいならもっと友達がいるはずだ」
「い、いや。その。デザインとか綺麗だしなぁって」
「ちょっとまて」
そこで俺は重大な過ちを知ってしまった」
「今12時45分だよな」
「そうですね…ぁ」
この寮棟のエレベーターは日付変更とともに停止し、朝7時まで動かない。非常階段は非常時以外使うことは出来ないつまり、花園はこの4階という密室に閉じ込められたのだ。さて、どうしようか…。
「あ、あの。この部屋に泊めていただくことはできますか…ね?」
「それじゃあ隣の部屋を使ってくれ。中から鍵をかけられるから安心してくれ。こっちだ」
「え、私はソファーで寝るからいいのに」
「いや、今は花園がお客様だからな」
俺は隣の部屋の扉を開けると、シーツ一式を取り替えようとしたが、花園に止められた。花園が言うには申し訳ないからいいというらしい。まあ今朝洗ったから汚くはないはずだが。
「風呂はどうするんだ?」
「い、いや、さすがに申し訳ないからいい」
「わかった。じゃあもう寝ててくれ」
そう言い残し、俺は風呂に入り、洋室で残っている仕事を処理することにした。
0
あなたにおすすめの小説
月弥総合病院
僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる