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1 はじまり
2日目 ぼくの仕事 その1
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10:00
朝の運動を終えたぼくは、川沿いのベンチでぼーっとしていた。
昨日の一件もあって、いつも訪れている行きつけのカフェには、今朝は行かなかった。
明日の16:00にアナちゃんと遊ぶ予定ではあるのだけれど、楽しみな気持ちよりは怖い、面倒臭いという気持ちが勝ってしまっていた。
なんであんなふうに誘っちゃったんだろう。
絶対楽しめないのに。
そもそも、あんまりよく知らない人と一緒にいて楽しめたという経験が、ぼくにはあまりない。
15歳の頃から色んな世界を旅して周っているぼくだけれど、どういうわけか、行く先々で出会う人は変な人ばかり。
たぶん、変人を引き寄せるフェロモンでも出してしまっているのだろう。
変人たちと過ごした時間は、振り返ってみればそれはもう面白い思い出ではあるのだけれど、変人と過ごしている時間そのものはあまり気の休まるものじゃない。
アナちゃんも変人に決まっている。
常連なだけのぼくの誘いに応えたのだから。
なんだかまとまらない思考を引き連れて向かった先は、今まで歩いたことのない道。
リストの2つ目にはこう書いた。
【2.行ったことのない場所へ行く】
たどり着いた場所は、路地裏にある小さな広場。
石畳の広場の中央には小さな噴水。
そのそばにはカフェ、カフェの表には丸いテーブルと椅子が並んでいた。
無数の観光客が生み出す喧騒も、ここまでは届かない。
歩いたことのない道を進むうちに辿り着いた静かなこの広場は、騒がしい都会の中にあるオアシスのように思えた。
ぼくは、カフェに入った。
そこは、アパルトマンの1階を切り開いた店で、狭い店内にはカウンター、ガラスケースの中にはケーキやパン、サラダが並んでいる。
値段は、アナちゃんの働いているカフェほどではないが、安い方だった。
カフェにおいてその値段が高いか安いかの基準を測る材料はたくさんあるけれど、ぼくはコーヒーの値段を見るようにしている。
この街ではコーヒーを一杯飲もうと思ったら3ユーロが相場だ。
一方で、この国の地方の観光地では、コーヒー1杯は1ユーロから1.5ユーロほど。
アナちゃんのいるカフェのコーヒーは1.5ユーロ。
このカフェは1.8ユーロ。
ぼくは、カフェオレと、野菜とローストビーフの挟まったバゲットサンドを注文した。
お客さんはぼく1人。
店内は綺麗に掃除されている。
カウンターの向こうの女性は、ブロンドのポニーテール。メイクはまったくしていないようだけれど、この国の女性は濃いメイクを避ける傾向があるから、ひょっとするとメイクをしているのかもしれない。ふと、良い香りが漂ってきた。
「なんの香水ですか?」ぼくは、女性の言語で尋ねた。
女性は、その脂肪の薄い瞼を少し開き、きらきらと光る金色のまつ毛の下に見える灰色の瞳を輝かせた。柔らかく暖かな眼差し。彼女は、小さな微笑を浮かべた。「パチョリよ」
「素敵な香りですね」
女性は目尻を下げ、口角を上げて小さく笑った。「ありがと」
5ユーロ紙幣で代金を支払い、お釣りに加えて1ユーロをチップで渡す。
トレイに載ったコーヒーとサンドウィッチを受け取り、テラス席に腰掛ける。
トートバッグを広げて取り出したのは、新しく買ったノートと万年筆。
ぼくは、万年筆をノートに走らせた。
子どもの頃から本が好きで、本ばかりを読んでいた。
気がつけばコミュ障と呼ばれるような奴になっていたけれど、もしかすると、生まれてきた頃から本ばかりを読んでいたぼくは、自分で人と関わるよりも本を読むことに幸せを感じるような奴になることを選んでいたのかもしれない。
人と上手く関われなくて悩んでいたのは中3の頃まで。
初めて1人旅に出て、色々な人と出会い、関わった結果、わかったのは、ぼくはいつだって、ぼくが望む形で人と関わり、周囲と関わっていたということだ。
陽キャみたいな感じで周囲と関わることに憧れてた時期もあるけれど、ぼくは陽キャっていうタイプじゃない。
今のぼく、18歳でワーキングホリデーのビザを取り、1人で外国に暮らしているぼくの幸せはなにか。
ぼくは、ノートから顔を上げて、晴れた空を見上げた。
鼻で深く息を吸い込めば、コーヒーや、ローストビーフやオリーブオイルの香り、この街独特の匂い、乾いた空気が鼻腔を刺激する。
噴水の水が水面を叩く音に耳を傾けながら、ぼくはコーヒーを啜り、背もたれにもたれた。
柔らかな日差しが、ぼくの肌を温める。
ぼくは、心地良い幸せを堪能しながら、ノートを見た。
ぼくは、高校生であり、休学中であり、旅人であり、そして、作家でもある。
今書いているのは、短編映画の脚本。
動画配信サイトで活動している映画監督に依頼されたものだ。
映画監督のヤコとは子どもの頃からの付き合いだった。
最新のスマートフォンで撮影するスタイルが売りで、密室劇ばかりを撮っている。
理由は手ぶれが酷くなるからだ。
ぼくが今書いているのは、アルプス山脈の麓にあるコテージが舞台。
集められた人々はみんな、かつて名探偵の助手を務めた人々だ。
その時その時で助手を変える名探偵は、自由奔放なトラブルメーカー。
集められた助手たちは、お酒を飲みながら、はた迷惑な名探偵について愚痴りながら、名探偵の到着を待つ。
そんな中、事件が起こる。
助手の1人が殺されてしまうのだ。
外は大雪で、雪崩のせいで、麓の村までつながっている道は塞がれてしまっている。
密室の中、助手たちは、呑気に酒を飲んでいる。
はた迷惑なトラブルメーカーの名探偵に振り回された過去を持つ助手たちは、殺人犯のいる密室くらいでは動じないのだ。
突然、元助手の1人が、口を開く。
「もしかしてあのくそ名探偵、俺たちを殺すために集めたんじゃないか?」
「なんでそんなことする」
「口封じさ」
「なんの口封じだ?」
「知るもんか。イカれてんのさ」
「おいおい、落ち着けよ。俺たちの敵はあのクソ名探偵だ。仲間割れしてる場合じゃない」
「そうだな。まあ、これがあいつの罠かそれともあいつ以外の誰かの仕業なのか。どっちにしろあの野郎が到着すればわかることだ」
とりあえず現場を保存することにした助手たちは、死体を冷たい地下室に安置し、そして互いが互いを見張り合えるように、ダイニングで名探偵の到着を待つことにするのだが……。
という内容のシュールコメディだ。
名探偵にもその助手たちにもモデルがいる。
その人たちならこんな感じだろうなって考えて筆を走らせれば、次から次へと話が進んでいくから面白い。
ひとまず完結まで書いたは良いけれど、これは30分で収まりそうにない。
どうしたものだろう。
ぼくは、ブラックベリーでヤコにメールを送った。
返信はすぐにきた。
脚本を小分けにして、パート1からパート4までの4部構成にするらしい。
書きたいこと全部書いてカットはしなくいで欲しいとのこと。
好きなように書いて良いとのこと。
ありがたい話だ。
最近では、ヤコの映画はそれなりに有名になっているらしく、スポンサーまでついているらしい。
ぼくの脚本はヤコが300ユーロで買い取ってくれる。そこにプラスで、再生数が100増えるごとに50セントが入ってくる。
こういう仕事でもなければ、ぼくのようなコミュ障が外国で1人暮らしなんて出来るわけがないのだ。
とりあえず、今日の分のノルマを消化したぼくは、ご機嫌で冷めたコーヒーを啜りバゲットサンドを頬張った。
口の中に広がるオリーブオイルの香り。
ジューシーなローストビーフの肉汁と酸っぱいピクルスが、舌の上でとろける。
レタスのシャキッとした部分としんなりした部分は、両方とも食感の良いアクセントになっていた。
ぼくは、あっという間にサンドウィッチを平らげて、おかわりを注文するために店内に向かった。
やっぱり仕事をするとご飯が美味い。
お金を稼がないで美味しいものを食べると、胸の上に重たい罪悪感や不安がのしかかってしまう。
仕事とは、食事を味わうためのものなのかもしれない。
お替わりの注文をすると、先ほどのカフェの店員さんが、香水の瓶を見せてくれた。
ぼくは、店員さん、セリーヌさんにお礼を言い、レシートとサンドウィッチ、持ち帰り用のカフェオレを受け取ってカフェを出た。
朝の運動を終えたぼくは、川沿いのベンチでぼーっとしていた。
昨日の一件もあって、いつも訪れている行きつけのカフェには、今朝は行かなかった。
明日の16:00にアナちゃんと遊ぶ予定ではあるのだけれど、楽しみな気持ちよりは怖い、面倒臭いという気持ちが勝ってしまっていた。
なんであんなふうに誘っちゃったんだろう。
絶対楽しめないのに。
そもそも、あんまりよく知らない人と一緒にいて楽しめたという経験が、ぼくにはあまりない。
15歳の頃から色んな世界を旅して周っているぼくだけれど、どういうわけか、行く先々で出会う人は変な人ばかり。
たぶん、変人を引き寄せるフェロモンでも出してしまっているのだろう。
変人たちと過ごした時間は、振り返ってみればそれはもう面白い思い出ではあるのだけれど、変人と過ごしている時間そのものはあまり気の休まるものじゃない。
アナちゃんも変人に決まっている。
常連なだけのぼくの誘いに応えたのだから。
なんだかまとまらない思考を引き連れて向かった先は、今まで歩いたことのない道。
リストの2つ目にはこう書いた。
【2.行ったことのない場所へ行く】
たどり着いた場所は、路地裏にある小さな広場。
石畳の広場の中央には小さな噴水。
そのそばにはカフェ、カフェの表には丸いテーブルと椅子が並んでいた。
無数の観光客が生み出す喧騒も、ここまでは届かない。
歩いたことのない道を進むうちに辿り着いた静かなこの広場は、騒がしい都会の中にあるオアシスのように思えた。
ぼくは、カフェに入った。
そこは、アパルトマンの1階を切り開いた店で、狭い店内にはカウンター、ガラスケースの中にはケーキやパン、サラダが並んでいる。
値段は、アナちゃんの働いているカフェほどではないが、安い方だった。
カフェにおいてその値段が高いか安いかの基準を測る材料はたくさんあるけれど、ぼくはコーヒーの値段を見るようにしている。
この街ではコーヒーを一杯飲もうと思ったら3ユーロが相場だ。
一方で、この国の地方の観光地では、コーヒー1杯は1ユーロから1.5ユーロほど。
アナちゃんのいるカフェのコーヒーは1.5ユーロ。
このカフェは1.8ユーロ。
ぼくは、カフェオレと、野菜とローストビーフの挟まったバゲットサンドを注文した。
お客さんはぼく1人。
店内は綺麗に掃除されている。
カウンターの向こうの女性は、ブロンドのポニーテール。メイクはまったくしていないようだけれど、この国の女性は濃いメイクを避ける傾向があるから、ひょっとするとメイクをしているのかもしれない。ふと、良い香りが漂ってきた。
「なんの香水ですか?」ぼくは、女性の言語で尋ねた。
女性は、その脂肪の薄い瞼を少し開き、きらきらと光る金色のまつ毛の下に見える灰色の瞳を輝かせた。柔らかく暖かな眼差し。彼女は、小さな微笑を浮かべた。「パチョリよ」
「素敵な香りですね」
女性は目尻を下げ、口角を上げて小さく笑った。「ありがと」
5ユーロ紙幣で代金を支払い、お釣りに加えて1ユーロをチップで渡す。
トレイに載ったコーヒーとサンドウィッチを受け取り、テラス席に腰掛ける。
トートバッグを広げて取り出したのは、新しく買ったノートと万年筆。
ぼくは、万年筆をノートに走らせた。
子どもの頃から本が好きで、本ばかりを読んでいた。
気がつけばコミュ障と呼ばれるような奴になっていたけれど、もしかすると、生まれてきた頃から本ばかりを読んでいたぼくは、自分で人と関わるよりも本を読むことに幸せを感じるような奴になることを選んでいたのかもしれない。
人と上手く関われなくて悩んでいたのは中3の頃まで。
初めて1人旅に出て、色々な人と出会い、関わった結果、わかったのは、ぼくはいつだって、ぼくが望む形で人と関わり、周囲と関わっていたということだ。
陽キャみたいな感じで周囲と関わることに憧れてた時期もあるけれど、ぼくは陽キャっていうタイプじゃない。
今のぼく、18歳でワーキングホリデーのビザを取り、1人で外国に暮らしているぼくの幸せはなにか。
ぼくは、ノートから顔を上げて、晴れた空を見上げた。
鼻で深く息を吸い込めば、コーヒーや、ローストビーフやオリーブオイルの香り、この街独特の匂い、乾いた空気が鼻腔を刺激する。
噴水の水が水面を叩く音に耳を傾けながら、ぼくはコーヒーを啜り、背もたれにもたれた。
柔らかな日差しが、ぼくの肌を温める。
ぼくは、心地良い幸せを堪能しながら、ノートを見た。
ぼくは、高校生であり、休学中であり、旅人であり、そして、作家でもある。
今書いているのは、短編映画の脚本。
動画配信サイトで活動している映画監督に依頼されたものだ。
映画監督のヤコとは子どもの頃からの付き合いだった。
最新のスマートフォンで撮影するスタイルが売りで、密室劇ばかりを撮っている。
理由は手ぶれが酷くなるからだ。
ぼくが今書いているのは、アルプス山脈の麓にあるコテージが舞台。
集められた人々はみんな、かつて名探偵の助手を務めた人々だ。
その時その時で助手を変える名探偵は、自由奔放なトラブルメーカー。
集められた助手たちは、お酒を飲みながら、はた迷惑な名探偵について愚痴りながら、名探偵の到着を待つ。
そんな中、事件が起こる。
助手の1人が殺されてしまうのだ。
外は大雪で、雪崩のせいで、麓の村までつながっている道は塞がれてしまっている。
密室の中、助手たちは、呑気に酒を飲んでいる。
はた迷惑なトラブルメーカーの名探偵に振り回された過去を持つ助手たちは、殺人犯のいる密室くらいでは動じないのだ。
突然、元助手の1人が、口を開く。
「もしかしてあのくそ名探偵、俺たちを殺すために集めたんじゃないか?」
「なんでそんなことする」
「口封じさ」
「なんの口封じだ?」
「知るもんか。イカれてんのさ」
「おいおい、落ち着けよ。俺たちの敵はあのクソ名探偵だ。仲間割れしてる場合じゃない」
「そうだな。まあ、これがあいつの罠かそれともあいつ以外の誰かの仕業なのか。どっちにしろあの野郎が到着すればわかることだ」
とりあえず現場を保存することにした助手たちは、死体を冷たい地下室に安置し、そして互いが互いを見張り合えるように、ダイニングで名探偵の到着を待つことにするのだが……。
という内容のシュールコメディだ。
名探偵にもその助手たちにもモデルがいる。
その人たちならこんな感じだろうなって考えて筆を走らせれば、次から次へと話が進んでいくから面白い。
ひとまず完結まで書いたは良いけれど、これは30分で収まりそうにない。
どうしたものだろう。
ぼくは、ブラックベリーでヤコにメールを送った。
返信はすぐにきた。
脚本を小分けにして、パート1からパート4までの4部構成にするらしい。
書きたいこと全部書いてカットはしなくいで欲しいとのこと。
好きなように書いて良いとのこと。
ありがたい話だ。
最近では、ヤコの映画はそれなりに有名になっているらしく、スポンサーまでついているらしい。
ぼくの脚本はヤコが300ユーロで買い取ってくれる。そこにプラスで、再生数が100増えるごとに50セントが入ってくる。
こういう仕事でもなければ、ぼくのようなコミュ障が外国で1人暮らしなんて出来るわけがないのだ。
とりあえず、今日の分のノルマを消化したぼくは、ご機嫌で冷めたコーヒーを啜りバゲットサンドを頬張った。
口の中に広がるオリーブオイルの香り。
ジューシーなローストビーフの肉汁と酸っぱいピクルスが、舌の上でとろける。
レタスのシャキッとした部分としんなりした部分は、両方とも食感の良いアクセントになっていた。
ぼくは、あっという間にサンドウィッチを平らげて、おかわりを注文するために店内に向かった。
やっぱり仕事をするとご飯が美味い。
お金を稼がないで美味しいものを食べると、胸の上に重たい罪悪感や不安がのしかかってしまう。
仕事とは、食事を味わうためのものなのかもしれない。
お替わりの注文をすると、先ほどのカフェの店員さんが、香水の瓶を見せてくれた。
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