ぽぽぽぽいぞなぁ!~物騒すぎるジョブになっちゃったので、私、スローライフは諦めます~

藤原キリオ

文字の大きさ
88 / 171
第三章 毒娘、色々と出会う

78:スタイリッシュをテコ入れしつつ戦術を練ります

しおりを挟む


「<必中投擲>っ! ですわっ!」


 サフィーの両手から投げられたクナイが的となった木に次々当たる。
 素早く移動していてもブレない。

 どうやら『どこに投げてもホーミングして的に当たる』というわけではなく、投げる時点で補正がかかってるっぽい。

 つまり直線的な投擲攻撃には違いないわけだ。
 木に刺さった様子を見るに威力もそこそこ。
 サフィー何気に攻撃力も高いからね。さすが【忍者】。


 <忍びの直感>は気配察知・危険察知・罠察知・罠解除・急所察知の複合というとんでも仕様。
 もしかしたら<必中投擲>にも『急所察知』が乗るのかもしれない。

 感知範囲は40mほどと近く、常時使用もできない。レベルが上がれば広がるだろうけどね。
 なるべく使うように練習してもらうけど、私の<気配察知>と併用する感じかな。ともかく有能。


 やはり問題は<スタイリッシュ忍術>だ。


「はぁぁぁぁっ! <火遁>っ! ですわっ!」


 サフィーはバレリーナのようにくるりとターンを決め、ビシッと右手と右足を上げ、左手を前に出した姿勢で止まる。
 そこから放たれる<火遁>。
 いや、手から火の玉が出るわけではない。

 目標地点に炎の渦が3mほど急激に立ち上り、的を炎熱で包み込んだと思ったら、それはすぐに渦巻きながら細く集束する。

 5mほどの高さまで細く伸びた炎は最終的に頂点部分がバンッと球状に破裂した。
 まるで花火のように……。


「うわぁ、綺麗ですねー!」
「おお」
「その前のターンもお見事でした」
「そうでしょう、そうでしょうとも!」

「うん、思った以上に使えないね」
「んなっ!?」


 ちなみに<水遁>は同じ動作をして、的が水流に包まれる。洗濯機状態だ。
 水量・威力共に申し分なし。
 ただ、<火遁>と同じように5mほど立ち上り、キラキラとシャワーのように降り注ぐ。

 <土遁>も同じ動作をすると、的の真下の地面から土柱がドスンと飛び出して来る。
 跳ね上げる勢いで的を壊したけど、これ魔法攻撃か? 物理ダメージじゃないの?
 ちなみに飛び出した土柱は砂となってサラサラキラキラと風に消える。

 <影縫い>はクナイを相手の影に投げつける事で一時的に動きを止めさせる。
 相手が暴れるとクナイは徐々に影から抜けて、完全に抜けると<影縫い>も外されるらしい。だから一時的。
 ちなみに行動阻害が成功した時に黒いモヤのようなものが相手に纏わりつき、解除されると「パァン!」とモヤが晴れる。


 要は、予備動作とエフェクトが邪魔なのだ。効果は素晴らしいのに。


「忍術を放つまでにポーズを決める必要があるから二~三秒はかかる。せっかく敏捷が高くて機動力重視の戦い方なのに、足を止めて攻撃を遅らせる事になるよね。戦闘中に咄嗟に使うことができないって事だよ」

「ぐっ……」

「あとエフェクト……派手な視覚効果は見た目以外に何の効果もない。仮にそれで戦闘を終わらせても周りの敵に居場所を教えてるようなもんだし。【忍者】なんだから忍べと言いたい」

「ぐはっ!」

「ピ、ピーゾンさん、辛辣すぎます……」


 色々と話を聞くに、どうやらエフェクトはサフィーの意思でどうこう出来るものではないらしい。
 これはもう<スタイリッシュ忍術>の効果と見るべきだ。そういうもんだと。

 じゃあテコ入れするとすれば、発動に必要なポーズのほうだね。
 ターンして「ビシッ」と決めないと発動しないとかありえないでしょ。

 どうやら当初どうやっても発動せず、舞踏会で踊るようなパーティーダンスを取り入れてみたら発動したらしい。

 よくまぁその発動条件を見つけたもんだよ。
 しかしなぜダンスを取り入れたのか……ああ、貴族だからか。


 <スタイリッシュ忍術>を使うには『スタイリッシュ』な動作を入れないといけない。それが結論。

 そしてその動作を考案したのはサフィー。


「つまり、サフィーはダンスの動きが『スタイリッシュ』だと思っているって事か」

「スタイリッシュでございましょう? ワタクシ、ダンスも自信がございましてよ!」

「ふむ……サフィーにとって『スタイリッシュ』とは何かね」

「えっ、そ、それは『お上品で優雅、そして華麗で美しい』そういった意味でございましょう?」


 なるほど。そういう認識か。
 ちらりとリーナを見る。


「リーナはどう思う?」

「『スタイリッシュ』の意味ですか。サフィー様と似たようなものです。『洗練された美しさ』といった感じでしょうか」

「なるほど、分かった。要は『スタイリッシュ』の意味を履き違えているわけだ。だからそんなポーズを導入してしまったと」

「んなっ! い、意味が違うんですの!?」


 私はサフィーに向き、真剣な面持ちでこう告げた。


「そう! 『スタイリッシュ』とはすなわち『かっこよさ』! 誰もが目を引き、魂に訴えかける『かっこよさ』なのだよ! それが真の『スタイリッシュ』というもの!」


 ババーンという効果音……はないけど私は拳を胸に力説した。
 サフィーは驚きの表情で「なんと……そうでしたの……」と言っている。ふふふ。



※作者注
スタイリッシュとは『オシャレで流行に合っている様』であり、みんな間違っています。




「これを見たまえ、サフィーくん」


 項垂れているサフィーにそう言い、こちらを向かせる。
 私は両手を胸の前に合わせ……


「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前!」


 バババッ! っと印を結ぶ。
 もちろん熟知しているはずもない。雰囲気が大事だ。


「んなっ!」

「驚くのはまだ早い。これを片手でやるとこうなるッ!」


 バババッ! っと雰囲気でそれっぽく結ぶ。もはや面影はない。


「んまっ!」

「これが私の知る【忍者】としての『かっこよさ』! 忍術発動の為の動作――『印』だ!」

「印……!」

「そう! 【忍者】は印を結ぶことで<忍術>を使う! 【忍者】としてこれほど『かっこいい』予備動作はないッ!」

「魂に訴えかけるかっこよさ……ス、スタイリッシュですわ……!」


 なんかサフィーが感動してるところで簡単に印を結ばせてみた。
 実際に印を結んでから<火遁>を撃ってみる。


「<火遁>!」『おおー!』


 できたわ。

 まさか撃てるとは思わなかった。
 やっぱサフィーの心持ち一つじゃないか。
 スタイリッシュだと思えば何だっていいんじゃないか。

 私としては半分ボケたつもりだった。
「やっぱ無理だよねー、じゃあこのポーズは?」と繋げるつもりだった。

 いざそれが正解だった時は若干困惑する。
「お、おう、よ、よかったじゃん」って感じのリアクションになる。


 ……まぁ出来て当然みたいな顔をする以外にないんですがね。

 ともかくこれで予備動作の大幅な短縮、動きながら撃てるし、片手で印を結んで撃てると。
 やっと使えるようになったかな。


「オーーッホッホッホ! これは素晴らしいですわ!」

「さすがですね、ピーゾン様。すぐさま問題点を洗い出し修正なさるとは」

「りん、ぴょー、とー……ん?」

「ネルトさん、後で教えてもらえばいいんじゃないですか?」


 なんかネルトが印を結びたがっている。どうやらネルトも魂で感じたらしい。
 ふふふ、教えてあげよう。意味ないけどな!

 でも後から思ったんだよね。
 かっこいいと思うだけなら、指パッチンでいいんじゃないかと。
 あれすごく発動早いし便利だと思う。
 使ってるのがギャル男じゃなかったら有用なスキルだったね。





 ともかくこれで皆の戦い方が把握できたという事で、戦術について話し合おうと思う。
 個人訓練もするつもりだけど、パーティーとしての役割を決めておかないと動きが変わるからね。


「ただそれにも問題があってね」

「問題ですか?」

「やれる事が多すぎるんだよ」


 基本戦術を組む上でユーティリティなメンバーが多い。嬉しい悲鳴だけどね。
 特にあれこれ出来るのがネルトとサフィー。
 逆にリーナは近接攻撃しかできない。
 まとめるとこうなる。


・近接攻撃:全員(ネルトは念力・ルールシュレッド含む)

・中・遠距離攻撃:ピーゾン(毒)、サフィー(忍術・投擲)、ネルト(念力・ルールシュレッド)

・属性攻撃:サフィー(忍術)

盾役タンク:ポロリン、ネルト(念力)

・索敵:ピーゾン(気配察知)、ネルト(ホークアイ・グリッド)、サフィー(忍びの直感)


 こんな感じでしょうか。今の所。

 こう見ると純粋な後衛というのが居ない。
 スタイリッシュ&ニートが万能戦士すぎて困る。

 一般職のパーティーだったらこんなに悩まないんだろうけど、良くも悪くも固有職ユニークジョブってのは個性が強いんだよね。まぁうちだけかもしれんけど。


 私は地面に陣形図を描きながら説明する。


「そういうわけだから、戦闘時の基本陣形は前衛に私・ポロリン・リーナの並び、後衛がネルトとサフィー、こんな感じかな」

『ふむふむ』

「ここから相手によって変わるね。防御陣形の一例としてネルトが前に出て二枚盾もありうる。ポロリン・ネルトが前衛、私とリーナが中衛でサフィーが後衛かな」

「ネルト様が盾役タンクに集中せざるを得ない状況というのは余程、守りを固めたい時でしょうね」

「ボクだけで凌ぎきれない場合ですか?」

「それもあるけどポロリンのトンファーは、遠距離に弱いんだよ。矢とか魔法とか。特に魔法やブレスを撃ってくるような魔物相手だと相性が悪い」

「なるほど、ネルトさんの<念力>であればそれも防げるというわけですの?」

「ん。だいじょぶ」


 防御陣形だけでもいくつか考えつくけど、今は大雑把に説明しよう。


「逆に攻勢ならサフィーが遊撃として前に出るのも手だね。ポロリンにはネルトを守るのに集中してもらって、私・リーナ・サフィーの敏捷特化組が遊撃気味に攻撃する」

「攻撃は派手な方が美しいですわね」

「先のロックリザードのような巨体を相手にパーティー戦闘をするには良いかもしれません。正面をポロリン様に抑えてもらいつつ、側面や背後から攻撃を加えるのが常道ですから」

「んー難しい」

「こんがらがってきました」


 戦闘隊形だけで何パターンもあるからね。
 今までは三人だけだったからどうにでもなったけど、これからは格段に増すだろう。
 ま、慣れと勉強だね。


「戦闘以外の探索時の基本陣形は逆に、ネルトとサフィーが前、ポロリンとリーナが二列目、私が最後尾が良いと思うんだけど……」

「ワタクシとピーゾンさん逆の方がよろしいんじゃなくて?」

「悩ましいね。確かにサフィーを殿にした方が戦闘陣形への移行はスムーズかもしれない」

「後方からの強襲を考えればピーゾン様のほうが良いかもしれません」

「空が拓けてれば<ホークアイ>の索敵範囲が図抜けてますし、ネルトさんが最前線じゃなくてもいいんじゃないですか?」

「んー、むずい」


 考え、話し合う事は多い。
 みんなの考えを出し合って、みんなが戦いやすい方法を探る。

 なんかそれが楽しくてね。
 やっとパーティーらしくなってきたなーと。冒険者らしくなったなーと。
 この後、結構話し込んでしまった。


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~

シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。 前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。 その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

規格外で転生した私の誤魔化しライフ 〜旅行マニアの異世界無双旅〜

ケイソウ
ファンタジー
チビで陰キャラでモブ子の桜井紅子は、楽しみにしていたバス旅行へ向かう途中、突然の事故で命を絶たれた。 死後の世界で女神に異世界へ転生されたが、女神の趣向で変装する羽目になり、渡されたアイテムと備わったスキルをもとに、異世界を満喫しようと冒険者の資格を取る。生活にも慣れて各地を巡る旅を計画するも、国の要請で冒険者が遠征に駆り出される事態に……。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?

八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ 『壽命 懸(じゅみょう かける)』 しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。 だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。 異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?

政治家の娘が悪役令嬢転生 ~前パパの教えで異世界政治をぶっ壊させていただきますわ~

巫叶月良成
ファンタジー
政治家の娘として生まれ、父から様々なことを学んだ少女が異世界の悪徳政治をぶった切る!? //////////////////////////////////////////////////// 悪役令嬢に転生させられた琴音は政治家の娘。 しかしテンプレも何もわからないまま放り出された悪役令嬢の世界で、しかもすでに婚約破棄から令嬢が暗殺された後のお話。 琴音は前世の父親の教えをもとに、口先と策謀で相手を騙し、男を篭絡しながら自分を陥れた相手に復讐し、歪んだ王国の政治ゲームを支配しようという一大謀略劇! ※魔法とかゲーム的要素はありません。恋愛要素、バトル要素も薄め……? ※注意:作者が悪役令嬢知識ほぼゼロで書いてます。こんなの悪役令嬢ものじゃねぇという内容かもしれませんが、ご留意ください。 ※あくまでこの物語はフィクションです。政治家が全部そういう思考回路とかいうわけではないのでこちらもご留意を。 隔日くらいに更新出来たらいいな、の更新です。のんびりお楽しみください。

【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい

寿明結未
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。 ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。 ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。 時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。 だから――。 「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」 異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ! ============ 小説家になろうにも上げています。 一気に更新させて頂きました。 中国でコピーされていたので自衛です。 「天安門事件」

[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します

mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。 中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。 私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。 そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。 自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。 目の前に女神が現れて言う。 「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」 そう言われて私は首を傾げる。 「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」 そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。 神は書類を提示させてきて言う。 「これに書いてくれ」と言われて私は書く。 「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。 「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」 私は頷くと神は笑顔で言う。 「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。 ーーーーーーーーー 毎話1500文字程度目安に書きます。 たまに2000文字が出るかもです。

処理中です...