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第八章 黒の主、復興の街に立つ
192:四階層調査探索、出発!
しおりを挟む■ウェルシア・ベルトチーネ 導珠族 女
■70歳 セイヤの奴隷
最近は何かと優遇され過ぎて少し怖い気もしています。
わたくしの復讐、【天庸】ヴェリオの討伐を手助けして頂いたばかりか、その褒章として、わたくしの武器とベルトチーネ家の男爵位復活を要求するなど……恐れ多いと言うか、心苦しいと言うか。
ともかくご主人様には頭が上がりません。足を向けて寝られません。
それに加えて、今度は四階層再探索の選抜メンバーに選ばれました。
五人目までの時点で、六人目は後衛だと思っていたので、ミーティアさん以外となるとフロロさんだろうな、と。
もしくは安全に斥候役を二人という事でアネモネさんとも思っていました。何気に<闇魔法>は強力ですし。
それがまさか、わたくしだとは……いえ、理由をお聞きすれば納得なのですが、信じられない気持ちが強かったですね。
とは言え、選ばれたからには奮起しなければなりません。
わたくし以外の五人が、五人とも規格外ですから、わたくしが【黒屋敷】の恥だと思われないよう精一杯やらねば。
そんな使命感を持ちつつ、探索当日の朝を迎えました。
留守番の皆さんのお見送りを受け、わたくし達は朝一番で組合へと向かいます。
「おはよう、セイヤ。今日はよろしく頼むよ」
「付いて行くので精一杯になりそうですがね、ハハハッ」
「この日の為に耐熱装備を新調したんじゃ! 絶対行くぞい!」
「朝からうるせーなードゴール。サロルートもマジっぽい発言やめてくれ」
どうやら皆さん揃っているようです。
導珠族のメルクリオ殿下率いる【魔導の宝珠】。
樹人族のサロルートさん率いる【風声】。
鉱人族のドゴールさん率いる【震源崩壊】。
虎人族のバルボッサさん率いる【獣の咆哮】。
「おいおい、Aランククラン四組に加えて【黒屋敷】まで来たぞ。どうなってんだ」
「只事じゃねえ雰囲気だな。一パーティーずつしか居ねえけど」
「なんでも四階層に行くらしいぞ。【黒屋敷】が行った時の検証らしい」
「まじかよ! それでAランク四つとも行くのか!? 大事だな!」
さすがに目を引きますね。組合内がざわついています。
ともかく全員揃ったならばさっさと行こうと、殿下が先頭で向かいました。
総勢三〇名。とんでもない団体ですね。
しかし殿下が先頭なのは入口まで。
どうやら迷宮内はわたくし達がずっと先頭で進むようです。
「それでメルクリオ、本当に俺たちが先導しちゃっていいのか? 普通に進んじゃうけど」
「ああ、″【黒屋敷】のいつもの探索″というのも気になっているんだ。スペッキオ老からも実はそれとなく見ておくよう言われてる。セイヤたちは″いつも通りに″進んでくれ」
「分かった。休憩は適宜とるつもりだけど、万が一はぐれたら二階層の入口で集合な。後ろもそれでいいかー?」
『おおー!』
皆さんの速度に合わせてゆっくり進むと聞いていたのですが、どうやら″いつも通り″で良いらしいです。
大丈夫ですかね? 【震源崩壊】の皆さんとか重装備の方が多いですけど。
まぁ普段からそれを着て探索しているのでしょうから、素人のわたくしが口を出すまでもありませんか。
では早速行きましょう。
先頭はネネさん。次いでご主人様とイブキさん、最後尾にサリュさん、わたくし、エメリーさんが並びます。
初日は二階層の『砦』まで……行けますかね?
■バルボッサ 虎人族 男
■37歳 Aランククラン【獣の咆哮】クランマスター
「じゃあ行くからなー。何かあったら大声で言ってくれー。罠魔法陣は自分たちで気を付けてくれよー」
『おおー!』
先頭のセイヤが一番後ろの俺たちにも伝わるよう声を上げた。
並び順は【黒屋敷】以外は適宜変更するつもりだが、あまり意味はないと思う。
一階層の最短ルートを通るだけだし、魔物は多分セイヤたちが全部倒すんだろうしな。
俺たちはただ付いて行くだけ。
……その付いて行くだけってのが厳しそうなんだが。
……案の定、早速走り出しやがった。
聞いていた通りだが「マジかよ」と改めて思ってしまう。
撤退戦でもなけりゃ、迷宮を走るなんて事は普通だったらしねえし。
走るって言っても、軽いジョギング程度。早歩きの少し速いバージョンってくらいだ。
それでもこれでずっと″探索″ってのは……!
「本当に走るんですね【黒屋敷】は……」
「装備を絞って来て正解ですよ、これ。盾とかもマジックバッグに入れちゃいますかね」
「その方がいいな。どうせ使わないならなるべく軽装のほうがいいだろ」
魔物と戦う分の体力は全部走る事に費やす感じだな。
しかし罠魔法陣とかは斥候が見ないわけにもいかねえ。
前を走る【震源崩壊】の動きとかで分かるし、俺らもどこに罠があるかくらいは分かっちゃいるが、それでも迷宮で全く警戒せずに走るってのはさすがにな。
そんなわけで最低限の警戒しながら、ただ付いて行く。ただ走る。
これ……四階層までこの調子なのか?
大丈夫なのか? 俺たち……。
■サロルート 樹人族 男
■272歳 Aランククラン【風声】クラマス
ミーティア様がご一緒じゃなくて良かった。
【黒屋敷】のメンバーを見て、第一の感想がそれです。
ミーティア様とご一緒に迷宮探索とか……僕は心労で倒れますよ。
万が一にも危険な目に会わせるわけにもいきませんからね。
メンバー以上に守らなければいけない対象ですから。
それはそうと、案の定、先行する【黒屋敷】は走り始めましたね。聞いていた通りではあります。
僕たちも今回の探索に当たって、色々と話し合ってきました。
四階層の事なども含め、考えなければいけない事は多いのですが、一番の懸念事項はおそらく「【黒屋敷】についていく事」であろうと。
メンバーの中には未だにセイヤたちに対して不信感を持っている者もいます。
そうしたメンバーは除外してきましたが、自分の目で彼らの戦いや探索を見ていないので、納得するのも難しいのでしょう。
僕としては話に聞いた上で、祝賀会や訓練場などでも色々と規格外な面を見せられているので、すでに「彼らは皆、異常」という目で見ているのですが。
あ、いえ、ミーティア様は別ですよ?
確かに希代の『神樹の巫女』という意味では異常なのですが、セイヤたちのように『異次元の生物』としては見ていません。あしからず。
ともかく【黒屋敷】の探索に付いて行くだけでも一苦労だろうと。その懸念はすでに正しい。
戦わなくて楽ですし、警戒も最低限で済むのですが、単純に走るだけというのはどうも……。
僕たちも全員にマジックバッグを持たせ、なるべく軽装で臨んでいますが少し不安ですね。
前を行くメルクリオたち【魔導の宝珠】は順調そうですが、後ろの【震源崩壊】は……。
なんで金属鎧で来るんですかね? バカですよね?
走ると分かっていてなぜ重装備なんですかね? バカですよね?
まぁ最悪、置いて行きましょう。二階層あたりで帰ってもいいのですよ、ドゴール?
■メルクリオ・エクスマギア 導珠族 男
■72歳 クラン【魔導の宝珠】クラマス 魔導王国第三王子
「本当にすごいですね、【黒屋敷】は……」
「ええ、この速度で魔物の対処と罠の対処、どっちも完璧ですよ」
「完璧どころか明らかに手を抜いてるだろ。片手間で処理してるじゃないか」
前を行く【黒屋敷】を観察しながら、僕たちはただ走るだけだ。
僕は魔法使いだからパーティーの中でも最後衛。
前衛のメンバーは眼前で行われている【黒屋敷】の探索に感嘆の声を上げている。
僕としても戸惑う所、不可解に思う所が、多々見受けられる。
話に聞くのと実際に見るのとは大違いだ。
セイヤやエメリー、ウェルシア嬢の戦いはこの目で見たから分かる。理解出来るとは言わないが。
しかしこうして探索を間近で見ると、何より異常なのはあの斥候だと思う。
ネネという闇朧族。あの娘が居るからこれほどの速さで探索できるのだ。
まるで未来予知かのように先々の魔物を発見し、遠すぎてまだ見えない状態ですでに迎撃体勢をとっている。
それを指示し、狩らせるのは全員で満遍なく対処しているがそれもわざとだろう。
動きの速さ、強さを見るに、ネネ一人でも十分に対処できるはずだ。それをわざと皆に狩らせている。
余裕。それは【黒屋敷】全体から感じるが、この速さで探索して尚、余裕がありすぎる。
魔導王国にも暗部として何人か闇朧族が居るが、ここまでの力量があるとは思えない。
察知範囲一つとっても、考えられないほど広い。
セイヤが以前「うちは斥候が優秀だから」と言っていたが、まさかこれほどとは思わなかった。
やれやれ、本当に【黒屋敷】は化け物揃いだな。
これから数日間一緒になると思うと、体力的な疲労もそうだが、精神的に疲れそうだ。
今から気が重くなるね。
■ドゴール 鉱人族 男
■42歳 Aランククラン【震源崩壊】クランマスター
―――ガシャガシャガシャガシャガシャ
「ひぃぃっ! ほ、ほんとにこのペースで進むんか!?」
「辛かったら脱げばいいでしょ。ガシャガシャうるさいですし」
「やかましいわい! 鉱人族が鎧脱いで探索なんて出来るかい!」
「そうじゃそうじゃ! 鎧は鉱人族組合員の命ぞ!」
「鎧だけじゃなくて口もうるさいんですよねえ」
「「なんじゃと!?」」
うちのメンバーは前衛三人が皆、重装備。儂を含めて。
後衛は鉱人族じゃないから軽装じゃ。
さっきから前衛と後衛で言い争っておる。
本当なら儂が止めないといけないんじゃが……儂、走るのしんどい。
儂これもう鎧脱いじゃおっかなーと。確かに鎧はポリシーじゃけど。しんどいもん。
このままじゃと後ろのバルボッサたちにも抜かれるぞい。
二階層まで付いて行けるかも怪しい。
そうなれば″Aランクの中で【震源崩壊】だけ脱落″という不名誉称号獲得じゃ。
いかんいかんいかん! それはまずいぞい!
「儂、もう脱ぎまーす」
「「なにぃ!? ドゴール、貴様ぁ!!」」
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