カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

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after5:久しぶりのカオテッド

5-7:プラムの特訓開始、そして博物館

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■イブキ 鬼人族サイアン 女
■20歳 セイヤの奴隷 戦闘部門長


 朝一番からご主人様やグレンやセキメイを連れて、南東区のユニロック服飾店へと向かった。
 侍従服と侍女服の製作依頼だな。

 プラムに関しては最初から侍女服を着ているので除外。
 いや、これを着ているといって良いものかは分からないが、とにかく服を誂える必要はない。


 プラムは<竜魔法>で人の姿になっているわけだが、その変身の過程に服なども含まれるらしい。
 だから厳密に言えば、これは『侍女服』ではなく『竜鱗のようなもの』という感じだそうだ。
 ご主人様が<アイテムカスタム>で強化しようにもプラムの侍女服は強化出来ない。
 プラム自身の<ステータスカスタム>がそのまま侍女服にも反映されると。

 そうなると我々の侍女服に<カスタム>してある耐熱や耐寒が付与出来ないとなってしまうが……竜なのだから元々熱さも寒さも問題ないだろうと思う。
 実際、プラムの暮らしていたのはマツィーア連峰の山頂付近というから相当寒いのだろうし、少なくとも寒さには強いのだろう。

 ともかくプラムに侍女服を作る必要はなく、だからこその留守番ではあるが、グレンやセキメイが出掛けている時間を利用して訓練をしてみようかと、ツェンと共に地下訓練場に来ているのだ。

 ステータスでかなりの力量があるのは分かっている。スキルも豊富だ。
 しかしプラムの実戦経験はほとんどないし、人の姿で戦うなど北方から帰還する際にも経験していない。

 とは言えプラムを置いて我々だけで五階層探索に行く事も出来ないので、必然連れて行く事になるし、戦う事にもなる。
 今のうちにどの程度戦えるのかを把握しておこうと、そういうわけだ。


「おおー! この黒いのが例の竜じゃな! 皆の武器の!」

「そうそう、炎岩竜ってやつの甲羅だ。ここだと的代わりにしてるぞ」

「ふーむ、硬さだけなら父の鱗にも引けを取らんな! こんな竜が居るんじゃなあ!」


 プラムは炎岩竜も氷晶竜も知らなかった。マツィーア連峰には居ない竜種なのだろう。
 もしかしたら迷宮限定……それもカオテッド大迷宮にしか居ない種なのかもしれない。
 だからプラムも「おそらく上位竜だろう」と言っている。

 我々としても四階層最後の【領域主】であった火竜より強いと思っているし、火竜が下位竜と分類されていると知った今、あの二種は上位竜だと思っている。
 そうでもなければ説明がつかない強さだからな。あの二種は。


「よっし! こっちは準備いいぜ! 打ち込んで来な!」

「うむ! 行くぞ、ツェン!」


 プラムがどう戦うのか分からないので、素手同士の模擬戦とした。ツェンは受けるのみだ。
 旅の道中でツェンが<体術>を使っている様は見ているので、あんな感じで戦ってみてくれとは言ってある。
 スキルや魔法は禁止。飛ぶ事も禁止だな。


「よっ!」

「「!?」」


 長めにとっていた距離が瞬時に縮まる。
 プラムの瞬発力と速度は相当なものだ。
 とは言え、それはネネやティナに比べれば断然遅い。驚いたのは別の部分だ。

 まるで手を地面につけるような前傾姿勢。ただでさえ小さなその身体が小動物になったかのようにも見える。
 姿勢を正すよう侍女教育を受けた我々ではありえない体勢だ。それに面食らう。

 考えてみればプラムは竜なのだ。飛竜が地面に下りて戦おうとすれば、それは顔を前に出して四足のように動くのが当然。
 しかし人の姿でそれをやるとなれば、見ているこちらからすると『異様』以外の何物でもない。


「そりゃ!」

「っ! くっ……!」


 小さな弾丸となったプラムはあっという間にツェンに近づくと、軽く飛び跳ね、右手を振り下ろした。
 それは決してパンチではないし<体術>の拳撃ではない。
 爪で引っ掻くような動作。ファイアドレイクなどでよく見た攻撃そのものだ。

 しかも見た目に反した攻撃力があるのか、防いだツェンの腕がわずかにブレた。
 意表を突いた攻撃に驚いただけかもしれないが、ツェンを驚かせるほどの攻撃であったのは確かだ。

 一撃を防がれたプラムはそのまま地面へと下り、少し距離をとって同じ攻撃を仕掛ける。

 それしかしない。いや、それしか出来ないのだろう。
 右手の攻撃の後に蹴りを入れるだとか、尾撃を入れるとか、そういった連続攻撃もせず、攻撃の後は無防備な姿を晒し続けている。
 変化と言えば右手での攻撃が左手になったり、狙う場所が頭や足に変わったりとその程度。


 なるほど、戦闘経験のない竜というのはこういうものかと思い知る。
 狩りにしても野生動物か弱い魔物だけだっただろうし――レベルが5しかないから当たり前だが――なまじ力があるから一撃を加えてそれで終わりというわけだ。

 カイナの訓練でも一撃重視ばかりだったが、プラムに比べれば断然マシだ。
 戦闘経験がある上で一撃に賭けるカイナと違って、プラムはそれ以外の方法を知らない。
 姿勢も動きも攻撃も、竜の本能としてそのまま行っているに過ぎない。


 これは骨が折れるぞ。どう鍛えれば良いのか……グレンやご主人様と相談するべきだ。
 そんな私の苦悩を知らず、ある程度の打ち込みが終わったプラムははしゃいでいる。


「どうじゃ! どうじゃ!」

「あ~~~、大体の強さは分かったよ。さすがは竜だって所も結構あったし」

「うむうむ! そうじゃろう、そうじゃろう!」

「ただなぁ……強くはあるんだがこのままだとあたしたちと一緒に戦うってのが出来ねえんだよなぁ」

「む? そうなのか?」


 ツェンも私と同様に感じていたらしい。
 人の集団戦闘の中に、本能のまま動く竜が居れば、それは『武器』ではなく『枷』だ。
 少なくともパーティー戦闘のていはとれないし、陣形は乱れる。プラムのフォローに幾人もの侍女を使う事になるだろう。

 悩んだ末に助言してみる事にした。


「とりあえず<体術>を教える前提でいいのではないか? どちらにせよ<体術>スキルは持たせたいとご主人様も仰っていたし」

「あたしが教えるのか?」

「お前以外に居ないだろう。ほら、里で竜人族ドラグォールの皆が集団で稽古していただろう? あのような感じで<体術>の動きを身に着けさせるのが良いと思う」

「えぇぇぇ……あたし、アレ真面目に受けてなかったんだよなぁ……あたしがリークァン師匠みたいに出来るかなぁ……」


 ツェンしか知らないのだからツェンが教えるしかない。不真面目に稽古してきた自分を悔やめ。


「ほう! <体術>か! ツェンよ、どうやるのじゃ!?」

「おおう、ちょっと待て。ええと、最初はこうやって構えて……」

「ふむ、こうか?」

「んで、こう突く。違う違う、手の向きがこうで、腰からこう捻るんだよ」

「むむ? こうか? ていっ!」


 ……思ったよりちゃんと教えられるな。意外だ。

 プラムという妹分の存在はツェンにとっても大きいのかもしれん。人間的に成長してくれ、頼むから。


「はぁ……こんなことなら里に居る間にリークァン師匠にプラムを預ければ良かったぜ……」

「ほいっ! どうじゃ!?」

「ああ違う違う、右手を出す時に左手が――」



■ウェルシア・ベルトチーネ 導珠族アスラ 女
■71歳 セイヤの奴隷 エクスマギア魔導王国伯爵位


「ウェルシアさん! アネモネさん! おかえりなさい!」

「ただいま戻りました。遅くなって申し訳ありません、セシルさん」


 旅行から帰って来た日は結局博物館に顔を出せませんでしたので、わたくしとアネモネさんで日を改めて伺う事にしました。
 そして混雑する博物館に入るや否や、館長のセシルさんに出迎えられました。

 その表情は『安堵』ですね。
 クレーマーの件はズーゴさん経由でお聞きしていますが、さほど問題というわけではありません。
 それでもセシルさんが安心した様子なのは、やはり五階層の展示に伴う改装を行ってすぐに、わたくし達が二月ふたつきも離れてしまったが故でしょう。今も賑わっているくらいですからね。

 とりあえず博物館の職員の皆さんへとお土産をお渡しし、別室へと案内されます。
 わたくしも詳しい様子などをお聞きしたいですからね。


「依然として客足は多いです。やはり四階層と五階層の展示に集中している印象ですね。特に組合員やカオテッド住民のリピーターでしょうか。他街から来るお客様も結構いらっしゃって、主に聖戦展示室をじっくり見ていられますね」

「聖戦展示室は狭くなりましたけど大丈夫でしたか?」

「そこまでではないので問題はないかと。それと入館者が多いので警報が鳴る事も多いです」


 純粋に展示を楽しもうというお客様は多い。特にカオテッド住民は【黒屋敷】を英雄視している為、マナーを守った閲覧をする人がほとんどだそうです。
 しかしそういった人に混じり、無礼なお客様もそれなりに居ると。
 周囲にマナーを守るお客様が大量に居るのでそこまで際立った行動はとれないそうですが、それでも居る事は居るそうです。

 大抵は【黒屋敷】批難をするような挑発的な発言をする程度で終わるか、ふざけてロープを越える程度。それで警報が鳴る事は日に数度あるそうです。誤って鳴らしてしまうケースもあるようですが。

 中には「本当に麻痺なんかするのか」と度胸試しのように触ろうとする組合員も居るそうで、わたくし達が居ない間に麻痺で退場となったお客様も何度かあったようです。自業自得ですわね。


 特に第十展示室の風竜と水竜は度胸試しにうってつけのようで――ガラスケースに入っているわけでもないので――無理矢理触ろうとする人が居るとの事。
 竜に触れてみたかったのか、鱗の一枚でも欲しかったのかは分かりませんが。


「夜間に賊が入ったりはしなかったのですか?」

「ええ。【黒屋敷】の皆さんがいらっしゃらないので私たちも警戒していたのですが、結局は大丈夫でしたね。昼間に下見でもして諦めたのかもしれません。もしかしたら警報を鳴らせた人の中にそういった者も紛れていた可能性もあります」


 なるほど。下見もせずに強襲するような賊は居ないだろうとセシルさんはお考えのようです。
 しかしわたくし達は【天庸】の手口を知っていますからね。
 ああいった者たちであれば下見などせずに強襲して奪って行くでしょう。それだけの力があれば。

 幸いにしてそれほどの力を持った賊が居なかったという事ですか。
 油断は出来ませんが一安心です。


「あとは文句を言う人や、ケチをつける人、並ばずに入ろうとしたり、お金を払わないで入ろうとする人、などですね」

「対応は大丈夫なのですか?」

「全てが衛兵に取り押さえられて退館ですね。優秀な傭兵を雇って下さって感謝です」


 それは良かった。
 ズーゴさんたち【八戒】もお屋敷の警備がほとんどだったでしょうから博物館の警備は少し心配でした。
 中央区以外の四区から雇った傭兵も居ますからね。ちゃんと仕事してくれたようで何よりです。

 撤去した試し切りについても心配しましたが、特に問題にはなっていないようです。
 噂を聞きつけた人が残念がっていたそうですが、それも少人数。
 結局は四階層と五階層のインパクトの方が大きかったようですね。


「それと他街の商人関係が多かったですね。展示物を売ってくれだとか、うちの商品を扱ってくれだとか、自分の街の迷宮の展示もしてくれだとか」

「商品を扱えというのは?」

「例えば中庭の屋台であったり、制服や備品などです」

「なるほど」


 そういう事ですか。セシルさんは館長ではありますが運営の決定権は経営者であるご主人様にあります。セシルさんは何も答えられずに追い返した格好になったようですね。
 まぁご主人様は「セシルさんのお好きにどうぞ」とでも言いそうですけど。

 とりあえずご主人様には一通り報告しておきましょう。
 それとセシルさんにも一応言っておかなければ。


「セシルさん、もしかすると博物館が大改修か移転かするかもしれません」

「ええっ!? そ、それはもしかして、今回の遠征で展示物が増えたとかそういう……」

「そうですね。ザラとトルテーモの迷宮を制覇しましたし、何より竜が新たに二体増えましたから」

「そ、それはなんとも……」


 全てを展示しなければいいだけの話ではありますが、ご主人様はせっかくの戦利品を展示したがるのではないでしょうか。
 セシルさんや本部長さんも、新たな客足の呼び水となるのであれば賛成でしょうしね。

 しかしそれだけのものを展示するスペースはありません。何かしらの方法で拡張せざるを得ないでしょう。さすがに外観を<カスタム>するわけにもいきませんし。


 そんな話をしている最中、部屋に従業員の女性が訪れました。


「お話し中すみません、館長、またあのお客様が……」

「はぁ……またですか」


 どのお客様でしょうか?


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