11 / 39
伯爵家
第10話 真実と力
しおりを挟む
俺はがたがたと揺れる馬車の中で仮面と目の間に黒い穴を作り、屋敷の光景を眺めていた。及第点といったところか……。俺が先ほどの戦いを見た評価を下す。序盤の奇襲は相手の虚を突き完全に自分の流れを作れていたがあのリーダー格の男を初撃で仕留められず心理戦に持ち込まれたのはいただけなかった。
彼女の戦闘技術は盗賊たちより若干ではあるが優れていたため会話をせずに問答無用で追撃していれば問題なく勝利できていた。結局、仕込みを使う羽目になってしまった。まあ、無事に初めての実戦を切り抜けられただけ良しとするか。俺は思考を打ち切ると目の前に空いている黒い穴を閉じる。
さて、俺も俺のやるべきことをするとしよう。
「夫人聞きたいことがあるのですがよろしいですか?」
「ええ、どうぞ」
「では、お言葉に甘えて。単刀直入に聞きますが私とお嬢様を殺そうと考えてますよね」
さらりと発せられた発言に夫人は一瞬顔をこわばらせたが、すぐに表情を正す。
「何を言っているのかしら。私がそんなことをするわけがないじゃない」
「まあ、すぐに白状するとは思っていませんよ。なので順に私の考えを伝えようと思います。それでもそう思うならその考えを貫いても構いません」
夫人は表情こそ変えなかったが、内心動揺しているのだろう。唇がかすかに震え、心なしか膝の上に乗せた手を握る力が強くなっているようだ。それもそうだ。実際、彼女の状況は処刑を待つ囚人のようなものなのだから。だが、彼女はそれでも平静とした様子を崩さない。ばれはしないと高を括っているのだろう。実に愚かなことだ。
「まず一つ目におかしい点は一週間滞在していてあなたの姿を見た回数が数回しかなかったことです。貴族が屋敷から離れて行う業務はそう多くありません。それに今はまだ当主が死んで一月です。この時期ならば身辺整理や次期当主を迎えるための準備などで忙しいはず。それなのに一週間ほとんど屋敷にいないのは変です」
「それは単にあなたが屋敷に滞在している期間なら安心して屋敷を離れられるから外に出る用事を集中させただけです!」
「夫人、落ち着いて下さい。今のは少し変だと思った程度のことです。ここからが本題なので最後まで聞いてください」
夫人は渋々といった様子で口をつぐむ。まだ、色々と言い訳をしたかったのだろう。俺は確信を持っているため無意味な行為でしかないが夫人はまだそれがわかっていないようだ。
「二つ目ですがこれです」
俺は空中に黒い穴を出現させるとそこから日記帳のようなものを取り出した。表紙には銀糸で竜の姿が描かれており、すべてのページが木から作られた者でなく特別な羊皮紙で作られている。
「これが何かわかりますか。夫人」
「主人の日記帳ですね。使っていないようなのにやけに華美だったので覚えています。それよりもなぜあなたがそれを持っているのですか?」
「すみません。数日前に執事の人に頼んで伯爵のお部屋を見せて頂いたのですよ。そのときに気になる点を見つけたので持ってきてしまいました。夫人がその時にいらしたのなら確認を取ったのですが……」
「持ってきてしまったのは仕方ありません。後で返してもらえれば結構。それで気になる点とは?」
「この日記帳はすべてが白紙で一見使っていないように見えますがこのように魔力を流すと……」
開かれた何も書かれていなかったページに見る見るうちに文字が浮かび上がって来る。
「このように読めるようになります」
夫人の体がびくりと震え、瞳孔が開かれている。自分の知らなかった事実が目の前に現れ動揺しているのだろう。それにこの日記はわざわざ文章を隠してあったのだ。つまりは夫人にとって不都合な事実が書かれている可能性が高い。もし、遺言で財産や次期当主についての指定があればまずいとでも夫人は考えているのだろうが見当外れも甚だしい。
「その中でも私が気になったところを読み上げます。【私は結局冒険者にはなれなかった。死をまじかにしてもこの後悔は晴れない。貴族に生まれて幸せを感じたときは亡き妻と結婚し、最愛の娘が生まれたことだけだろう。だから、私は誓った。最愛の娘を貴族という鎖から解き放とうと。願わくばその生のなかで私の遺志を引き継ぎ、冒険してほしい】これを聞いてどう思いますか?」
夫人は先ほどと違い平然とした様子で答える。
「あの人がそんなことを思っていたとは知りませんでした。亡き夫の願いを私は叶えてあげたい。ですが、この国の法律上不可能なのです。残念でなりません」
俺は心の中でため息をついた。せっかく丁寧に説明しているのにまだ気づかないとは。このままでは埒が明かない。早く話の核心をつくかと俺は決断する。
「……そうですか。まだそんなことが言えるとはあなたの面の皮は随分厚いようですね。では、もう一つ気になった点をお話しします。【策は考えた。そしてそれを王子に託した。あいつは腹黒だが約束は守る男だ。あいつならフランシスを上手く利用し、私の策以上のことをやってのけるだろう。結末を見届けられないのは残念だがこれで安心して最後を迎えられる】これでどうでしょうか。理解できましたか? 今の状況を」
「そんな……まさか……そんなことが……」
夫人は唇をわなわなと震わせ、その顔には絶望の表情を浮かべていた。つまりはようやく理解したのだ。俺やお嬢様を殺そうとしようとしたこと自体が王子の策だということを。おそらく王子は夫人がお嬢様を殺害する日取りを調整し、その日に俺を緊急の依頼と称して派遣することで計画を崩して焦らせたのだ。
あと数日で月が替わり、シンシアが十五になる日が来てしまう。そのことを利用しようと考えたのだろう。日程の調整はあの人がいるため簡単であろうし、王子が気にかけて指南役まで送る令嬢なら婚約相手もすぐに見つかり、その人物が当主になってしまう。そうなれば彼女の目的であるアイヴァー伯爵家の当主になることが実現不可能になってしまい、彼女が伯爵と結婚した意味がなくなる。まあ、この情報はある人物が雑談で話していたことだったのだが以外にも役に立った。人生いつ何が必要になるかわからないものだ。
「……こうなったら!」
夫人は胸元から小さな球体を取り出し、床にたたきつけた。球体は粉々に砕け破片をまき散らした。おそらくは連絡用の魔導具だろう。外の奴らに合図を送ったの可能性が高い。その直後、その考えを肯定するように俺の肩を背後から馬車の壁を突き破り槍が貫いた。その穂先からはぽたぽたと血が滴り落ちる。
「あなたには予定通り死んでもらいます。確かに王子がこの状況を作った以上爵位は諦めなければなりません。仕方がないので伯爵家の財産とあなたの装備を回収して国外逃亡でもしましょう。あなたの装備はさぞ高く売れるのでしょうね」
夫人は演技をやめたのか見せたことのない歪んだ笑みを浮かべていた。まさに悪党、そう言いたくなる態度の豹変だ。だが、俺にはその様子がひどく滑稽に見えた。何故なら今彼女が殺そうとしている相手は国でさえ正面から戦おうとはしない本物の強者なのだから。
「夫人、盛り上がっているところすみませんがあなたに勝ち目はありません。それをお見せしましょう」
その瞬間世界が黒く染まり、夫人の体は宙に投げ出される。焦げ茶色をした木製の馬車が一瞬で赤黒く変化し、馬車を引いていた馬型ゴーレムが崩れ落ちる。その衝撃で夫人は馬車の外にいつのまにか放り出されていた。頭を強く打ったせいか、意識が混濁している。
「何が起きたの! あいつはどこに!」
夫人は傷ついた体をふらふらと起こし目の前の光景に驚愕した。黒く変色した馬車から針山のように無数の棘のようなものが生えており、それに数十人の人間が貫かれぶら下がっていた。
「ひっ!」
思わす目の前の凄惨な光景に後ずさる。その時何がを踏みつけてしまい転倒する。
「今度はな……に……」
そこには人の首が転がっていた。それも一つではない見渡して見ると少なくとも数十人分は転がっていた。夫人が用意した人数は五十人である。つまり、ほとんどあるいはすでに全滅したということだ。
「……こんなことが」
夫人が悲痛な声を漏らしたその時、背後から忌々しい声が聞こえた。
「あるんですよ。夫人。これが現実です」
振り向くとそこには仮面の男が立っていた。その体には槍で貫かれた以外の傷は見当たらず、手には黒い棒のようなものが握られていた。
「どうやったっていうの! あの数を一瞬でなんて!」
「言うほど一瞬というわけではありませんよ。およそ全滅させるまで一分ほどかかりました。少しの間気絶でもしていたのではないですか。ああ、どうやったのかでしたね。こうやったんです」
そう言うと黒い棒のような物振る。それが鞭のような形状に変化し、数十メートルは離れている木を切断した。
「死にゆくあなたに特別に説明してあげましょう。私の本来の魔法は自らの血が触れた物体を支配しその強度を大幅に強化し形状及び構造を自在に変化させるものです。だから、馬車を針山のように変えれられ、背後から刺された槍も正面から引き抜ける。ああ、そういえばこの魔法を使ったものは例外なく黒くなるという共通点もありますね」
俺は変形した馬車や黒い棒のようなもの見ながらそう発言した。
化け物だ。こんな相手を殺すことなんて不可能だ。今更ながらフランシスは後悔の念に駆られていた。
「さて、ネタ晴らしもしましたし、次はあなたの番ですよ」
夫人は恐怖のあまり硬直して動けない。そこに俺は容赦なく黒い槍を振るう。だが、それは夫人の首すれすれで止まった。殺すわけはない。こいつには今回の犯人として裁かれてくれなければならないのだから。
これで任務完了だな
俺は泡をぶくぶくと吹き、気絶している夫人を前にそう思った。
彼女の戦闘技術は盗賊たちより若干ではあるが優れていたため会話をせずに問答無用で追撃していれば問題なく勝利できていた。結局、仕込みを使う羽目になってしまった。まあ、無事に初めての実戦を切り抜けられただけ良しとするか。俺は思考を打ち切ると目の前に空いている黒い穴を閉じる。
さて、俺も俺のやるべきことをするとしよう。
「夫人聞きたいことがあるのですがよろしいですか?」
「ええ、どうぞ」
「では、お言葉に甘えて。単刀直入に聞きますが私とお嬢様を殺そうと考えてますよね」
さらりと発せられた発言に夫人は一瞬顔をこわばらせたが、すぐに表情を正す。
「何を言っているのかしら。私がそんなことをするわけがないじゃない」
「まあ、すぐに白状するとは思っていませんよ。なので順に私の考えを伝えようと思います。それでもそう思うならその考えを貫いても構いません」
夫人は表情こそ変えなかったが、内心動揺しているのだろう。唇がかすかに震え、心なしか膝の上に乗せた手を握る力が強くなっているようだ。それもそうだ。実際、彼女の状況は処刑を待つ囚人のようなものなのだから。だが、彼女はそれでも平静とした様子を崩さない。ばれはしないと高を括っているのだろう。実に愚かなことだ。
「まず一つ目におかしい点は一週間滞在していてあなたの姿を見た回数が数回しかなかったことです。貴族が屋敷から離れて行う業務はそう多くありません。それに今はまだ当主が死んで一月です。この時期ならば身辺整理や次期当主を迎えるための準備などで忙しいはず。それなのに一週間ほとんど屋敷にいないのは変です」
「それは単にあなたが屋敷に滞在している期間なら安心して屋敷を離れられるから外に出る用事を集中させただけです!」
「夫人、落ち着いて下さい。今のは少し変だと思った程度のことです。ここからが本題なので最後まで聞いてください」
夫人は渋々といった様子で口をつぐむ。まだ、色々と言い訳をしたかったのだろう。俺は確信を持っているため無意味な行為でしかないが夫人はまだそれがわかっていないようだ。
「二つ目ですがこれです」
俺は空中に黒い穴を出現させるとそこから日記帳のようなものを取り出した。表紙には銀糸で竜の姿が描かれており、すべてのページが木から作られた者でなく特別な羊皮紙で作られている。
「これが何かわかりますか。夫人」
「主人の日記帳ですね。使っていないようなのにやけに華美だったので覚えています。それよりもなぜあなたがそれを持っているのですか?」
「すみません。数日前に執事の人に頼んで伯爵のお部屋を見せて頂いたのですよ。そのときに気になる点を見つけたので持ってきてしまいました。夫人がその時にいらしたのなら確認を取ったのですが……」
「持ってきてしまったのは仕方ありません。後で返してもらえれば結構。それで気になる点とは?」
「この日記帳はすべてが白紙で一見使っていないように見えますがこのように魔力を流すと……」
開かれた何も書かれていなかったページに見る見るうちに文字が浮かび上がって来る。
「このように読めるようになります」
夫人の体がびくりと震え、瞳孔が開かれている。自分の知らなかった事実が目の前に現れ動揺しているのだろう。それにこの日記はわざわざ文章を隠してあったのだ。つまりは夫人にとって不都合な事実が書かれている可能性が高い。もし、遺言で財産や次期当主についての指定があればまずいとでも夫人は考えているのだろうが見当外れも甚だしい。
「その中でも私が気になったところを読み上げます。【私は結局冒険者にはなれなかった。死をまじかにしてもこの後悔は晴れない。貴族に生まれて幸せを感じたときは亡き妻と結婚し、最愛の娘が生まれたことだけだろう。だから、私は誓った。最愛の娘を貴族という鎖から解き放とうと。願わくばその生のなかで私の遺志を引き継ぎ、冒険してほしい】これを聞いてどう思いますか?」
夫人は先ほどと違い平然とした様子で答える。
「あの人がそんなことを思っていたとは知りませんでした。亡き夫の願いを私は叶えてあげたい。ですが、この国の法律上不可能なのです。残念でなりません」
俺は心の中でため息をついた。せっかく丁寧に説明しているのにまだ気づかないとは。このままでは埒が明かない。早く話の核心をつくかと俺は決断する。
「……そうですか。まだそんなことが言えるとはあなたの面の皮は随分厚いようですね。では、もう一つ気になった点をお話しします。【策は考えた。そしてそれを王子に託した。あいつは腹黒だが約束は守る男だ。あいつならフランシスを上手く利用し、私の策以上のことをやってのけるだろう。結末を見届けられないのは残念だがこれで安心して最後を迎えられる】これでどうでしょうか。理解できましたか? 今の状況を」
「そんな……まさか……そんなことが……」
夫人は唇をわなわなと震わせ、その顔には絶望の表情を浮かべていた。つまりはようやく理解したのだ。俺やお嬢様を殺そうとしようとしたこと自体が王子の策だということを。おそらく王子は夫人がお嬢様を殺害する日取りを調整し、その日に俺を緊急の依頼と称して派遣することで計画を崩して焦らせたのだ。
あと数日で月が替わり、シンシアが十五になる日が来てしまう。そのことを利用しようと考えたのだろう。日程の調整はあの人がいるため簡単であろうし、王子が気にかけて指南役まで送る令嬢なら婚約相手もすぐに見つかり、その人物が当主になってしまう。そうなれば彼女の目的であるアイヴァー伯爵家の当主になることが実現不可能になってしまい、彼女が伯爵と結婚した意味がなくなる。まあ、この情報はある人物が雑談で話していたことだったのだが以外にも役に立った。人生いつ何が必要になるかわからないものだ。
「……こうなったら!」
夫人は胸元から小さな球体を取り出し、床にたたきつけた。球体は粉々に砕け破片をまき散らした。おそらくは連絡用の魔導具だろう。外の奴らに合図を送ったの可能性が高い。その直後、その考えを肯定するように俺の肩を背後から馬車の壁を突き破り槍が貫いた。その穂先からはぽたぽたと血が滴り落ちる。
「あなたには予定通り死んでもらいます。確かに王子がこの状況を作った以上爵位は諦めなければなりません。仕方がないので伯爵家の財産とあなたの装備を回収して国外逃亡でもしましょう。あなたの装備はさぞ高く売れるのでしょうね」
夫人は演技をやめたのか見せたことのない歪んだ笑みを浮かべていた。まさに悪党、そう言いたくなる態度の豹変だ。だが、俺にはその様子がひどく滑稽に見えた。何故なら今彼女が殺そうとしている相手は国でさえ正面から戦おうとはしない本物の強者なのだから。
「夫人、盛り上がっているところすみませんがあなたに勝ち目はありません。それをお見せしましょう」
その瞬間世界が黒く染まり、夫人の体は宙に投げ出される。焦げ茶色をした木製の馬車が一瞬で赤黒く変化し、馬車を引いていた馬型ゴーレムが崩れ落ちる。その衝撃で夫人は馬車の外にいつのまにか放り出されていた。頭を強く打ったせいか、意識が混濁している。
「何が起きたの! あいつはどこに!」
夫人は傷ついた体をふらふらと起こし目の前の光景に驚愕した。黒く変色した馬車から針山のように無数の棘のようなものが生えており、それに数十人の人間が貫かれぶら下がっていた。
「ひっ!」
思わす目の前の凄惨な光景に後ずさる。その時何がを踏みつけてしまい転倒する。
「今度はな……に……」
そこには人の首が転がっていた。それも一つではない見渡して見ると少なくとも数十人分は転がっていた。夫人が用意した人数は五十人である。つまり、ほとんどあるいはすでに全滅したということだ。
「……こんなことが」
夫人が悲痛な声を漏らしたその時、背後から忌々しい声が聞こえた。
「あるんですよ。夫人。これが現実です」
振り向くとそこには仮面の男が立っていた。その体には槍で貫かれた以外の傷は見当たらず、手には黒い棒のようなものが握られていた。
「どうやったっていうの! あの数を一瞬でなんて!」
「言うほど一瞬というわけではありませんよ。およそ全滅させるまで一分ほどかかりました。少しの間気絶でもしていたのではないですか。ああ、どうやったのかでしたね。こうやったんです」
そう言うと黒い棒のような物振る。それが鞭のような形状に変化し、数十メートルは離れている木を切断した。
「死にゆくあなたに特別に説明してあげましょう。私の本来の魔法は自らの血が触れた物体を支配しその強度を大幅に強化し形状及び構造を自在に変化させるものです。だから、馬車を針山のように変えれられ、背後から刺された槍も正面から引き抜ける。ああ、そういえばこの魔法を使ったものは例外なく黒くなるという共通点もありますね」
俺は変形した馬車や黒い棒のようなもの見ながらそう発言した。
化け物だ。こんな相手を殺すことなんて不可能だ。今更ながらフランシスは後悔の念に駆られていた。
「さて、ネタ晴らしもしましたし、次はあなたの番ですよ」
夫人は恐怖のあまり硬直して動けない。そこに俺は容赦なく黒い槍を振るう。だが、それは夫人の首すれすれで止まった。殺すわけはない。こいつには今回の犯人として裁かれてくれなければならないのだから。
これで任務完了だな
俺は泡をぶくぶくと吹き、気絶している夫人を前にそう思った。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。
しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。
しかし――
彼が切り捨てた仲間こそが、
実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。
事実に気づいた時にはもう遅い。
道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。
“荷物持ちがいなくなった瞬間”から、
アレクスの日常は静かに崩壊していく。
短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。
そんな彼と再び肩を並べることになったのは――
美しいのに中二が暴走する魔法使い
ノー天気で鈍感な僧侶
そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー
かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。
自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。
これは、
“間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる”
再生の物語である。
《小説家になろうにも投稿しています》
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる