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帝国動乱
第4話 緊急依頼
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俺は信じがたい依頼内容を聞き驚愕をあらわにするが、すぐに思案顔になると疑問を口にする。
「本当ですか? 皇子暗殺となれば政争とは切り離せません。基本そうゆう国の内政には干渉しないのがユニ様の主義ではありませんでしたか?」
「ええ、そのとおりね。でも今回は訳が違うわ。このまま第一皇子を放置していたら確実に帝国と王国で戦争になるでしょう。第一皇子は過激思想の持ち主で自分が王になったら王国を侵略するということを隠してはいませんから。それは私としても面白くありませんし、それに依頼は同盟組織の黒蟻から回ってきた依頼ですし断るわけにもいかないでしょう。私たちにはどうにかできる力があるのですから」
「なるほど。それはわかりました。ですが、何で私なのですか? 他のメンバーでも皇子を殺すだけなら可能だと思いますが?」
ユニは足をぶらぶらと遊ばせながら軽い口調で答える。
「しょうがないでしょ、相手にも攻略者が付いてしまったのだから。<天壊>、聞き覚えはあるでしょう」
「迷宮攻略のセレモニーで一度見たことがあります。レガリアの名前は確か<星の弓/アステール>、得られる能力は触れたものを爆弾にする能力だったと思いますが。合ってますか?」
「ええ、正解よ。それで勝算のほどはいかほどかしら」
「何とも言えませんね。俺が知ってるのは誰でも知ってる公表されてる情報だけで実際の腕前の方はさっぱりなので。ですが、絶対勝ちますよ。そこは安心してください」
「ふふっ。頼もしいわね」
ユニはそう言うと薄く笑みを浮かべる。そして、その隣では我関せずというようにテーブルに置かれた菓子をノインが口いっぱいに頬張っていた。俺は呆れたようにその様子を見ていたがユニはノインを一瞥すると何かを思いついたような素振りを見せ、口の端を歪めた嫌らしい表情を俺に向けた。
「そうだ、ノイン。あなた今何の仕事もなくて暇よね?」
「うん、暇。それがどうしたのユニ様?」
ノインは心底不思議そうな表情を浮かべながら首をこてんと傾けた。すると、ユニは輝くような笑顔で答える。
「あなた、アインに付いていって鍛えてもらいなさい。一人を鍛えるのも二人を鍛えるのも同じでしょうから」
「ん。よろしく、にい。」
答える前に完全に帯同が決まってしまったことに思わず俺は天を仰ぐ。だが、よく考えると好都合かもしれない。ノインがいた方がシンシアの成長は早まるだろう。どうせ反対したところでユニ様の考えが覆されることはないのだ。ここは受け入れた際のメリットを享受した方が利口だろう。
「しょうがない。お前も鍛えてやる。そうと決まればノインも冒険者登録しに行くぞ」
「大丈夫。私はすでに冒険者」
ノインは外套の中をごそごそと弄ると右手に握られていたのは白磁の認識票だった。
「めんどくさがりのお前がよく冒険者登録なんてしてたな」
「冒険者じゃないのにギルドに入るのは不自然。ギルドでは簡単に情報収集できるし、ターゲットが冒険者のことも多いから仕方なくとった」
「そうか。お前もちゃんと仕事してるんだな」
俺はノインの鮮やかな黒髪を軽くなでながら称賛する。ノインは足をばたつかせながら嬉しそうに目を細める。俺はその態度を微笑ましく思いながら立ち上がる。
「さて、俺はやることがあるから行く。明日また来るからそれまでにノインは準備しておけよ」
「うん。わかった」
そう言うとノインは影の中に落ちていき姿を消す。
「ユニ様、フェリアさんもまた経過報告に来ますのでよろしくお願いします。それとウルとドクターは今いますか?」
「いないわ。ウルは二日後、ドクターは三日後には帰ると思うから帰ったら連絡するわ。それとこれを渡しておくわね」
「これは……」
「逃げてきた第二皇子と第一皇女を匿っている場所よ。いるでしょ?」
「ええ、ありがとうございます。それではいい報告を期待しておいてください」
それだけ言うと俺も黒い穴の中に姿を消した。
「これは面白くなりそうね、フィリア」
「面白くするの間違いでしょう?ユニ様」
「そうね。そのとおりだわ」
ユニは黒い穴のあった方を見つめ妖艶にほほ笑むのだった。
「本当ですか? 皇子暗殺となれば政争とは切り離せません。基本そうゆう国の内政には干渉しないのがユニ様の主義ではありませんでしたか?」
「ええ、そのとおりね。でも今回は訳が違うわ。このまま第一皇子を放置していたら確実に帝国と王国で戦争になるでしょう。第一皇子は過激思想の持ち主で自分が王になったら王国を侵略するということを隠してはいませんから。それは私としても面白くありませんし、それに依頼は同盟組織の黒蟻から回ってきた依頼ですし断るわけにもいかないでしょう。私たちにはどうにかできる力があるのですから」
「なるほど。それはわかりました。ですが、何で私なのですか? 他のメンバーでも皇子を殺すだけなら可能だと思いますが?」
ユニは足をぶらぶらと遊ばせながら軽い口調で答える。
「しょうがないでしょ、相手にも攻略者が付いてしまったのだから。<天壊>、聞き覚えはあるでしょう」
「迷宮攻略のセレモニーで一度見たことがあります。レガリアの名前は確か<星の弓/アステール>、得られる能力は触れたものを爆弾にする能力だったと思いますが。合ってますか?」
「ええ、正解よ。それで勝算のほどはいかほどかしら」
「何とも言えませんね。俺が知ってるのは誰でも知ってる公表されてる情報だけで実際の腕前の方はさっぱりなので。ですが、絶対勝ちますよ。そこは安心してください」
「ふふっ。頼もしいわね」
ユニはそう言うと薄く笑みを浮かべる。そして、その隣では我関せずというようにテーブルに置かれた菓子をノインが口いっぱいに頬張っていた。俺は呆れたようにその様子を見ていたがユニはノインを一瞥すると何かを思いついたような素振りを見せ、口の端を歪めた嫌らしい表情を俺に向けた。
「そうだ、ノイン。あなた今何の仕事もなくて暇よね?」
「うん、暇。それがどうしたのユニ様?」
ノインは心底不思議そうな表情を浮かべながら首をこてんと傾けた。すると、ユニは輝くような笑顔で答える。
「あなた、アインに付いていって鍛えてもらいなさい。一人を鍛えるのも二人を鍛えるのも同じでしょうから」
「ん。よろしく、にい。」
答える前に完全に帯同が決まってしまったことに思わず俺は天を仰ぐ。だが、よく考えると好都合かもしれない。ノインがいた方がシンシアの成長は早まるだろう。どうせ反対したところでユニ様の考えが覆されることはないのだ。ここは受け入れた際のメリットを享受した方が利口だろう。
「しょうがない。お前も鍛えてやる。そうと決まればノインも冒険者登録しに行くぞ」
「大丈夫。私はすでに冒険者」
ノインは外套の中をごそごそと弄ると右手に握られていたのは白磁の認識票だった。
「めんどくさがりのお前がよく冒険者登録なんてしてたな」
「冒険者じゃないのにギルドに入るのは不自然。ギルドでは簡単に情報収集できるし、ターゲットが冒険者のことも多いから仕方なくとった」
「そうか。お前もちゃんと仕事してるんだな」
俺はノインの鮮やかな黒髪を軽くなでながら称賛する。ノインは足をばたつかせながら嬉しそうに目を細める。俺はその態度を微笑ましく思いながら立ち上がる。
「さて、俺はやることがあるから行く。明日また来るからそれまでにノインは準備しておけよ」
「うん。わかった」
そう言うとノインは影の中に落ちていき姿を消す。
「ユニ様、フェリアさんもまた経過報告に来ますのでよろしくお願いします。それとウルとドクターは今いますか?」
「いないわ。ウルは二日後、ドクターは三日後には帰ると思うから帰ったら連絡するわ。それとこれを渡しておくわね」
「これは……」
「逃げてきた第二皇子と第一皇女を匿っている場所よ。いるでしょ?」
「ええ、ありがとうございます。それではいい報告を期待しておいてください」
それだけ言うと俺も黒い穴の中に姿を消した。
「これは面白くなりそうね、フィリア」
「面白くするの間違いでしょう?ユニ様」
「そうね。そのとおりだわ」
ユニは黒い穴のあった方を見つめ妖艶にほほ笑むのだった。
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