【完結】異世界召喚されたのに命を狙われまくるなんて聞いてない。

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甘美で強烈なエクスタシー #R18

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    目の裏に溢れんばかりの涙を湛え、俺の言葉を待つアルウィンの頬に手を伸ばす。彼が子供の頃につけられた頬の傷痕を、ガラス細工を扱うような繊細さで触れる。
    嬉しさの感情で喉がつまって、なかなか言葉が出てこない。そんな俺を焦らすこともなく、アルウィンは優しく慈愛のこもった瞳で俺が言葉を出せるようになるまで待っていてくれた。
    きゅう、と喉が鳴った気がする。はぁ、と1つ涙を含んだような湿っぽい大きなため息を吐くと、少し喉が楽になった。そして、俺は。

    初めてアルウィンと出会ったときから、ずっと胸焦がれて、温め続け、膨らませてきた感情を、声に出した。

「俺、も…アルウィンが、大好き…っ!ずっとずっと、初めて会ったときから好きで、一緒に過ごすうちに…どんどん好きになって。でも、婚約者だとリジーさんを紹介されたときは…絶望感でいっぱいで…っ、アルウィンが俺に優しいのも守ってくれるのも、仕事だからだと思うたび、そばにいるのが苦しいときもあった…!」

    初めて味わう初恋の苦しさに苛まれ、元の世界に帰りたくなったときもあった。好きという感情を捨てたくなったときもあった。けれど。

「だけど…そばにいられなくなる苦しみを思えば、些細なことだったと今なら思える。俺は、これからもずっと…アルウィンと一緒にいたい。アルウィンとなら、この異世界で幸せになれる。アルウィンがくれる優しさも愛も、言葉がなくても最近は伝わっていたよ。弱くて何の力もないこんな俺を好きになってくれて…ありがとう。大好き…ッ」

    最後の言葉を言い終えると、瞳から大粒の涙が溢れると同時に、俺の吐息はアルウィンの口の中へと吸い込まれた。
    強く強く身体を抱き締められながら、何度も角度を変えてお互いの唇を貪りあう。お互いの吐息を食べるように、お互いの熱を交ぜあうように。
    アルウィンの舌が口内に入ってきて俺の舌に触れたときは、ピクンッと肩が跳ねた。その柔らかさと熱さに包まれ、快感が背筋を駆け上がる。鼻で息を吸うたびに一緒に香るアルウィンの匂いがさらに興奮を煽る。夢のように濃厚で濃密な、多幸感に溢れるキスだった。

「は…ぁ…ミト、ミト…好きだ」
「んぅ、俺も…好き…」

    一瞬離れる唇の隙間から愛の言葉が溢れ落ちる。それを掬い上げるように、また舌と舌を絡める。顎に溢れ落ちた唾液や涙が滴り、服を濡らす。アルウィンの大きく節張った手が俺の首の後ろを掴み、さらに密着力が強くなる。

「ミト…抱きたい」
「…うん、俺もアルウィンに…抱かれたい」

    ずっと、抱かれるならアルウィンしか考えられなかった。アルウィンにしか、抱かれたくなかった。この思いを告げるどころか現実になるなんて、想像もしていなかった。
    俺の言葉を聞いて獰猛な獣のような表情をしたアルウィンは、俺をお姫様抱っこの形で抱え、なぜか俺のベッドではなく隣のアルウィンの部屋へと向かった。
    彼の部屋にきちんと入るのは初めてで、ベッドと机や椅子など簡単なものしかないことに驚く。そして俺はアルウィンがいつも寝ているベッドの上に下ろされ身体が布団に沈みこむと、ふわりと鼻腔いっぱいにアルウィンの匂いが広がり、さらに心臓が苦しいほど暴れ出した。

「今のミトのベッドには…あの獣人の子供の匂いが移っているだろうからな。他の男をミトのベッドに寝かせるなんて…俺が許せるとでも思っていたか?」
「えっ…ウィ、ウィルマは子供だしソファに寝かせるわけにも…」
「分かっている。俺の心が狭いだけだ。ミト、覚えておいてくれ。俺はかなり独占欲が強い。ミトを他の男と2人きりになどしたくないし、俺以外の人間に少しも触れさせたくない。こんな恋人は、嫌か?」

    俺の上に股がり、押し倒すような格好で見下ろされているのに、上目使いをされているような気分になる。それほどアルウィンの目には不安が乗っていて、それが可愛いくて胸がキュンとする。

「う、嬉しい…!アルウィンがそこまで独占欲が強いなんて知らなかったけど、俺を本当に好きなんだって思えるから…嫌だと思ったことは何でもすぐに言ってほしい。アルウィンを嫌な気持ちにさせたくないから」
「ミト…ありがとう。あまり束縛しすぎないように頑張ってみるが…自分でもこんな一面があることに驚いて戸惑っているんだ。俺が暴走してしまったらキスをして止めてくれ」
「分かった…!俺も…アルウィンを、独占してもいい…?」
「独占してくれ。ミトもたくさん欲望を見せてくれ。俺にどうしてほしい、こうされたい、何でも遠慮せずに言ってくれ」
「うん…!」
「まずは、どうされたい?」

    ここまで来て分かっているはずなのに、フッと悪戯っ子のように微笑んで聞いてくるアルウィン。そんな意地悪な彼も様になっていて、胸のときめきが止まらない。ずっと熱が上昇しっぱなしだ。

「た、たくさん…触れてほしい」
「どこを?」
「どっ…ぜ、全部!」
「フッ…可愛いな、ミト」

    今はこれが俺の限界だと察してくれたのか、アルウィンは意地悪な笑みから優しげな表情になると、ゆっくりと味わうように俺の唇をはんだ。
    ベッドの上という生々しい場所、しかも俺のベッドではなくアルウィンの匂いが染み付いたアルウィンのベッドの上でキスをしている。その事実だけで、無意識に腰が揺れた。

「あっ…」

    唇が首筋へとおりてきて、何度も柔く吸い付かれる。そのたびに鈍い電気が走るような心地になり、甘い声が漏れてしまう。鈍かった刺激がちくりと鋭いものに変わり、首筋に痕をつけられているのだと分かる。じゅう、と吸われるたびに首の裏がビリビリと痺れ、ワインレッドの髪に手を差し込んでぐしゃぐしゃにした。

    首筋を吸われたり舐められたりしながら、器用にシャツのボタンを外される。1つ1つ外すたびにアルウィンの唇がどんどん下へと下りていく。半分まで外されると、乳首に直接舌で触れられ、背筋が跳ねた。

「ふぁっ…ぁ」
「…ミトは、ここの色や形まで可愛いんだな」
「や、ぁ…んぅ」

    右乳首を舌でなぶられながら、左乳首をコリコリと指でこねられる。初めて人に触れられたのに、擽ったさよりも気持ちよさが駆け抜け、全身がびくんびくんと無意識に跳ねてしまう。
    じゅる、じゅう、と卑猥な音をたてて吸われるたびに耳も犯されている気分になり、ひっきりなしに口から甘い矯声が漏れた。

    乳首から顔を上げたアルウィンが再び俺の唇を味わう。舌が奥の奥まで入ってこようとするのを、苦しさと気持ちよさに溺れながら精一杯受け止める。
    キスをされながらカチャカチャとズボンのベルトを外され、俺はあっという間に下着1枚の姿になった。
    俺だけが裸なのは恥ずかしくて、アルウィンの服を脱がしたくなった俺は、爪で彼の服を引っ掻く。すると俺の意図を察したアルウィンがバサリと騎士の制服をワイルドに脱ぎ、アルウィンの裸体が目の前に現れた。

    引き締まった身体、ところどころに散らばる古い傷跡、盛り上がる胸筋や綺麗に割れた腹筋。その美しくも男らしさに満ちた裸体に目を奪われ、一瞬呼吸をすることも忘れていた。

「…かっこいい」
「お気に召したか?触っていいぞ。ミトだけが、触れる体だ」
「俺だけが、触れる…」
「あぁ。だからミトの体を触れるのも、俺だけだ」

    アルウィンの手が俺の手を掴み、彼の胸へと導かれる。手のひらから伝わる感触は、盛り上がっているのに柔らかくて大きな筋肉。少ししっとりとしていて、皮膚の厚さを感じる男の肌だった。
    両手を伸ばし、ペタペタとアルウィンの上半身に遠慮なく触れていく。触れているだけなのに気持ちよくて、この美しい身体に触れられるのが俺だけだと思うと優越感と満足感に満たされた。

「ミトに触れられるのもいいが…俺はもっとミトの奥深くに触れたい。いいか?」
「…うん」

    触っていた両手を取られ、俺の頭の上で片手でまとめられる。アルウィンに拘束されている状況に興奮を覚え、期待に胸が膨らんだ。
    唇に、首に、胸に、腹にキスを落とされ、その唇は下半身へと狙いをさだめる。太ももを舌でゆっくりと舐められ、がぶりと肉を食むように噛みつかれ、自分でも聞いたことのない声が出た。

「なぜミトの体はこんなにも滑らかで甘いんだ…?一生味わっていたくなるほど中毒性のある甘美な味だ。感度も良くて触れるたびにどんどん甘くなっていく」
「あぁっ…そんな、舐められると…んぅ、は」
「声もとても甘やかで鼓膜が溶けそうだ。可愛いすぎてたまらん、ミト…」

    足の指先まで舐めしゃぶられ、唾液が足の甲を伝う刺激にさえ敏感に感じてしまう。止まることなく与えられる快感に溺れそうになりながら、下着に滲む染みの面積を増やし続けていた。
    ふと、アルウィンが動きを止めて俺の足の裏を凝視する。突然止んだ愛撫の雨に、怪訝な顔を足元にいるアルウィンに向けた。

「アルウィン…?どうしたの?」
「…いや、何でもない。苦しそうだな…どうしてほしい?ミト」
「意地悪、しないで…早く、触ってよぉ…!」
「…くそっ、煽るな」
「あぁ!んんッ」

    一瞬、思案顔をしたアルウィンだったが些細なことだったのか、すぐに愛撫は再開される。腰を揺らめかせながら次の刺激を懇願すると、アルウィンは苦悶の表情をした後、下着の上から俺のペニスにむしゃぶりつく。下着がびちょびちょになるほど舐められ、下着の下から亀頭が飛び出ていた。
    性急な手付きで濡れそぼった下着も取り払われ、ベッドの下にバサリと落ちる音が響く。もう身に付けていたものをすべて外され、生まれたままの姿となった俺の中心は、赤く固く膨らみ、ピクピクと触れてほしそうに動いていた。

「ああぅ…!んあっ、ふぁ…」

    完全に勃起した俺のペニスを荒い息を吐きながらしばらく見つめたかと思ったら、突然御馳走を目の前にして我慢できなかった犬のようにしゃぶりつく。初めての強い快感に襲われ、思わず口を手で覆って身体を捻った。

「ミト、口を覆うな。声をずっと聞かせてくれ」
「んぅ、やぁ…変な声、出ちゃう…!」
「変じゃない。可愛くて男を興奮させる声だ。俺以外に聞かせることは一生ないがな」

    一瞬アルウィンが暗い声をしたかと思いきや、すぐにペニスに急激に襲いかかる刺激に何も考えられなくなる。声を抑えているつもりだが、抑えられているのかも分からないほど快楽で脳が埋め尽くされる。
    じゅぶじゅぶ、じゅぼじゅぼ、はしたない音が下から聞こえてくるたびに恥ずかしさと気持ちよさで頭がおかしくなりそうになる。そして何かに追いたてられるようにしてせり上がってくるものを、止められなかった。

「あ!だめ!イく…っ、イくぅ…あ、あぁぁ!!」

    失神しそうなほどのエクスタシーが俺の中を走り抜ける。ビクンビクンッと痙攣するように腰が小刻みに震え、熱い精子をアルウィンの口腔内に吐き出した。
    一滴残らず搾り取るような吸引力で吸われ、ごくり、やけに大きな音を立てて俺の吐き出したものを飲み込んだアルウィンは、満足そうに恍惚な笑みを浮かべた。

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