終わりなき記憶

新たな家族の出会い

第２章

「ただいま～」
「おかえり～」
「おぉ、帰ってきたか、遅いな翔、新しい住人はもう来ているぞ」
「遅くなって悪い」
「あ、貴方でしたか、さっきぶりですね」
（なんだ、もう1人はこいつがここのもう1人の住人だったのか）
「な、何で貴様がここに居るんだ」
「え、もう知り合いになったの」
「違うわ、こいつとは知り合いじゃない」
「酷いです、公園で会ったはずなのに」
「え、そうなの？」
「公園で会いましたよ、そうですよね」
「あぁ、公園で会ったよ、名前は知らないが」
「そっか、なら歓迎会の時に自己紹介をしようぜ、そうと決まれば、歓迎会の準備だ！」

～歓迎会の準備～

「ではみなさま、準備が揃いましたか、揃いましたね、それでは乾杯！」
「「「乾杯！」」」
「それでは、自己紹介タイム、まずは自分からな、自分は倉本柊です～」
（大人しくて、優しそうな人だな）
「次は、俺やな、俺は朝倉栞って言うからな」
（この人は、しっかり者だな～）
「次は自分で紹介するか、俺がするかどっちが良い？」
「自分でやるよ、俺は桐島翔だ」
「え、それ以外は？」
「無いわ、お前らも同じだろ」
（うるさそうな俺様気質だな）
「貴様さっき、うるさい俺様と言ったな」
「そんなことは言っていないけど」
「本当だろうな」
「本当だよ、僕が嘘をつくとでも」
「あぁ、嘘をつくと思う」
「それは、お前の考え方がバカじゃないのか」
「何だと貴様、俺様がバカだと」
「そうですよ、あなたをバカと言ったんです」
「何、貴様は屑だな、俺様の家畜の分際で」
「誰がお前の家畜だよ、頭大丈夫か、悪くなったんじゃないんですか？」
「その言葉をそっくりそのまま返してやるよ…（はいはい、初日で会った早々、ケンカをしているんだよバカ共が、本当にお前らは、ケンカが好きなのかお前ら…（柊～説教は程々にしてあげな）」
「ちっ、こいつらには、まだ説教が足りないわ！」
「いや、説教は足りているから、もういらないと思うよな」
「はい、説教はもう充分です」
「わかったから、説教はもういらない」
「ちっ、お前らにはまだ、説教が足りないわ」
「「いえ、もう充分です（だ）」」
「ほら、歓迎会の続きをしような、わかったか柊」
「わかったよ、仕方か無いな、お前ら早く続きをしようぜ」
（騒がしい人達が此処には揃っているんだな）
この日を境に僕は新たな出会いをすることになったのだ