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出会い
8話 体育
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「次、二人組作ってー」
体育館に先生の声が響く。
今日の体育はストレッチと軽い体力測定だった。
クラスのみんなが自然と近くの人とペアを作り始める。
西村は少し周りを見る。
田中はもう別の友達と組んでいる。
他の人たちもだいたい決まっている。
どうしようかと思ったとき。
横から声がした。
「西村」
振り向く。
水野だった。
「組む?」
西村は一瞬だけ驚く。
でもすぐうなずいた。
「いいよ」
「じゃあ決まり」
水野はそう言って、先生の方を見る。
先生がうなずく。
「じゃあその二人で」
ペアが決まる。
まずは前屈の測定だった。
水野が測る側になる。
西村は床に座って、足を伸ばす。
「押すよ」
「やめろ」
「冗談」
水野は笑いながら言う。
西村は体を前に倒す。
水野が定規を見て言った。
「まあまあ」
「普通?」
「普通」
西村は少し笑った。
「便利な言葉だな」
次は交代。
水野が前屈をする。
西村は定規を見る係。
水野は体をゆっくり前に倒す。
髪が少し垂れる。
西村は定規を見ながら言う。
「結構いってる」
水野が顔を少し上げる。
「ほんと?」
「ほんと」
水野はもう少しだけ体を伸ばした。
「無理するな」
西村が言う。
水野は笑った。
「なんで」
「怪我するだろ」
水野は少しだけ考える顔をする。
それから言った。
「西村ってさ」
「ん?」
「意外と優しいね」
西村は少し止まる。
「普通だろ」
水野はすぐに言う。
「またそれ」
二人で少し笑う。
体育館の中では、他のクラスメイトたちも測定を続けている。
にぎやかな声。
笛の音。
その中で、水野が言った。
「西村」
「ん?」
「ありがと」
「なにが」
「さっき」
西村は少しだけ考える。
でも結局よく分からなかった。
「普通のことだろ」
水野は小さく笑った。
「うん」
それから少しだけ間があって言う。
「でも」
「なに」
水野は少しだけ西村を見る。
「普通って、いいね」
西村は少しだけ首をかしげた。
意味はよく分からない。
でも、なんとなく悪い気はしなかった。
体育館に先生の声が響く。
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どうしようかと思ったとき。
横から声がした。
「西村」
振り向く。
水野だった。
「組む?」
西村は一瞬だけ驚く。
でもすぐうなずいた。
「いいよ」
「じゃあ決まり」
水野はそう言って、先生の方を見る。
先生がうなずく。
「じゃあその二人で」
ペアが決まる。
まずは前屈の測定だった。
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「押すよ」
「やめろ」
「冗談」
水野は笑いながら言う。
西村は体を前に倒す。
水野が定規を見て言った。
「まあまあ」
「普通?」
「普通」
西村は少し笑った。
「便利な言葉だな」
次は交代。
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水野は体をゆっくり前に倒す。
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「結構いってる」
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「ほんと?」
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「無理するな」
西村が言う。
水野は笑った。
「なんで」
「怪我するだろ」
水野は少しだけ考える顔をする。
それから言った。
「西村ってさ」
「ん?」
「意外と優しいね」
西村は少し止まる。
「普通だろ」
水野はすぐに言う。
「またそれ」
二人で少し笑う。
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「西村」
「ん?」
「ありがと」
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「さっき」
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「普通のことだろ」
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「うん」
それから少しだけ間があって言う。
「でも」
「なに」
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「普通って、いいね」
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意味はよく分からない。
でも、なんとなく悪い気はしなかった。
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