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文庫本記念番外編SS
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加藤室長の弟君のお話
「遊助、起きて! 早くしないと始まっちゃうよ」
声をかけても一向に起きてくれる感じがない。
太陽の光に照らされて髪の毛がキラキラと輝いている。そんな彼のことを見ていると起こすのがかわいそうになってしまって、約束していた映画のチケットも無駄になってもいいかなって思って見つめてしまう。
それほど私は加藤遊助のことが大好きだ。
私と彼は同じバイト先で知り合った。引っ込み思案な私。だけど遊助は明るく話しかけてくれた。だから周りの人とも馴染みやすくて……。
いつしかそんな彼に心が奪われていたの。私の初恋だった。
でも彼は「明」私は「暗」対照的な人間で、不釣り合いだと思っていたのだ。
ある日、具合悪そうにしていたので私は家までついて行った。
夜中もずっと、看病していた。
朝になったらすっかり熱も下がって元気になり、帰ろうとした時……。
『お礼に気持ちいいことしてあげる』
あっけなく私のバージョンが奪われてしまった……。
それからも体の関係はあったけど恋人っていう感じではなくまるでセフレ。とても超絶軽い男だった。
とても落ち込んでいた時に、遊助はお隣に住んでいるお姉さんと色々あったみたいで……。
『俺、これから聡美のこと信じて一途に愛していく』
急に心が入れ替わったらしい。そして驚いたことに大企業の御曹司だということも知った。
『俺が大企業の御曹司だってわかる前から好きだって言ってくれてありがとう』
満面の笑みがあまりにも可愛らしくて、胸キュンが治らなかった。
それから私たちは順調に交際を続けている。
お隣のお姉さんは、なんと遊助のお兄さんと結婚をした。人生って本当に何が起きるか分からないものだ。
「遊助……これからもずっと一緒にいてね」
小さな声で呟くと彼は片目を開けて私の手を力強く掴んだ。そして自分の体に引き寄せて思いっきり抱きしめてくれる。
「起きてたの?」
「聡美のことがほしい」
「ちょっと……待って、あぁっ」
映画に行くのはまた今度になりそうだ。
加藤室長の弟君のお話
「遊助、起きて! 早くしないと始まっちゃうよ」
声をかけても一向に起きてくれる感じがない。
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私と彼は同じバイト先で知り合った。引っ込み思案な私。だけど遊助は明るく話しかけてくれた。だから周りの人とも馴染みやすくて……。
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ある日、具合悪そうにしていたので私は家までついて行った。
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朝になったらすっかり熱も下がって元気になり、帰ろうとした時……。
『お礼に気持ちいいことしてあげる』
あっけなく私のバージョンが奪われてしまった……。
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とても落ち込んでいた時に、遊助はお隣に住んでいるお姉さんと色々あったみたいで……。
『俺、これから聡美のこと信じて一途に愛していく』
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それから私たちは順調に交際を続けている。
お隣のお姉さんは、なんと遊助のお兄さんと結婚をした。人生って本当に何が起きるか分からないものだ。
「遊助……これからもずっと一緒にいてね」
小さな声で呟くと彼は片目を開けて私の手を力強く掴んだ。そして自分の体に引き寄せて思いっきり抱きしめてくれる。
「起きてたの?」
「聡美のことがほしい」
「ちょっと……待って、あぁっ」
映画に行くのはまた今度になりそうだ。
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コメントありがとうございます!
オフィスラブをあまり読まないのに、読んでくださりとっても嬉しいです★
コメントありがとうございます!
いやぁー、お待たせしてしまいすみません笑
やっとですね笑笑
はふーって感じです^ - ^
コメントありがとうございます!
ネタバレ含んでいないのに、ネタバレありにしてしまいすみません〜。
読んでくださりとても嬉しいです(^ ^)
ラブラブになれるよう頑張ります!
応援とーても、嬉しいです!