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第十一話 懇願
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「こ、口淫を、ねだる……⁉」
あまりにも絶望的な条件に、ナキアは顔を真っ青にした。
『ねだるだけで終わりではないぞ? ちゃんとイけるまでサイラスに舐めしゃぶってもらえ』
「な、馬鹿なことを……」
楽しんでいるような亡霊の声に反して、ナキアの声からはどんどん生気がなくなっていく。
(そんなことされたら、俺は、俺はッ……‼)
ぎゅう、と服の端を握りしめて震えるナキアの横で、サイラスは亡霊を殺気だった形相で睨みつけながら葛藤していた。
ナキアを苦しめる亡霊のことは許せない。
……が、しかし幼い少年のミルクは飲みたいという素直な欲望が、サイラスの心を揺らがす。
二人の顔が複雑な感情に歪んだとき、亡霊はひどく楽しげにニタニタと笑うと、地獄のような空気を残してすう……と壁に消えていった。
(――そんな淫らなことをねだるなんて、死んでも嫌だ……しかし、元の体に戻らなければ、仕事が続けられない……‼)
ナキアは苦悶した。恥、自尊心、その全てを捨て無ければならない。
震える手で、下衣を脱ぐ。
あらわになった真白く細い脚に、サイラスは熱のこもった視線を向けた。
「さ、サイラス……」
ナキアの顔が、真っ赤に染まる。屈辱に潤んだ瞳は、サイラスの欲情を強く煽った。
「口で、し、シてくれ……♡」
あまりにも絶望的な条件に、ナキアは顔を真っ青にした。
『ねだるだけで終わりではないぞ? ちゃんとイけるまでサイラスに舐めしゃぶってもらえ』
「な、馬鹿なことを……」
楽しんでいるような亡霊の声に反して、ナキアの声からはどんどん生気がなくなっていく。
(そんなことされたら、俺は、俺はッ……‼)
ぎゅう、と服の端を握りしめて震えるナキアの横で、サイラスは亡霊を殺気だった形相で睨みつけながら葛藤していた。
ナキアを苦しめる亡霊のことは許せない。
……が、しかし幼い少年のミルクは飲みたいという素直な欲望が、サイラスの心を揺らがす。
二人の顔が複雑な感情に歪んだとき、亡霊はひどく楽しげにニタニタと笑うと、地獄のような空気を残してすう……と壁に消えていった。
(――そんな淫らなことをねだるなんて、死んでも嫌だ……しかし、元の体に戻らなければ、仕事が続けられない……‼)
ナキアは苦悶した。恥、自尊心、その全てを捨て無ければならない。
震える手で、下衣を脱ぐ。
あらわになった真白く細い脚に、サイラスは熱のこもった視線を向けた。
「さ、サイラス……」
ナキアの顔が、真っ赤に染まる。屈辱に潤んだ瞳は、サイラスの欲情を強く煽った。
「口で、し、シてくれ……♡」
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