6 / 396
本編
5 護衛騎士
しおりを挟む
それからヴォイドさんが戻ってくるまで色々とロイと話した。どうやらロイには奥さん(男だけど)がいて、子供も2人いるんだそうだ。ロイ自体は40歳(見た目からしてもっと若いと思ってた)で、奥さんは39歳、子供たちは僕の4つ上の22歳と2つ下の16歳だそうだ。それを聞いて僕の親のつもりって言うのは申し訳ないって言えば、
「そんなことを気にするような人間を伴侶にしたつもりはないしそんな子に育てたつもりもない。むしろ全員ユキのことを歓迎するだろう」
なんて言ってくれた。嬉しかった。お言葉に甘えて僕はロイを親のように思おうと思った。
ロイの家族にはまた後日会わせてくれるらしい。家族の話をするロイは幸せそうな顔だった。ロイがそんな顔になるような家族に僕も会いたくなった。きっとみんないい人に違いない。
そうこう話しているうちにヴォイドさんが1人の男の人を連れて戻ってきた。恐らく彼が僕の護衛騎士となってくれる方だろう。
「陛下、ダグラスをお連れしましたよ」
「ああ、ご苦労。
ダグラス、ここに呼んだ用件は聞いておるか?」
「はっ! ヴォイド様より神子様の護衛騎士となるように仰せつかっております!」
見事な敬礼だ……!!
「うむ、そなたにはここにいる神子、ユキヒトの護衛騎士長を頼みたい。他の護衛騎士は明日にでも決めるが長はそなただ。頼めるか?」
「はっ! 身に余る光栄謹んでお受けいたします!」
どうやら受けてくれるようだ……よかった……
「うむ、ユキはどうにも危機感が薄いのでな。下手な輩を近づけさせんようくれぐれも頼んだぞ。
ユキ、この者が護衛騎士長となる。ダグラスはまだ25と若いがかなり優秀でな。すでに部隊長をするまでに至っている。ユキもしっかりと守ってくれるであろう。これから共にする時間も多いであろう。信頼関係はゆっくりと築いてゆけば良いからの」
「うん、ありがとう、ロイ。
ええと、ダグラスさん、ですよね? 護衛騎士のお話、受けてくださいってありがとうございます。僕は幸仁といいます。ぜひユキ、と呼んでくださいね」
「ご丁寧にありがとうございます。
しかし、ユキヒト様は神子様ですしそのように気軽にお呼びするわけには……」
「僕がそう呼んでほしいんです。いけませんか……?」
「か、かしこまりました。では、ユキ様、と」
「むぅ……様もいらないんですけど……」
「そ、それは……」
しどろもどろになるダグラスさんにロイは笑う。
「ははははは! ユキ、それは真面目で堅物なダグラスには難しいであろうよ! なあに、これからゆっくりと距離を縮めていけばいいさ」
うん、それもそうか。いつか絶対ユキって呼ばせるぞ……!!
「じゃあ、今はそれで我慢します。いつかただユキ、と呼んでくださいね?」
「う、善処します……
しかし、ユキ様、私への敬称や敬語は必要ありません。どうかただダグラス、と」
「む、それでは対等じゃあないじゃないですか」
「しかしユキ様は私の主ですし……」
むぅ……そうなんだろうけどさぁ……
「ユキ、ユキから距離を縮めていくのも手だと私は思うぞ?」
ロイの言葉に確かにそうかも、と思う。
うん、そうだね。じゃあ、そうしよう。
「じゃあ、敬語はやめる。あとね、ダグ、って呼んでもいい?」
「はっ! 勿論でございます!!」
あれ、思ったより嬉しそうだ。
「よかった、これからよろしくね、ダグ」
にっこり微笑んで言えば、ダグはその場に跪いた。ギョッとする僕を尻目に、
「命に代えてもお守りいたします」
なんて言われた僕は不覚にもキュンとしました!
「そんなことを気にするような人間を伴侶にしたつもりはないしそんな子に育てたつもりもない。むしろ全員ユキのことを歓迎するだろう」
なんて言ってくれた。嬉しかった。お言葉に甘えて僕はロイを親のように思おうと思った。
ロイの家族にはまた後日会わせてくれるらしい。家族の話をするロイは幸せそうな顔だった。ロイがそんな顔になるような家族に僕も会いたくなった。きっとみんないい人に違いない。
そうこう話しているうちにヴォイドさんが1人の男の人を連れて戻ってきた。恐らく彼が僕の護衛騎士となってくれる方だろう。
「陛下、ダグラスをお連れしましたよ」
「ああ、ご苦労。
ダグラス、ここに呼んだ用件は聞いておるか?」
「はっ! ヴォイド様より神子様の護衛騎士となるように仰せつかっております!」
見事な敬礼だ……!!
「うむ、そなたにはここにいる神子、ユキヒトの護衛騎士長を頼みたい。他の護衛騎士は明日にでも決めるが長はそなただ。頼めるか?」
「はっ! 身に余る光栄謹んでお受けいたします!」
どうやら受けてくれるようだ……よかった……
「うむ、ユキはどうにも危機感が薄いのでな。下手な輩を近づけさせんようくれぐれも頼んだぞ。
ユキ、この者が護衛騎士長となる。ダグラスはまだ25と若いがかなり優秀でな。すでに部隊長をするまでに至っている。ユキもしっかりと守ってくれるであろう。これから共にする時間も多いであろう。信頼関係はゆっくりと築いてゆけば良いからの」
「うん、ありがとう、ロイ。
ええと、ダグラスさん、ですよね? 護衛騎士のお話、受けてくださいってありがとうございます。僕は幸仁といいます。ぜひユキ、と呼んでくださいね」
「ご丁寧にありがとうございます。
しかし、ユキヒト様は神子様ですしそのように気軽にお呼びするわけには……」
「僕がそう呼んでほしいんです。いけませんか……?」
「か、かしこまりました。では、ユキ様、と」
「むぅ……様もいらないんですけど……」
「そ、それは……」
しどろもどろになるダグラスさんにロイは笑う。
「ははははは! ユキ、それは真面目で堅物なダグラスには難しいであろうよ! なあに、これからゆっくりと距離を縮めていけばいいさ」
うん、それもそうか。いつか絶対ユキって呼ばせるぞ……!!
「じゃあ、今はそれで我慢します。いつかただユキ、と呼んでくださいね?」
「う、善処します……
しかし、ユキ様、私への敬称や敬語は必要ありません。どうかただダグラス、と」
「む、それでは対等じゃあないじゃないですか」
「しかしユキ様は私の主ですし……」
むぅ……そうなんだろうけどさぁ……
「ユキ、ユキから距離を縮めていくのも手だと私は思うぞ?」
ロイの言葉に確かにそうかも、と思う。
うん、そうだね。じゃあ、そうしよう。
「じゃあ、敬語はやめる。あとね、ダグ、って呼んでもいい?」
「はっ! 勿論でございます!!」
あれ、思ったより嬉しそうだ。
「よかった、これからよろしくね、ダグ」
にっこり微笑んで言えば、ダグはその場に跪いた。ギョッとする僕を尻目に、
「命に代えてもお守りいたします」
なんて言われた僕は不覚にもキュンとしました!
52
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
龍は精霊の愛し子を愛でる
林 業
BL
竜人族の騎士団団長サンムーンは人の子を嫁にしている。
その子は精霊に愛されているが、人族からは嫌われた子供だった。
王族の養子として、騎士団長の嫁として今日も楽しく自由に生きていく。
時間を戻した後に~妹に全てを奪われたので諦めて無表情伯爵に嫁ぎました~
なりた
BL
悪女リリア・エルレルトには秘密がある。
一つは男であること。
そして、ある一定の未来を知っていること。
エルレルト家の人形として生きてきたアルバートは義妹リリアの策略によって火炙りの刑に処された。
意識を失い目を開けると自称魔女(男)に膝枕されていて…?
魔女はアルバートに『時間を戻す』提案をし、彼はそれを受け入れるが…。
なんと目覚めたのは断罪される2か月前!?
引くに引けない時期に戻されたことを嘆くも、あの忌まわしきイベントを回避するために奔走する。
でも回避した先は変態おじ伯爵と婚姻⁉
まぁどうせ出ていくからいっか!
北方の堅物伯爵×行動力の塊系主人公(途中まで女性)
美澄の顔には抗えない。
米奏よぞら
BL
スパダリ美形攻め×流され面食い受け
高校時代に一目惚れした相手と勢いで付き合ったはいいものの、徐々に相手の熱が冷めていっていることに限界を感じた主人公のお話です。
※なろう、カクヨムでも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる