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After Story
新しい趣味?
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今日は水曜日。リディアとアルバスさんの婚約から2日たちましたよ。指紋鑑定については来週から研究開始になってて、今はヴォイド爺が研究する部屋を確保したり、研究員の選定、道具の確保、その他諸々をやってくれてます。なので僕は今週丸々朝の授業はお休みなのです。だから昨日から魔法収納の鞄版を開発しようと頑張っているのですが……
「できなーい!!」
はっきり言って難しいです!! 鞄に魔法を固定しようとしても上手くいかないのです……あ、鞄はポシェットみたいなのをリディアに用意してもらいました。肩にかけれるのです。
「鞄の容量を変えるだなんて、試した者の記録もございませんからねぇ……」
そうなんです。魔力が足りてて魔法をちゃんと理解できてる人なら、その容量に差はあっても普通に魔法収納は使えるから鞄にわざわざかける必要なんてないわけで。必要ないものが研究されてるわけもなく。まぁつまり1から考えるしかないわけです。
「ヴォイド爺ったらさらっと言ったけどこれすっごく難しいよ……」
「神殿長ですからねぇ。無理に研究されずとも、ユキ様のお荷物は私どもがお預かりしますしよろしいのですよ?」
「自分で持てるなら持ちたいの! うぅむ……やっぱり1回魔法収納の構造を分解して対象を鞄に変えれるように組み立て直そう」
ズボラしてそのままできないかずっとやってたけど出来ないことが分かったのでここからは本気でやります! 勉強机の引き出しからペンと紙を取り出し、1枚目にはまず魔法収納の構造を書き出してみる。まさか僕が記憶した構造が間違えてるのかと思って何度も確認したからもう寸分のズレもなく覚えています。
あ、魔法の構造はいわゆる魔法陣みたいなものです。どこがどんな意味を持っていて、どういう組み立て方をしているからこの魔法はこうなる、って構造から分からないと魔法は使えないわけですよ。
魔法の構造は数学に近い。魔法収納の場合、術者の魔力量によって容量が変わるからそのところを数学に置き換えてみると、魔力量をx、容量をyとして、個人の魔力制御効率÷100をaとすると、y=axの関係になる。ちなみに条件はx≧0、0<a≦1です。完全に制御できる、というのは魔法を構築する上で抵抗がないというわけでいわゆるエネルギー変換効率が100%みたいなものなのです。だからaの最大値が1なことがわかるわけだよ。まぁ、1の人って滅多にいないけどね。どんなに魔力制御がうまくても、どうしてもちょっとは抵抗が生まれるのです。訓練次第で抵抗を限りなく小さくはできるけどね。
まぁ魔法の構造ってそんな感じだから数学大好きな僕は構造を見るのがものすごく好きです。いつかいろんな魔法のもっと効率のいい構造を考えてみたりしたいなって思ってる。
とりあえず魔法収納の構造を書き出したら2枚目の紙に色々と書き殴ってみる。部分部分をどうするかのメモ書きです。
「んーと……直接術者と異空間を繋げてるから、これを鞄を仲介させるように変えて……魔力は術者からの供給のままでいいでしょ……あ、ここもっと効率良くできそうだ」
ぶつぶつと呟きながら部分部分の構造を見直し、大体の考えをまとめたら、今度は3枚目の紙に組み立て直す。この時にズレだとか無駄な部分を作ってしまうと抵抗が大きくなることもあるから、丁寧に作り上げる。書き上げたらもう一度じっくり見ておかしなところがないか確かめる。数学の証明問題の粗を探すみたいな感じ。
「出来た!! 多分これでいいはず……!」
数学的には問題ない! あとは実際に鞄にかけてみてちゃんと上手くいくか確かめないと!
ポシェットポシェット……あれ、僕ここに置いたのにない……
「リディア、僕のポシェット……あっ、リディアが持ってたんだ! 貸して貸して!」
手を伸ばして待つもリディアは渡してくれない。はて? 聞こえなかったのかな?
「リディア?」
「今日のところはそこまでになさってください。もういつものご昼食のお時間は過ぎていますよ」
「えっ?!」
呆れた様子のリディアの言葉に慌てて時計を見てみると12時半を過ぎたところだった。いつもならお昼は12時くらいに食べ始めてこれくらいの時間はもうデザートと一緒に食後のお茶を飲んでる頃だ。
「ご、ごめんなさい……」
「まったく……集中なさるのは構いませんが、時間をお忘れにならないでください。お食事を抜かれてはお身体に障りますから」
「はい……」
ごもっともです……今日は30分程で済んだけど、もっと複雑な魔法だったらもっと長くやってたかもしれない……気をつけよう……
「お分かりになられましたらどうぞお席へ。お食事を召し上がってください」
「うん!」
ちょっと急がなくちゃ。今日もレイのお手伝いがあるからね。ポシェットで試すのは明日にします。え? 夜? 夜はダグといちゃいちゃする時間だからこういうのはNGです。それぞれ違う本を読んだりとかはあるけど、基本的にお互いにまったく意識が向かないような状況は作らないのですよ。違うことをしててもちゃんとお互いのアクションには反応できる状態にしておくの。
いつもより急いでご飯を食べ、なんとかデザートを食べる時間も捻出できました! さて、お手伝いにいきましょう!
「おや、なんだか上機嫌じゃないか。何かいいことでもあったのか?」
「えへへ、魔法収納の鞄版が成功しそうなの! 構造は組み立て直したから明日は試すんだ」
「魔法収納の? 普通にやるのと何が違うんだ?」
「んー、僕なぜか普通の魔法収納うまくいかないの。そうしたらヴォイド爺が鞄を媒体にしたらどうかって」
どううまくいかないのかも見せながら、さっき組み直した魔法についてウキウキと説明すると驚かれた。
「ユキが魔法収納使えないのはびっくりしたけど、それよりもさらっと魔法の構造を変えたっていうのがすごい……」
「普通できることではないな。流石だな」
「俺、魔法の構造は理解しても新しく作るなんてできないから構造を分解して作り直すとかもっと無理……」
ラスが非常にげんなりしています。あまり数学的なことが得意じゃないのかもしれないね。
「でもまだ試してないから成功するかはわからないんだ」
「それでもユキ的には問題なさそうなんでしょ?」
「まぁ、そうだね。僕の数学的知識からいくと問題はないかな」
ものすごく綺麗に証明問題が解けた時みたいに上手くいった! っていう感じがあるよ。ズバって綺麗に証明できた時ってすっごく感動するよね。え? しない? おかしいなぁ、僕、綺麗に解けたやつはファイリングしてたよ。もちろん暗記もしてたけどなんだかちゃんと文字で残しておきたくてね。
「すうがく、とはなんだ?」
「この世界での算学だよ。魔法の構造は凄く数学の考え方と凄く似てるんだ」
「ほう。ユキの算学の知識はあのヴォイドを超えると聞くからな。そんなユキが問題ないと思えるならきっと成功するだろう」
「だといいなぁ。ってもう13時半! お仕事しなきゃ!」
せっかく時間通りに来れたのに話し込んじゃった!
「そうだな。休憩時間にまた聞かせてくれ」
「うん!」
僕も話したくてうずうずしてるからいくらでも話すよ! なんだか魔法の構造を組み立て直すのが僕の趣味になりそうな予感がします。そして熱中しすぎてリディアに怒られるという流れ……なんだか数時間の説教の後にデザート抜きとかの恐ろしい罰が待ってそうなので気をつけます……紙1枚書くたびに時計を見るとかの対策をたてます。だって怒ったリディアは怖いもん……!!
その後ちゃんとお仕事して、休憩中に魔法収納とは別物なら名前を、となってそのまま魔法鞄と名付けました。早く試したい!!
「できなーい!!」
はっきり言って難しいです!! 鞄に魔法を固定しようとしても上手くいかないのです……あ、鞄はポシェットみたいなのをリディアに用意してもらいました。肩にかけれるのです。
「鞄の容量を変えるだなんて、試した者の記録もございませんからねぇ……」
そうなんです。魔力が足りてて魔法をちゃんと理解できてる人なら、その容量に差はあっても普通に魔法収納は使えるから鞄にわざわざかける必要なんてないわけで。必要ないものが研究されてるわけもなく。まぁつまり1から考えるしかないわけです。
「ヴォイド爺ったらさらっと言ったけどこれすっごく難しいよ……」
「神殿長ですからねぇ。無理に研究されずとも、ユキ様のお荷物は私どもがお預かりしますしよろしいのですよ?」
「自分で持てるなら持ちたいの! うぅむ……やっぱり1回魔法収納の構造を分解して対象を鞄に変えれるように組み立て直そう」
ズボラしてそのままできないかずっとやってたけど出来ないことが分かったのでここからは本気でやります! 勉強机の引き出しからペンと紙を取り出し、1枚目にはまず魔法収納の構造を書き出してみる。まさか僕が記憶した構造が間違えてるのかと思って何度も確認したからもう寸分のズレもなく覚えています。
あ、魔法の構造はいわゆる魔法陣みたいなものです。どこがどんな意味を持っていて、どういう組み立て方をしているからこの魔法はこうなる、って構造から分からないと魔法は使えないわけですよ。
魔法の構造は数学に近い。魔法収納の場合、術者の魔力量によって容量が変わるからそのところを数学に置き換えてみると、魔力量をx、容量をyとして、個人の魔力制御効率÷100をaとすると、y=axの関係になる。ちなみに条件はx≧0、0<a≦1です。完全に制御できる、というのは魔法を構築する上で抵抗がないというわけでいわゆるエネルギー変換効率が100%みたいなものなのです。だからaの最大値が1なことがわかるわけだよ。まぁ、1の人って滅多にいないけどね。どんなに魔力制御がうまくても、どうしてもちょっとは抵抗が生まれるのです。訓練次第で抵抗を限りなく小さくはできるけどね。
まぁ魔法の構造ってそんな感じだから数学大好きな僕は構造を見るのがものすごく好きです。いつかいろんな魔法のもっと効率のいい構造を考えてみたりしたいなって思ってる。
とりあえず魔法収納の構造を書き出したら2枚目の紙に色々と書き殴ってみる。部分部分をどうするかのメモ書きです。
「んーと……直接術者と異空間を繋げてるから、これを鞄を仲介させるように変えて……魔力は術者からの供給のままでいいでしょ……あ、ここもっと効率良くできそうだ」
ぶつぶつと呟きながら部分部分の構造を見直し、大体の考えをまとめたら、今度は3枚目の紙に組み立て直す。この時にズレだとか無駄な部分を作ってしまうと抵抗が大きくなることもあるから、丁寧に作り上げる。書き上げたらもう一度じっくり見ておかしなところがないか確かめる。数学の証明問題の粗を探すみたいな感じ。
「出来た!! 多分これでいいはず……!」
数学的には問題ない! あとは実際に鞄にかけてみてちゃんと上手くいくか確かめないと!
ポシェットポシェット……あれ、僕ここに置いたのにない……
「リディア、僕のポシェット……あっ、リディアが持ってたんだ! 貸して貸して!」
手を伸ばして待つもリディアは渡してくれない。はて? 聞こえなかったのかな?
「リディア?」
「今日のところはそこまでになさってください。もういつものご昼食のお時間は過ぎていますよ」
「えっ?!」
呆れた様子のリディアの言葉に慌てて時計を見てみると12時半を過ぎたところだった。いつもならお昼は12時くらいに食べ始めてこれくらいの時間はもうデザートと一緒に食後のお茶を飲んでる頃だ。
「ご、ごめんなさい……」
「まったく……集中なさるのは構いませんが、時間をお忘れにならないでください。お食事を抜かれてはお身体に障りますから」
「はい……」
ごもっともです……今日は30分程で済んだけど、もっと複雑な魔法だったらもっと長くやってたかもしれない……気をつけよう……
「お分かりになられましたらどうぞお席へ。お食事を召し上がってください」
「うん!」
ちょっと急がなくちゃ。今日もレイのお手伝いがあるからね。ポシェットで試すのは明日にします。え? 夜? 夜はダグといちゃいちゃする時間だからこういうのはNGです。それぞれ違う本を読んだりとかはあるけど、基本的にお互いにまったく意識が向かないような状況は作らないのですよ。違うことをしててもちゃんとお互いのアクションには反応できる状態にしておくの。
いつもより急いでご飯を食べ、なんとかデザートを食べる時間も捻出できました! さて、お手伝いにいきましょう!
「おや、なんだか上機嫌じゃないか。何かいいことでもあったのか?」
「えへへ、魔法収納の鞄版が成功しそうなの! 構造は組み立て直したから明日は試すんだ」
「魔法収納の? 普通にやるのと何が違うんだ?」
「んー、僕なぜか普通の魔法収納うまくいかないの。そうしたらヴォイド爺が鞄を媒体にしたらどうかって」
どううまくいかないのかも見せながら、さっき組み直した魔法についてウキウキと説明すると驚かれた。
「ユキが魔法収納使えないのはびっくりしたけど、それよりもさらっと魔法の構造を変えたっていうのがすごい……」
「普通できることではないな。流石だな」
「俺、魔法の構造は理解しても新しく作るなんてできないから構造を分解して作り直すとかもっと無理……」
ラスが非常にげんなりしています。あまり数学的なことが得意じゃないのかもしれないね。
「でもまだ試してないから成功するかはわからないんだ」
「それでもユキ的には問題なさそうなんでしょ?」
「まぁ、そうだね。僕の数学的知識からいくと問題はないかな」
ものすごく綺麗に証明問題が解けた時みたいに上手くいった! っていう感じがあるよ。ズバって綺麗に証明できた時ってすっごく感動するよね。え? しない? おかしいなぁ、僕、綺麗に解けたやつはファイリングしてたよ。もちろん暗記もしてたけどなんだかちゃんと文字で残しておきたくてね。
「すうがく、とはなんだ?」
「この世界での算学だよ。魔法の構造は凄く数学の考え方と凄く似てるんだ」
「ほう。ユキの算学の知識はあのヴォイドを超えると聞くからな。そんなユキが問題ないと思えるならきっと成功するだろう」
「だといいなぁ。ってもう13時半! お仕事しなきゃ!」
せっかく時間通りに来れたのに話し込んじゃった!
「そうだな。休憩時間にまた聞かせてくれ」
「うん!」
僕も話したくてうずうずしてるからいくらでも話すよ! なんだか魔法の構造を組み立て直すのが僕の趣味になりそうな予感がします。そして熱中しすぎてリディアに怒られるという流れ……なんだか数時間の説教の後にデザート抜きとかの恐ろしい罰が待ってそうなので気をつけます……紙1枚書くたびに時計を見るとかの対策をたてます。だって怒ったリディアは怖いもん……!!
その後ちゃんとお仕事して、休憩中に魔法収納とは別物なら名前を、となってそのまま魔法鞄と名付けました。早く試したい!!
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