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会えない時も
10.それでもやっぱり
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「花山先輩って、春日先輩と付き合ってるんですか?」
「え?」
コピー機に紙を補充していたときに、隣の棚にファイルをしまいに来た佐藤くんに尋ねられた。
佐藤くんは、大知くんの後任で入った新入社員で、今年度私が指導係についている男の子だ。大知くんほどではないが、こちらもなかなか仕事が出来る人なので、いろいろなことを任せ始めている。ひょろっと背が高く、黒縁眼鏡がよく似合っていて、お洒落好きなのか、少し変わった柄のネクタイやワイシャツを着ている。とてつもなく無愛想なところがもう少しよくなればいいのだけれど。
でも、だからこそそんなことをわざわざ聞かれると思っておらず、ちょっと驚いていると、付け足すように言われる。
「加藤先輩が言ってました。あら、知らなかったの?って」
「あ、そうなんだ」
加藤先輩がそう言っているのは想像がつく。大知くんが言った通り、彼が私のことを好きだと言うことは、部署内では周知の事実だった。(そして、そのことを知らなかったのはやはり私だけだった。)だから、付き合いだしたことも、あっという間に広まった…というより、ようやくかと言った反応だった。
でも、佐藤くんは大知くんと入れ替わりで入ってきたこともあって、知らなかったのだろう。大知くんに憧れているらしいという話は聞いたことがあったけれど。
「付き合ってるんですか?」
「う、うん。一応…」
あ、この答え方すると大知くんが「一応ってなんですか」っていつもムッとするんだよね。
佐藤くんは、いつもの無表情のまま、別のファイルを手に取る。
「花山先輩って、特定の誰かと付き合うとかないと思ってました」
「どういうこと?」
「なんていうか、誰にでも優しいから、あんまり一人だけ特別ってなさそうな感じがして」
「…複数と付き合ってそう、みたいな?」
「まさか。そんな失礼なこと言わないですよ。でも…なんか押しに弱そうな感じはします」
以前、大知くんにも言われたことがあるような気がする。
『知らないうちにいろんな変な男に言い寄られて、流されて、くっついちゃいそうで気が気じゃない』
全くそんなつもりはないのだけれど、確かに大知くんと付き合うことになった経緯も、どちらかというと押されに押されて、という感じではあった。
……でも、今はちゃんと好きだし。
別に自分の考えをもたずに、言われるがまま適当に付き合っているわけではない。
それにしてもなかなか突っ込んだことを聞いてくる。仕事以外の話をすることがこれまで一度もなかったわけではないけれど、所謂恋バナは初めてだ。苦笑いしながらコピー機の用紙トレイを戻す。
「まあ、確かにそんな恋愛体質ってわけではないかな…でも急にそんな話してくるなんて珍しいね。何かあったの?」
「俺にも望みあるかなって勝手に思ってたんで、彼氏いるって聞いてちょっと残念だったなって」
「え?」
「好きになりかけてたから、危なかったみたいな」
どう受け取るのが適切なのかよくわからない発言に、眼鏡の奥の瞳をじっと見つめると、すぐに視線を逸らされた。
受け取り方によっては告白にもとれるけれど、過去の話のようにも思える。眉間に皺を寄せた私を見て、佐藤くんはぽつりと言った。
「…冗談です」
「…佐藤くんって、冗談とか言うタイプだったんだね」
「…はい、まあ。それなりには」
「でも、相手がいる人にそういう冗談はダメだよ?」
「……はい」
一瞬ドキッとはしたけれど、そんな冗談を間に受けてずっと気にし続けるようでは仕事はできない。
はじめは口数も少なく、あまり自分のことを話してくれなかった佐藤くんがここまで話すようになってきたことそのものは、喜ばしいことではあるはず、と、小さな動揺を誤魔化す。
「だいぶ打ち解けてくれてるってことなら嬉しいけど」
「…花山先輩とはもうだいぶ打ち解けてるつもりです。話しやすいんで」
「あ、そうなんだ。よかった」
入社して3年目で指導担当を任され始めて、去年は大知くん、今年は佐藤くん…と、幸いなことに業務上であまり困らされることはなくここまできているけれど、そう言ってもらえるのは嬉しい。
それはそうと、もうそろそろデスクに戻った方がいい。「戻ろうか」と声をかけると佐藤くんは、眼鏡を押し上げながら言う。
「…自分、ちょっと飲み物買ってから行きます。先戻っててもらっていいですか」
「あ、ほんと?じゃあそうするね」
休憩スペースに向かう佐藤くんを見送りながら、小さく溜め息をつく。
冗談…だよね?
それにちゃんと流せた、よね?
佐藤くんから少し距離を取ってから、廊下に出た。
…大知くんに、会いたい。
最近なかなか会えていない彼のことが頭に浮かぶ。付き合い始めてから、一緒に過ごす時間が確保されていることが当たり前だと思っていた。でもそれは、彼が仕事終わりに私の家に来てくれていたからなのだ。
大知くんは「俺が会いたくて勝手に来てるだけ」と言っていたけれど、それなら彼が動けない今、一緒の時間を作るために私がもっと動くべきなのかもしれない。受け身でばかりはいられない。
大知くんの家に私が行ってご飯を作っておくとか、私が彼の家に泊まるとか。…迷惑じゃなければの話だけど。
佐藤くんのことも、話しておいた方がいいのかな。いや、考えすぎか。
そんな風にもやもやと考え事をしながら歩いていた、その時だった。
「いた。桃子さん」
まさに今頭の中に浮かんでいた愛しい人の声がして、弾かれたように顔を上げた。
「え…だ、大知くん?」
目の前にしばらく会えていなかった大知くんが立っていた。
なぜここにいるのかはわからないけれど、とにかくいる。久しぶりに会う大知くんはちょっと疲れた表情をしていた。
「なんでここに?」
「総務部に用があって来たんです。加藤先輩に聞いたらこっちだって聞いたから」
「そうなんだ、お疲れ様」
「桃子さんは今日も可愛い」
「…っ、あ、ありがとう」
息をするようにそんなことを言う。誰かに聞かれたらどうするのかと焦って辺りを見回すけれど幸いなことに誰もいなかった。そんな私とは裏腹に、周りなどどうでもいいという様子だ。というか、そこまで意識がいっていないような…。
すると、大知くんは「あっ、そういえば」と、急に声を上げる。
「この間話した件、ちょっと打ち合わせしておきたいんですけど」
「この間話した件?」
「はい。ちょっといいですか?手短にすませるんで」
近くのミーティングルームの札を使用中に返しながら、私を手招きするので何かあったかなと考えていると、耳元で「ちょっとだけだからお願い」と囁かれた。
「え?」
コピー機に紙を補充していたときに、隣の棚にファイルをしまいに来た佐藤くんに尋ねられた。
佐藤くんは、大知くんの後任で入った新入社員で、今年度私が指導係についている男の子だ。大知くんほどではないが、こちらもなかなか仕事が出来る人なので、いろいろなことを任せ始めている。ひょろっと背が高く、黒縁眼鏡がよく似合っていて、お洒落好きなのか、少し変わった柄のネクタイやワイシャツを着ている。とてつもなく無愛想なところがもう少しよくなればいいのだけれど。
でも、だからこそそんなことをわざわざ聞かれると思っておらず、ちょっと驚いていると、付け足すように言われる。
「加藤先輩が言ってました。あら、知らなかったの?って」
「あ、そうなんだ」
加藤先輩がそう言っているのは想像がつく。大知くんが言った通り、彼が私のことを好きだと言うことは、部署内では周知の事実だった。(そして、そのことを知らなかったのはやはり私だけだった。)だから、付き合いだしたことも、あっという間に広まった…というより、ようやくかと言った反応だった。
でも、佐藤くんは大知くんと入れ替わりで入ってきたこともあって、知らなかったのだろう。大知くんに憧れているらしいという話は聞いたことがあったけれど。
「付き合ってるんですか?」
「う、うん。一応…」
あ、この答え方すると大知くんが「一応ってなんですか」っていつもムッとするんだよね。
佐藤くんは、いつもの無表情のまま、別のファイルを手に取る。
「花山先輩って、特定の誰かと付き合うとかないと思ってました」
「どういうこと?」
「なんていうか、誰にでも優しいから、あんまり一人だけ特別ってなさそうな感じがして」
「…複数と付き合ってそう、みたいな?」
「まさか。そんな失礼なこと言わないですよ。でも…なんか押しに弱そうな感じはします」
以前、大知くんにも言われたことがあるような気がする。
『知らないうちにいろんな変な男に言い寄られて、流されて、くっついちゃいそうで気が気じゃない』
全くそんなつもりはないのだけれど、確かに大知くんと付き合うことになった経緯も、どちらかというと押されに押されて、という感じではあった。
……でも、今はちゃんと好きだし。
別に自分の考えをもたずに、言われるがまま適当に付き合っているわけではない。
それにしてもなかなか突っ込んだことを聞いてくる。仕事以外の話をすることがこれまで一度もなかったわけではないけれど、所謂恋バナは初めてだ。苦笑いしながらコピー機の用紙トレイを戻す。
「まあ、確かにそんな恋愛体質ってわけではないかな…でも急にそんな話してくるなんて珍しいね。何かあったの?」
「俺にも望みあるかなって勝手に思ってたんで、彼氏いるって聞いてちょっと残念だったなって」
「え?」
「好きになりかけてたから、危なかったみたいな」
どう受け取るのが適切なのかよくわからない発言に、眼鏡の奥の瞳をじっと見つめると、すぐに視線を逸らされた。
受け取り方によっては告白にもとれるけれど、過去の話のようにも思える。眉間に皺を寄せた私を見て、佐藤くんはぽつりと言った。
「…冗談です」
「…佐藤くんって、冗談とか言うタイプだったんだね」
「…はい、まあ。それなりには」
「でも、相手がいる人にそういう冗談はダメだよ?」
「……はい」
一瞬ドキッとはしたけれど、そんな冗談を間に受けてずっと気にし続けるようでは仕事はできない。
はじめは口数も少なく、あまり自分のことを話してくれなかった佐藤くんがここまで話すようになってきたことそのものは、喜ばしいことではあるはず、と、小さな動揺を誤魔化す。
「だいぶ打ち解けてくれてるってことなら嬉しいけど」
「…花山先輩とはもうだいぶ打ち解けてるつもりです。話しやすいんで」
「あ、そうなんだ。よかった」
入社して3年目で指導担当を任され始めて、去年は大知くん、今年は佐藤くん…と、幸いなことに業務上であまり困らされることはなくここまできているけれど、そう言ってもらえるのは嬉しい。
それはそうと、もうそろそろデスクに戻った方がいい。「戻ろうか」と声をかけると佐藤くんは、眼鏡を押し上げながら言う。
「…自分、ちょっと飲み物買ってから行きます。先戻っててもらっていいですか」
「あ、ほんと?じゃあそうするね」
休憩スペースに向かう佐藤くんを見送りながら、小さく溜め息をつく。
冗談…だよね?
それにちゃんと流せた、よね?
佐藤くんから少し距離を取ってから、廊下に出た。
…大知くんに、会いたい。
最近なかなか会えていない彼のことが頭に浮かぶ。付き合い始めてから、一緒に過ごす時間が確保されていることが当たり前だと思っていた。でもそれは、彼が仕事終わりに私の家に来てくれていたからなのだ。
大知くんは「俺が会いたくて勝手に来てるだけ」と言っていたけれど、それなら彼が動けない今、一緒の時間を作るために私がもっと動くべきなのかもしれない。受け身でばかりはいられない。
大知くんの家に私が行ってご飯を作っておくとか、私が彼の家に泊まるとか。…迷惑じゃなければの話だけど。
佐藤くんのことも、話しておいた方がいいのかな。いや、考えすぎか。
そんな風にもやもやと考え事をしながら歩いていた、その時だった。
「いた。桃子さん」
まさに今頭の中に浮かんでいた愛しい人の声がして、弾かれたように顔を上げた。
「え…だ、大知くん?」
目の前にしばらく会えていなかった大知くんが立っていた。
なぜここにいるのかはわからないけれど、とにかくいる。久しぶりに会う大知くんはちょっと疲れた表情をしていた。
「なんでここに?」
「総務部に用があって来たんです。加藤先輩に聞いたらこっちだって聞いたから」
「そうなんだ、お疲れ様」
「桃子さんは今日も可愛い」
「…っ、あ、ありがとう」
息をするようにそんなことを言う。誰かに聞かれたらどうするのかと焦って辺りを見回すけれど幸いなことに誰もいなかった。そんな私とは裏腹に、周りなどどうでもいいという様子だ。というか、そこまで意識がいっていないような…。
すると、大知くんは「あっ、そういえば」と、急に声を上げる。
「この間話した件、ちょっと打ち合わせしておきたいんですけど」
「この間話した件?」
「はい。ちょっといいですか?手短にすませるんで」
近くのミーティングルームの札を使用中に返しながら、私を手招きするので何かあったかなと考えていると、耳元で「ちょっとだけだからお願い」と囁かれた。
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