忍びゆくっ!

那月

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あなたとともに

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「…………そうですね」


 !!?今、一瞬嫌そうな顔せんかったか!?光秋さんに似てるばっかり言うてるし、や、やっぱり僕の事恨んでる?


 恋愛での女の恨みって怖いわぁ。僕も一応女やけど。


 冬輝はそんなの全くのお構いなしで、甘夏ちゃんの胸をムニムニ揉みだした。って何してんの!?そんなに揉み心地えぇんかいな?い、今だけやで、許されるんは。


 一瞬の無表情からすぐに笑顔に戻った甘夏ちゃんは、冬輝の頬や頭を撫でる。愛おしそうに、優しく撫でているその表情は僕よりも母親らしく見えた。


 僕さえおらんかったら、きっと光秋さんは甘夏ちゃんを選んだんやろうなぁ。今さらそんなこと思うてもしゃーないけど、僕やってずっと前から好きやったんや。


 誰にも譲る気はなかった、たぶん。それに甘夏ちゃんにやって、その美貌と性格やったらすぐにえぇ旦那さんが見つかると思う。


 って、自分で無理やり納得。今の当主4人の中で1番最後に祝言挙げそうなんは、まだ天井を睨んどる由春やな。


 甘夏ちゃんやったら縁談とかバンバン来そうやけど、最終的には自分が選んだ人を婿入りさせそう。


 由春の場合は容姿だけがずば抜けて良うて性格が大問題やから、交際する人はおってもなかなか長続きせぇへんのや。


 というのも、由春は無類の女好き。口にはあんまり出さん奴やけど、下心はにじんで見えるくらいや。いや、もろ顔に出る。キモい。


 頻繁に女遊びに町へ出かけては翌日の昼頃に帰ってくる。1番の理想は鈴之宮におる美鈴さんっていう、大人の素晴らしい体と雰囲気を持った人らしい。


 けど彼女はすでに剣豪と呼べる強い旦那がおるから、そこは諦めとるらしい。流石に、ど変態な由春でも他人の女には絶対手は出さん。


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