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伍号
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しおりを挟む今まで、新しい卵が出現するとハウンドやリンクスもどこからともなく現れた。人間を襲うこともあった。
だがこれはどういうことだ?卵は今朝死んだばかりだ、まだ新しい卵が出現したわけではあるまい。なのにハウンドが集団で、しかも明らかに狙って人間を襲っている。
ライトはすぐ、状況を思念で月子達全員に伝えた。伝えながら、チユニに電話をかけた。
「緊急事態です。街にハウンドが、目視できるだけでも12体、出現し手当たり次第に人間を襲って食っています」
『ハウンドが!?じっ、12体!?わかった、君のことだ、もう招集をかけてあるんだろう。こっちも戦闘部を出撃させるよ』
「気を付けてください。リンクスはいませんが、ハウンドの他に何かがいます。ハクト、そのビルの裏にハウンドがいるぞッ!」
『君とハクトの2人か。戦闘はハクトに任せる。君は周りの人間を避難させつつ、ハウンドが散らばらないように持ちこたえてくれ』
「了解しました。チユニさんは決して、来ないでください」
『…………わかったよ。くれぐれも、無茶はしないようにね』
「はい。では……ハクト、1番近くにいるレンマが来るまで頑張れるかい!?」
街に散策に出ている奇数号のライト、レンマ、ハクト、ヒロキ、ユラ。見事に野郎ばかりだが、ユラは足が速いのでとんでもなく遠くにいる。
腹が立つことにヒロキは音信不通なだけでなく行方不明。アテにできないので、教室にいる偶数号メンバーよりは近くにいるレンマが駆け付けるようになった。
が、それも時間がかかる。しばらく、ライトとハクトの2人で何とかしなければならない。
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