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弐号
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しおりを挟む「はははっ、あー……笑ったらお腹がすいた。ねぇ、そろそろお昼にしない?ちょっと早いけど」
「せやな。そこのファミレスでも入って、わいは特盛のナポリタンがえぇなぁ。シャノンはお子様ランチやな」
「はぁ?お子様ランチは、相応の脳ミソを持ってるあなたが注文するんでしょう?」
「ちゃうわぁっ!!だぁーもうっ、さっさと行くでっ!」
いつものシャノンが戻ってきた。いや、いつもよりも楽しそうだ。彼はレンマが怖くない。その証拠にほら、すぐ隣を歩けるようになっている。
1メートル以内、10センチほどの距離しか空いてない。良かったな、レンマ。頑張ってね、ヒロキ。
ヒロキはあの性格なので、ほぼ一生隣を歩くことも緊急以外で触れることもできないのだろうな。
神凪シャノン。瞬間移動が使える、女の子のような男の子。プライドが高く生真面目で正義感と責任感が超強い、俗にいうツンデレ少年。
最近の趣味は未踏の地への散歩で見つけた、印象的だったものの写メを撮り帰って眺めること。
この前見つけて撮った、民家の塀の穴から野良猫が顔を覗かせている写真を今はスマホの待ち受けにしているようだ。たまたま見てしまったユラが異常に反応していた。
もしも生まれ変われたならレンマのような男らしい体の男に生まれ変わりたい。でもアタマはそのまま、もしくはライトのようにと密かな願いを隠し持っている、夢見る少年。
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