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参号
4P
しおりを挟む月子研究所の近くに現れたハウンド12体はサクマ率いる戦闘部と、ハクトとレナとライトが倒した。
ハウンドとリンクスそれぞれ4体にはシャノンとレンマとルカ、ハウンド2体とリンクス6体にはヒロキとユラが当たった。
これがほぼ同時だった。3か所合わせて28体、今までで1番多い。何か意味があるはずだ。
現れた場所、数、時間などから諜報部の秀才が色々と脳ミソをフル回転させてくれてはいるが、それらしい結論に辿りつけていないのが現実。
「なんや休みかいなぁ。サクマさんはどないするん、帰るん?」
ガックリ肩を落とすレンマ、見回りをやめろというわけではないのだが。そんなに見回りが良かったのか?勤労意欲ありまくりだな。
「お前はどうするんだ?」
と言いながら、サクマは慣れすぎた手つきでポケットから煙草を取り出し咥え、火をつけた。今日は何本吸うのか、最高記録は1日で57本だ。
屋外か喫煙所で吸うように何度も注意しているが、本人の自覚なしで気が向いたらすぐに咥えるので改善が見られない。
よく、諜報部長のカラスが飼っている小カラスに匂いがつくからやめろ。煙草は己の生き甲斐だ。主流煙より副流煙の方が有害だ。などと、屋上で喧嘩をしている。
喫煙所まで一瞬たりとも我慢できないのだという。が、こんなヘビースモーカーでも仕事中は仕事に集中しているのでタバコの“タ”の字もない。
「質問に質問で返すとか卑怯や。わいは……そうやなぁ……用事もないし、新しい漫画は発売日が延長されたし、ゲーセンに行こかなぁ」
「己も一緒に行っていいか?」
「さ、サクマさんがゲーセン!?あぁいや、意外っちゅーか似合わんっちゅーか。オッサ――あいでっ!」
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