moon child

那月

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本物の偽物

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「ヒロキ、下がりなさいよぉっ!一旦体制を立て直し――っ!邪魔しないであなた達。神楽さんは間違ってる、邪神に憑りつかれてるってわからないのぉおっ!?」


 ヒロキと月影が力比べをしているすぐそばで、レナは立ち上がり片ハサミで斬りかかってきた双子と対峙する。


 2本の片ハサミに同時に襲われ防ぎきれず、緋月に右肩を斬りつけられるが素早くワイヤーを飛ばし2人の動きを止める。こちらも、力比べだ。


 レナの方は2対1なのでそう長くもたず、自分の力量を熟知している彼女は跳び下がりながらワイヤーを引き双子の火傷部分に尖った石を投げつけた。


 双子は火傷のダメージのせいか動きが遅く、いくつか投げられた石のうち1つが那月の脇腹に深く刺さり緋月の腕の中に崩れ落ちる。


「那月ッ!!くそっ!神楽さんは俺達の父さんだろうが、どうでもいい。俺達はただ、母さんの笑顔のために――」


「せやったら、あんたらの母さんや言うアーシルの気ぃが変わって、わいらの味方になったらどうするんや?」


 瓦礫の中から脱出したレンマがヒロキの肩を引き下がらせ、電気をまとった拳で月影の腹をブン殴る。月子で1番の怪力を誇る彼の一撃は重い。


 吹き飛び、大きな岩に背中をぶつけた月影は大量の血を吐き、うずくまる。大きな岩は、衝撃で粉砕してしまった。


 それでも月影はヨロヨロと立ち上がり、自分の重力を軽くしてトンッと地面を蹴れば直進しながらレンマに重力の衝撃波を打つ。


 それを今度は正気を取り戻したヒロキがレンマの前に立ってサイコキネシスで中和し、ずっと持っていた左手の銃で月影の足を撃ち抜いた。



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