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バカ兄弟の宝探し
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しおりを挟む3時間、ただ待っているにはあまりにも長かった。丸1日待ったような気がする。
「あぁーもー、やぁっと次だー」
「長かったね。話題も尽きたし寝ようかと思ったよ、もちろん茜ちゃんの膝枕で。おい、そんな露骨に嫌な顔をするなよ采鹿」
校庭に残っているのは茜と悠馬と采鹿のみ。ついさっき、最後から2番目のカップルが「キャッキャッ」言いながら校内に入っていった。
ドッドッドッドッドッドッドッ……
茜の心臓の音である。爆発寸前。ずっと、悠馬と采鹿との話で気を紛らわせていたから気にしなかったのに。
「あれ、どしたの茜ちゃん?」
もうすぐだと思うと緊張と恐怖と恐怖と恐怖で、口を閉ざしているので精いっぱい。というのも彼女、本当は――
「ねぇ、もしかしてだけど。始まる時に言ってた茜ちゃんの“恥ずかしい秘密”って、オバケとかダメってことじゃない?肝試しなんて本当は話聞くのも嫌なんじゃ……?」
歯を食いしばっている茜の顔を覗き込みそう言った悠馬から逃げるようにバッと背を向け、茜は両手で顔を覆った。
図星だ。茜は2人と違ってホラー系が大の苦手なのだ。兄の失踪がなければ、参加なんて絶対にしなかった。
というか失踪の手掛かりを探すのだって、ナクシモノ探しに参加しないで済む方法を散々探していたのだ。ついに見つからなかったが。
結局バレてしまった。茜の性格上、バレるのは時間の問題だっただろうが。
「なにそれウケる。でも大丈夫だよ、俺がついてる。何が起こっても絶対、茜ちゃんを命がけで守るから。まぁ、采鹿もいるし、何かあれば盾にすればいいよ」
前半は彼氏らしい格好いいこと言ったな。後半は聞き捨てならないが。
ほら、采鹿が口をとがらせて、黒い笑顔の悠馬をド突いている。脇腹に指がめり込んでいるぞ。第二関節までずっぽり。
「俺だって茜ちゃんのこと好きなんだから、全力で守るしー。悠馬ばっかりいいとこ取りはさせないよー」
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