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真っ赤なバラと真っ赤な痛み
11P
しおりを挟む慌ててアタシの腕を抱えている男2人が引き上げたけど、顔が上げられない。「ハァッハァッ」って息が上がって心臓がバクバクする。
恥ずかしい。屈辱的。顔を下に向けたから自分の下半身が見えちゃって、驚くほど先端から透明な液が流れ出ていてさらに顔が熱くなった。
「ここも弱いのか。反応と声は女々しいのに、こっちは素直に腫らせて苦しそうだな。少し触れただけで破裂してしまいそうだ」
「うる、さ……さいって、あっ!も、やめ……ん、っ!」
「男に触れられたこともないような初々しい反応だな?感度も良いし、こっちの素質はある。フッ……高く売れそうだな」
寒気がした。ノルウェムのグレーの瞳は熱を帯びているのに、冷たい。
このアタシを売女にするつもりなの?高額になる自信はあるわ。売られてやるつもりなんて毛頭ないけど。でもこの男、本気。
逃げないと。
今すぐここから逃げないと。仲間達が助けに来るのを信じて、ヤクザの頭らしくどっしり構えて待っていちゃいけない。
だめ。ノルウェムの黒い手がアタシのだらしない下に伸ばされる。だめよ。そんなの、絶対にだめ。だめだめだめだめだめだめだめだめだめだめ、アタシが…………壊されるッ!!
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