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ハートビート
6P
しおりを挟む開いたついでに「遅くなってごめんなさい。今から行くから」って返信しておいたわ。で、すぐに着信音。
「もしもーし。今イチカから聞いたのよ。昨日は色々あってね、ちょっと込み入った相談したいの。忙しいなら他を当たるけど」
『いや、いくらなんでも急すぎるでしょ。けど入居したって言っても荷物はないし、住民登録はしないから来てもいいよ。迎えに行こうか?』
「んー、たぶんわかるから大丈夫よ。あぁ、先に言っておくけど。多少血の匂いがすると思うけど気にしないで?アタシの八つ当たりの賜物だから」
『もー、何があったんだよ。じゃあ待ってるから、道中、誰も殺さないで来てよ?』
通話終了。殺しはしないわよ、手とか足とかは出ちゃうかもだけど。フフフッ。今頃シャオリン、慌てて片づけたり掃除してるんでしょうね。
ギオに見つかったっていう前の家も見たことはないけど、新しい家ってどんなところかしらね?楽しみだわ。
ふと、イチカからの視線を感じて顔を向ける。彼女は嬉しそうに「いつもの筆頭や」と子供らしい笑みを浮かべて、ルンルンで前を歩く。
こらこら、それは食料が入った袋なんだからあんまり振り回しちゃだめよ。卵が割れちゃうんだから。
最近は物騒なことが多いし、家にイチカを1人で置いておくのは怖いから一緒に連れて行こうかしら。って思ったけど、話が話だからやっぱり仲間を呼んで一緒に留守番を頼むことにしたわ。
料理とか、家事をまた教えてもらいなさい。家に帰ってから買ったものを片付けて、留守番を頼んだ仲間が来るのを待つ。
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