174 / 231
チャイニーズアフェクション
4P
しおりを挟む「もういいよセイフォン、僕もどうかしてた。こんな奴の話に傾けてやる耳は持ってないんだし、さっさと殺して筆頭のところに戻ろう」
そう言って首をブンブン振るシャオリンは私の前に出て青龍刀を構える。突然、ゾクッと悪寒が走った。
笑みを浮かべたギオが立ち上がっている。脇腹からも首からもかなり出血しているんだぞ?足元の血だまりから見てもかなりの失血でフラフラ状態のはずなのに。
バケモノか。こいつが強敵だってのはわかってんだ。頭がイカれてんのも、ヤバいクスリをやっているって噂をよく聞くからな。
シャオリンの姿が消えた。早すぎて普通の人の目では捕らえられない、彼の素早さは組織の暗殺部隊の中でもトップクラス。
私も正面から突っ込み、左足に仕込んでいた棍を振り上げ注意を引く。体中に仕込まれた数えきれないほどの武器の中で最も得意とする武器だ。
棍がスタームルガーを叩き飛ばす寸前、目が合った。右が茶色、左が私と同じ緑色のオッドアイ。
すぐさま棍を引き戻し素早く突きを繰り出すと先端から鋭く尖った棘が出現。これはつい最近カスタマイズしたんだ、知らねーだろう?
必要最低限の動きで避けたギオは片手で棍の真ん中あたりをつかみ、グイッと引き寄せながらもう片方の手で引き金を引く。
近い。引っ張られて頭突きを食らわせそうだったがそうではなく、その勢いを利用して足を振り上げる。
弾丸は私の首付近、左肩を貫き血が吹き出すことはないがバチバチッ!と火花が散る。振り上げた私の足は奴の、棍を掴んでいた手に掴まれて一気に銃で撃ち抜かれた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
14
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる