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チャイニーズアフェクション
10P
しおりを挟む私も、再び言うが意味が分からない。殺すつもりではなく嫁にするために探していた?冗談ならもっと笑える冗談にしろ。
やっと立ち上がった私はフラフラしながらも、2人の元へ駆け出そうとして、足を止めた。
「僕は男だ、嫁にはならないだろ。それに、僕はリアを嫁にもらうんだ」
どうしたシャオリン!?リアにフラれて、しかも好きな相手がDBのノルウェムだと言われてショックで、諦められなくて壊れたか。
リアがフラれたら嫁にもらうっていう話のはずだったと私は思うが。これだと確定だな。
「シャオがトランスセクシュアルだって、近々性転換手術を受けようとしているのもわかってる。僕は今のシャオも、完全な男になったシャオも好きだよ」
「ギオ、やっぱりホモだったのか。女も男も、遊びで抱くっていう話は本当だったんだな」
「気が向いたらだよ。気が向いたから、なんとなく気に入った子を抱くだけ。女だろうが男だろうが中間だろうが関係ないね。ただ、シャオだけは本気で好きだから。ちゃんと愛情を込めて抱いてあげるよ?」
「僕は抱く側だッ!」
「お前なんかにシャオリンはやらねーよ!!って、シャオリンも正気に戻れよ、自分が今何を叫んだかわかるかー?」
この態度で、言い方で本気なのかよ。ニッコリ微笑むギオは一気に青龍刀を抜き、投げ捨てた。
両腕をダランと下げ、あまりの痛みに呻き跳び下がろうとしたシャオリンの腕を瞬時に掴み引き寄せる。
フワリ、ととても優しく抱きしめるギオ。包み込むように体を密着させ、シャオリンの形の良い頭を撫でる。
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