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おまけ
7P
しおりを挟む心臓部を守る胸部のカバーは分厚く、その奥にもう1枚板がある。それも外して、カチコチ鳴る心臓部と複数のコード、様々な起動維持に重要なパーツがお目見え。
点検か?大事な部分には触れないようにして、慎重に中を覗いていく。
「セイフォンもギオも、僕なんかに本気なのはさっきの話を聞いてよくわかった。体が目当てじゃない、純粋に“シャオリン”を好きなんだって。嬉しいって思った」
顔を隠すようにうつむいて作業に没頭しているが、耳が赤い。驚かせないようにそっと頭を撫でてやると、それでもビクッ!と驚いてネジを落とした。
え、どこのネジ?慌ててネジをはめて、かと思ったら焦って別の何かのパーツが落ちた。おーい、大丈夫か?
「……だめだ。新しくカスタマイズしてやろうと思たんだけど、なんか、集中できない。冬は寒いからヒーター機能をつけようと思ったのに」
「俺を湯たんぽにする気か。あぁやっとわかった、夏によく触っていたのは俺の体が冷たいからか」
俺で体温調節するな!と、デコピンでも食らわせてやろうとして気付いた。ヒーター機能をつければ、体温調節を理由にたくさん触れられるってことじゃねーか。
真夏や真冬には抱きしめてやれる。俺としても得でしかない。なんて、考えがギオに影響されたか?
シャオリンは「必ずつけてあげるよ」と意気込んで、道具を片付ける。そして俺のザ・オープンな胸部を閉じている時にギオが戻ってきた。
「あぁー、2人でいかがわしいことしてるーっ!僕も混ぜてーっ!」
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