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名は体を表す
6P
しおりを挟む服とかおそろいの食器とか、遊びに行く費用も。それから、一緒に楽しく遊べるオモチャとか。嫌がるのか、興味津々か。
「人間でも名前って特別なもんだろ?こんな大人に育ってほしいとか、願いを込めて付けるんだし」
まぁそうだけど。と、シオンの白くて細くてサラサラな髪を三つ編みにしたりして遊んでいたら。仕返しにと俺のボサボサの髪で三つ編みを作り始めた。
だがすぐに「むぅ」と、不機嫌になってやめた。そりゃあそうだ。俺の髪は短いからな。千川原や高宮くらいの長髪なら、思う存分いじれるだろうよ。
あ、結構三つ編みも似合うな。小さいリボンも付けたらもっと可愛くなると思う。なんて考えていたら、シオンが足で俺の足にスリスリし始めた。
何のおねだりだ?それともただの甘えか。腕の中で幸せそうに微笑むシオンは、腰のあたりにある掛布団を首まで引き上げた。
なんだ、寒かっただけか。つかんで、俺の首元まで引き上げるとシオンが完全に隠れた。
すぐに「もーっ!」と怒って顔を覗かせる。あぁ、すっごく可愛い。ヒョコッと顔を出した、怒ったシオンが可愛くて反射的にキスをする。
「人間にとっては願いや希望でも、俺達にとっては体を縛る鎖。名前が肉体に与える力は強いんだよ」
「どういうこと?名前によってパワーアップするとか、香さんみたいに特殊能力が使えるとか?」
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