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蛇は卵を丸飲みします
17P
しおりを挟む白衣の下、カッターシャツのボタンを外していった手がスルリと中に滑り込んできた。直接触れられ、鳥肌が立つ。
しかしすぐに、その鳥肌が引いて鼓動が激しさを増す。ドックンドックンドックン!もう爆発するんじゃないかってくらい早く強く、体中に血液を循環させるおかげで体が熱い。
燃えるようにどんどん暑くなって、ハァハァと息が上がる。しかも、下半身が痛い。
「ん、はっ……はぁっ、はぁっ……な、にを、した……」
明らかにさっきまでとは違う、体がおかしい。まるで欲情、いや発情してしまっているような。体が敏感になって、簡単に説明するなら頭の中がエロモード。
俺の変化に、千川原は手を胸から腹、腹からさらに下に伸ばして。カチャカチャとベルトを外しその中へと突っ込んできた。
「うっわぁ、やっぱり僕の思った通り。さっきの無力化の反対の薬を、ちょっと工夫して作れば体の自由を奪ったまま媚薬として使える。ほらココ、もうこんなにガッチガチ。見える?」
「なっ!や、やめろ……!くっ……あ、うぅ、はっ、あ……」
痛みを感じるほど腫れた俺の竿を、千川原の白い手が助け出す。外に解放された竿がブルンッ!とそそり立つその姿を見せられ、自分をブン殴りたい衝動に駆られる。
俺が、シオン以外で起つなんて。さっき首に注射された媚薬のせいとはいえ、悔しい。
千川原が何をしようとしているのか、瞬時に理解してしまった。昔のように俺の心を奪うのか。心を奪う力を持っている俺が千川原なんかに、しかもこんな方法で。
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