ユキ・シオン

蛇は卵を丸飲みします

１９P

　そう思うと、ズキンッと胸の奥が痛んだ。


「クスクスッ。さてと、もういいや。ネコヤンさん、昔より大きくなったんじゃない？こんなに大きかったら僕の最奥に届きそう。きっとすごく気持ちがいいんだろうな。ねぇ、確かめさせてよ？僕がするから、僕を……見ててね」


　一瞬の隙を突かれた。


　上半身だけ服を着たままの千川原は体をずらして、左手で穴を広げると右手で俺の竿をそこへ誘導する。


　深呼吸をして、力を抜いて、そして――グッ、クプッ。ゆっくりゆっくり、千川原が腰を下ろしていく。まるで丁寧に味わうように、「あぁぁ」と甘い吐息を漏らして。


　依然として、俺は千川原から目を離せない。艶やかに染まっていく千川原を見つめ、俺の竿がさらに腫れ熱を上げるのを感じ、カタカタと震える。


「んはぁっ……あ、あぁ。はぁ、はぁ……あぁ。僕のナカに、ネコヤンさんが入っている。戻ってきた、僕のネコヤンさん。はぁ、やっとだ。すごい、気持ちいい」


　やがて苦しそうに眉根を寄せながらも、嬉しそうに笑う千川原は。俺の竿全てを飲み込み、腹から胸と、肌を合わせ俺の頬に手を当てた。


「こっちは数年ぶりだし、大きくて硬いけどなんとかイけそう。というか、まだ入れただけなのに我慢できないんだ。ネコヤンさんももう限界でしょ？僕も早く欲しいから。ね、ネコヤンさんが僕のものになったって、感じさせてっ」


「はっはっ、はぁっ、嫌だ。千川原、やめ――あぁっ！く、うぅぅっ……！」