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白からの黒からの赤
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しおりを挟む「そうだな。香さんにはキツめに止められている。だが俺達は恋人だ。俺は、シオンを感じたい。触れて、抱きしめて、キスをして、それから…………あぁもう、欲望を抑えるのがキツ過ぎて上手く言葉にできねぇわ……!」
「んんっ!んはっ、あふ、んっ……は、あ、はっ……」
悠一の欲望、爆発。いや、だんだん額に汗がにじんで目が据わってきたなって思ったんだよ。ヒクッて笑った時だな、欲望がドッカーン!したのは。
ベッドに乗り上がってきて、頬を撫でていた手が顎をつかむとグイッと引き上げた。寸の間を置くこともなく唇が重なり、触れると同時に熱い舌が割り入ってくる。
食われてる、俺!って感じの、貪り食われるって感じの激しいキス。何度も何度も角度を変えて、舌を吸っては噛まれ口内全部舐め上げられる。
口の中が悠一の唾液で一杯になって、息継ぎもままならねぇ。口の端から唾液が垂れるのも気にせず、俺も悠一を感じる。
両腕を悠一の首に回し、引き寄せて舌を絡める。途端にジュルジュルッと強く吸われ、舌が伸びちまうんじゃねぇかってくらい。
舌も、頭の奥もビリビリに痺れて。悠一とのキス以外なにも考えられなくなる。嬉しい。悠一がこんなにも俺を求めてくれる。
ずっと俺とこんな風に触れることができなかったから。解禁して、悠一から伝わってくる俺を「好きだーっ!」って想いが、甘い匂いが俺の体を包み込む。心の奥深くに染みわたる。
「シオン……っ、はぁ、はぁ……シオン。はぁっ、シオン……っ」
キスし始めてどれくらい経ったのか。ちょっと、酸欠でクラクラしてきて目を開けたら。心臓が飛び出そうになった。
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