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肉食と草食と雑食と昼食
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しおりを挟む「あんた、大人だろ!?人を傷つけておいて謝らないなんて子供かよ!今時、子供でもすぐに謝るぜっ!社長なら何をしてもいいのかよ!?俺のことをクソガキなんて言うあんたの方がよっぽど、クソガキだッ!!」
「…………言いたいのはそれだけか?なら終わりだ、俺様は謝らない。……行くぞ、そこの吉田屋にする」
冷たい瞳が、さらに鋭さを増した。キュッと瞳孔が縦に細くなって、鷹の目。怖い目、冷たい声と、俺の胸を深く抉った殺気。まるで、鋭利で大きな爪で抉られたみたいだ。
頑固とか自己中とかいうレベルじゃない。この人は、何を言っても自分を曲げることがない。絶対に。
俺の叫びにほんのわずかにも表情が変わらなかった、身じろぎもしなかった。目を背けることもなく、ずっと俺を見ていた。それが、怖かった。
冷たいまま力を抜いて元の高宮さんに戻って、俺達に背を向けると超巨乳の女の人を連れて歩き出す。
「待て――」
「もういいって。諦めて、シオン。わかっただろ?あいつは昔からずっとあんなだ、香さんがゆいいつ恐怖するほどの、人間を外れたかわいそうなやつなんだ」
すぐ近くの牛丼屋、早い安い美味いで有名な吉田屋に消えた高宮さんを追おうとした俺の手をつかんだ悠一。首を横に振って、苦笑。
わかったよ。悠一が最初から諦めてたわけも、高宮さんがどんな人なのかも。あぁ、よくわかった。ギリッ。奥歯を噛みしめて、無理矢理怒りを鎮める。
けど、悠一はわかってるだろ?俺が、諦めが悪いんだってな。俺は、悠一にニッコリ笑った。
「急に牛丼が食いたくなった。あー、ちょうどそこにあるし吉田屋に行こう!」
「えっ?え、え、ちょっ……ま、待てってシオン!吉田屋には高宮が……っ」
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