ユキ・シオン

那月

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夜、甘えたい

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「うっ!!」

「悠一っ!!?おまっ……な、何やってんだよ!?大丈夫なんかじゃねぇって!俺が舐めるから、じっとしてろっ」


 悠一は、自分の腕を噛んだ。血がにじむほど強く噛んで、荒ぶる呼吸を落ち着かせる。


 すかさず俺がその腕をつかんで舐めるけど「あぁ、シオンが舐めてくれるならすぐに治るな」なんて嬉しそうにするな!ちょっと萎えたじゃんか!


「言っただろ。俺は、もう2度とシオンを傷つけないって。あー、自分の力なのに上手く使いこなせないのはもどかしいな。完璧になるまで、付き合ってくれるよな?」


「そんなの、当たり前だろ。つーか、ちゃんと手当てするから。一旦抜けよ」


「いや、ごめん。出るまで抜けない。だから、このまま続行で。そう睨むなよ。ほら、シオンが舐めてくれたからもう血が止まってるだろ?大丈夫だ」


「うあっ!?な、なんで……さっきより、おっきくしてんだよっ。あっ!ちょっと待って、動かな、あぐっ!い、痛いって、はぁっ、あっ」


「シオンがあまりにも可愛いことをしてくれる、言ってくれるから。大丈夫大丈夫。今は痛くても、すぐに慣れて気持ち良くなるからな」


 うるせぇ、事あるごとに「大丈夫」って言うな!「大丈夫」の大安売りか!全然、微塵も「大丈夫」なんかじゃねぇよっ!


 なんか超笑顔なんだけどさ、何だよ「出るまで抜けない」って!?実は何となく知ってたけど。


 腕を噛んで少し萎えていたライガーの竿が、俺のナカで元気を取り戻して。むしろさっきよりも大きくなって、それで動き始めるとか。痛い。ただただ痛い!


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