ユキ・シオン

那月

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夜、甘えたい

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 お互いに熱く荒い呼吸で、顔を上げた悠一と目が合う。そのまま舌を絡めるキスを交わして。


 やっと放出が治まったと思ったら。悠一がゴロゴロと喉を鳴らした。俺のよりかなり低いけど、猫が甘える時の。喉を鳴らしながら、俺がやったみたいに頬を擦り付けてくる。


 わかってるって。「いいぜ」と唇を重ねれば、嬉しそうに微笑んでチュッチュッと啄むようなキスが始まる。


 俺の唇を味わったあとは鎖骨。肩。つながったまま、流れるように体の向きを変えられて背中に。悠一の熱い唇が何度も押し当てられる。


 完全にうつぶせになると腰を突き上げ、悠一の太い尻尾に俺の尻尾を絡ませる。お互いに耳と尻尾を出してバックから貫かれるこの格好。本来の動物の交尾そのもの。


 悠一のキスがまた欲しくなって、後ろを向きながら手を伸ばしたらその手をつかまれた。


 太くて長い指が絡まって、シーツに押し付けられる。俺のおねだりに、今度は触れるだけじゃなくて貪るようなキスで応えて。


 もう片方の手が俺の腹を押さえて、グリッと竿が押し込まれた。さっきまでとは違う場所に当たるし、腹を押さえられて外からの圧が気持ちいい。


「自分で言うのもなんだが。俺のが入ってるって、はっきりわかるくらいデカいな。おぉ、動く動く」


「んはっあっあっ、馬鹿っ……遊ぶな、よ。あっ!もう……っ!遊んでないで、さっさと動け、ひんっ!もっと奥、突け、よ……っ」


 クソ、見えねぇ。きっと子供みたいに、俺の腹が動いてんのに目を輝かせてんだろうな。いや、子供なら有り得ねぇけどよ。


 全然動いてくんねぇから、ナカを締め付けながら自分で腰を振ってやる。


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