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死神の神那
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しおりを挟む「さて。いつまで気絶しているつもりだ、さっさと起きろキツネ」
小娘の腕の中からキツネをつまみ上げ、フゥッと白く大きな耳に息を吹きかける。
「んにゃぁぁっ!!?」
「あー、うるさい。何を猫のような声を上げている、お前は狐だろう。あぁそうか、キツネの皮を被った猫か?猫と狐のハーフか?それともキツネのくせに前世は猫だった、突然の先祖返りか?」
「だ、旦那ぁ……」
俺に首根っこをつままれたまま目を覚ましたキツネの目が、ウルウルと涙を溜め始めた。まったく、男のくせになさけない。男の象徴にしては小さすぎるソレはただの飾りか?
……なんて、さすがに女の前では言えないな。それに、本当にキツネが泣き出してしまうかもしれない。泣かれればもっと面倒臭いことになる。
「……何の話をしていたのか忘れてしまったぞ」
長々と余計なことをしゃべりすぎた。確か、小娘の不幸があまりにも続きすぎるので鬼の俺に守護神になってほしいんだとかなんだとか、だったか。
「忘れるのが早すぎるわよ。眠るのと忘れる早さは天下一品ね!」
「俺の唯一の長所だ」
「短所よっ!」
「神那ちゃん、旦那、また話が逸れてるんじゃ。というか、逸らしているのは旦那なんじゃ」
む、話を逸らしていたのは俺自身だったか。無意識だな。小娘が持ってきた“守護神になって”なんて仕事が究極に面倒臭くて、俺の脳が勝手に忘れさせようとしたんだな。
「あぁ面倒くさい。それで、具体的に俺は何をすればいいんだ?探偵みたいなことはできないぞ」
「引き受けてくれるの!?」
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