無垢な精霊が媚薬キャンディで発情して、冒険者パーティに診察と称して弄ばれる話

ナナナ

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〈4〉完結

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何をしようとしているのか悟り、リュミエルは息が戻りきらないまま身を捩る。助けを求めるようにギュッとカイネの腕を掴むけれど、解放してくれる様子はない。

「アルヴィス、ま――っん、あ、ぁぁっ!♡」

――ズププププププッ。

ぬるぬるに濡れたリュミエルの内部に、滑るようにアルヴィスの性器が入り込む。その質量に、思わず息が止まる。どうにか息を吐き出すけれど、身体が強張ってしまう。

「――くっ、ん、リュリュ、力抜いてごらん」
 
「はっ、ぁぁだ、ダメ、できないっ、んんっ、アルヴィス、おっきいっ、あっ♡」
 
「リュリュのここ、おっきいのちゃんと咥えられてえらいね♡ でも、もう少し入れたいからほら、息吐いて」
 
「も、ダメッ♡ 奥、入らない、あんっ♡」
 
「ダメじゃないよ、ほら、ゆっくり息吐いてごらん、奥まで入れないと、治療にならないから」
 
「んっ、ふっ、ぅっ、あっ――♡」

――ジュプッ。

奥をつかれ、リュミエルは無意識に腰を引く。けれど背中はぴったりとカイネのに抑えられていた。逃げ道がないまま、アルヴィスの性器に奥まで貫かれてしまう。

「あぁぁっ――♡ アルヴィス、や、も、ダメッ♡」
 
「えらいぞ、リュリュ。ちゃんと俺の全部奥まで入ったよ」

ちゅっと額にキスが落ちてくる。
背後のカイネも「えらいえらい」と、少し揶揄うみたいにリュミエルの前髪をかきあげた。

「ホント……? んっ、ぁっ♡ じゃあ、も……治療、できたっ?」
 
「そうだね、リュリュ。もう少しだよ。あとは、このまま……リュリュの“いいとこ”をいっぱい擦って、俺の魔力を奥に、たっぷり注いであげなきゃ」
 
「い、いいと……こ……? んっ、あ、あっ、あっ♡ や、アルヴィスッ♡ 動いちゃ……や、ぁっ♡」

――ジュプンッ、ジュプッ、ジュプッ。

アルヴィスは大きく腰を引き、また根元まで深く入れ込む。
そのまま、小刻みにリュミエルのたまらない部分へ先端を押し当てるように、腰を揺らした。

「んっ……ダメ……そこばっか、ヤダぁ……アルッ、アルヴィス……やめてっ……」

身動きの取れないまま、逃れられない快感に、何度も体が跳ね上がる。
蜜抱き蔦に散々嬲られた内部は、過度に熱を持ち、快感を拾い集めるように敏感になってしまっていた。
アルヴィスの形が粘膜を滑るたび、ぞわぞわと痺れがせり上がり、無意識に中を締め付けてしまう。

「ああ……気持ちいいよ、リュリュ。中、きゅうきゅうしてて……すごく、俺のこと欲しがってるみたい」
 
「ちが……あっ♡ 違うの、アルヴィスッ……我慢、できないっ……力、入っちゃうっ……んっ、んっ、ぁあっ♡」
 
「違うの? じゃあ……リュリュの気持ちいいところは、どこ? もっと奥かな?」

「あ、ちが……あっ、あぁぁぁ――!」

――グチュッ。

アルヴィスがリュミエルの腿を掴み、深く腰を沈める。
“最奥”に届いたような感覚に、リュミエルは顎を突き上げ、息を詰めた。

「あぁ……すごい。リュリュ、いっぱい締め付けて……いい子だね」
 
「はっ……ぁっ、も……ダメ……」
 
「ダメじゃないだろ? リュリュ。気持ちいいって、ちゃんと言わないと……もっと、中ぐりぐりしちゃうから」

「あ、ぁぁっ……気持ちいいっ……から……も、そこ……ダメ、ダメぇっ♡ あっ、あぁっ♡」

息が吸えない。
中から逃げ場なく与え続けられる感覚に、目から涙がこぼれ落ちる。
「もう……ヤダぁ……」と懇願しても、いつも優しいはずのアルヴィスは、解放してくれない。

「気持ちいいなら……ここ、いっぱい、しなきゃね」

そう言って浮かべる表情だけが、どこか狂気じみていた。

――パチュンッ、パチュンッ、パチュンッ。

「あ、あっ……あ――♡」

深く入れ込まれ、何度も腰を引かれては中を押される。
繋がった部分の皮膚がぶつかる音と、粘性を含んだ入り方が、じゅぶじゅぶと耳に残った。

容赦のないアルヴィスの動きに、駆け上がるような感覚が募っていく。

「あ、あぁっ……変なの、くる……っ、あっ♡ あぅっ♡ アルヴィス、ヤダァッ……なんか、変なの……きちゃうっ――」

「リュミエル、いいとこ当たってんのか? ほら、もっとちゃんと脚開いて……アルヴィスに、ここだよって教えてやれよ」

背後から、カイネがリュミエルの膝裏に脚を差し入れて持ち上げる。
さらに秘部を暴かれ、もう限界だと思ったところへ、より強く、アルヴィスの性器が中を擦り上げた。

「あぁ――! ヤッ……あっ、あっ、あっ♡」

――ビクビクビクッ。

背中が痙攣し、そり返る。
電流のような刺激が駆け上がったその瞬間、ぎゅうっと内部がアルヴィスを強く締め付けた。

「んっ――」

アルヴィスが眉を寄せ、息を詰める。
ビュクビュクッと熱い体液が何度も内壁に当たり、じわりと温度が広がっていった。

「んっ……うぅっ……また、でちゃった……ごめ……ごめんなさい……」

押さえつけられたまま、拭えない涙が頬を濡らす。
リュミエルはまたメソメソと泣き出してしまった。

「ああ、リュミエル。泣くな。ほら、見てみろ」

くっと、カイネの手のひらが顎を掴む。
そのまま強引に下腹部へ顔を向けさせられた。

まだその場所は、アルヴィスと繋がったまま。
そしてリュミエルの性器は膨らんだままなのに、白濁はどこにも溢れていない。

「ん……えっ……な、なんで……?」
 
「中だけでイけたね、リュリュ。偉いよ。気持ちよかった?」
 
「う、うぇ……なんで、出てないの……? だって……僕……変になったの……?」
 
「ちげぇって。変どころか、かなり優秀♡」

メソメソ泣くリュミエルの頭を、カイネがよしよしと撫でる。

「おい、アルヴィス。そろそろ抜けよ。次は俺の番だろ」

ぐいっと抱き寄せられ、その拍子に繋がっていた部分が離れる。
どろりとした体液が、太腿を伝った。

「わぁ……あっ……」

快感の余韻で息の整わないまま、リュミエルはカイネの膝の上に座らされる。
バランスを崩し、前のめりになって、思わず正面のアルヴィスの肩にしがみついた。

「おい、カイネ。乱暴に扱うな」
 
「わかってるよ」
 
「それに……これ以上、無理させない方がいいんじゃないか」
 
「はぁっ?」

リュミエルを挟んで、二人の間に不穏な空気が流れる。

「おいおい、アルヴィス。俺は情けで、お前にリュミエルの初めてを譲ってやったんだぜ? 次は俺の番だろうが」
 
「しかし……リュミエルは、もうだいぶ消耗している」
 
「この期に及んで、独占したくなっただけだろ」
 
「ぐっ……」

言葉に詰まり、アルヴィスが喉を鳴らす。

「リュリュ。君はどうだ? もう、つらいだろ? リュリュの中に入るのは……俺だけがいいよな?」

アルヴィスがリュミエルを引き寄せ、愛しげにキスを落としながら囁く。

「んっ……もう……気持ちいいの、ヤダッ……できない……」

グシグシと泣きながら、リュミエルはアルヴィスに縋りついた。
ほらみろ、と言いたげに、アルヴィスが背後のカイネを見る。

「もう……アルヴィスの魔力、奥に出したから……治った? 僕……死なない……?」
「ああ、そうだよ。俺のを出したから、大丈夫――」
「よかっ……た……ぁ、あぁっ、あっ♡」

にゅるりと、足の付け根を何かが這う。
そのまま、秘部へと身を沈めた。

凹凸のある表面が内部で蠢き、チュパチュパと、甘く吸い付くような感覚に、既視感が走る。

「あっ……や……あっ、あぁ♡」
 
「リュリュ、どうした?!――おい、カイネ、何か余計なことを!」
 
「ばかばか。ちげぇって。俺じゃねぇ」

背後で、カイネの笑う声がした。

「蜜抱き蔦がな……リュミエルの中に、お前が出した性液に反応してんの。おお、すげぇな……めちゃくちゃ吸い付いてる。リュミエル、中はどんな感じだよ?」

「あっ……やっ♡ とって……とって、カイネ!」
 
「んー……それは、ちょっとな。もったいねぇ」

「ひゃっ!」

ぐっと腰を持ち上げられ、リュミエルは正面のアルヴィスを押し倒す形でしがみついたまま、カイネに尻を向ける四つん這いの体勢にされてしまう。

「アルヴィス、逃げないように抱きしめとけ」
 
「カイネ……」
 
「おまえだって、最高に乱れるリュミエルを見たいだろ?」

ごくり、とアルヴィスの喉が鳴る。
リュミエルはアルヴィスに縋りついたまま、顔を上げた。

紅潮したアルヴィスの表情には、罪悪感と、それを上回る欲情が滲んでいる。

「アル……?」
 
「……すまない、リュリュ」

ぎゅっと正面から抱きしめられる。
体重を預けられる相手はアルヴィスしかおらず、リュミエルは身動きが取れなくなった。

蜜抱き蔦が潜り込んだままの秘部へ、ぐりっと、カイネの猛った肉棒が押し当てられる。

「あっ、ヤダッ……ヤメテッ……!」

――ズプププププププッ!

「あぁぁぁ――!♡」

一気に中を押し広げられ、嬌声をあげながら、リュミエルはガクガクと震え、背中を反らせる。

その体を、アルヴィスががっしりと抱え込んでいた。
逃げ場はない。

蜜抱き蔦ごとカイネを咥え込んだ内部は、吸いつきながら穿たれるような感覚に、痙攣するように小刻みに震え続ける。

「やっべぇ……気持ちい……」

はぁ、と感嘆する息を吐きながら、背後でカイネが腰を揺らす。

「リュミエルのここ、俺のチンコ食ってるみたいにビクビクしてる」

孔のひだをくいと指で広げながら、さらに奥まで押し込まれる。

――ジュブ、ジュブ、ジュブ。

蜜抱き蔦が内壁に吸い付くように、わざと腰を回し、
その直後、パンパンと容赦なく奥を責め立ててくる。

「も、や……カイネ……変になっちゃう……あ、あぁっ♡ も、ムリッ……ダメッ……あ、ぁぁぁっ♡」

ビクン、ビクン、と体が跳ねる。
次々と押し寄せる感覚に、息をつく暇もない。

「はっ……すっげぇ……これ、ずっとイッてんのか?」
 
「くるし……んあっ、あっ――♡」

解放を求めるように、リュミエルは正面のアルヴィスにさらに縋りつく。

「ああ……リュリュ……」

吐息混じりに囁いたアルヴィスが、息も整わないリュミエルの口を唇で塞いだ。

「んんんっ――! あっ、はぁっ……ぁっ、あぁっ♡」

――パチュンッ、パチュンッ。

激しく内部を穿たれるのと同時に、じゅるるっと、アルヴィスに舌ごと唾液を吸い上げられる。

悲鳴すら上げられないまま、過度な快感に、リュミエルの意識が白んでいく。

「あー……やべ……いきそ……」
 
「はぁっ……ん、あっ……ぁぁっ♡」
 
「リュミエル、奥に俺のも、いっぱい出してやるからな♡」
 
「んぁっ……あぁっ……カイネッ、あ、ぁあ――!♡」

――パチュンッ!

最奥を突き上げられ、腹の底から脳天まで、一番大きな波が駆け上がる。

視界が白く弾け、呼吸が止まる。

ドピュ、ドピュ、と断続的に内部へ打ち付けられる熱。
だが、それ以上を感じ取ることはできず――

リュミエルは意識を手放し、くたりと、アルヴィスの胸元に身を預けた。



 



  

チチチ……と、魔の森に住む小鳥の鳴き声で目が覚めた。
開け放たれた窓から、朝の柔らかな光が差し込んでいる。

一瞬、昨日の出来事が夢のように曖昧になった。
けれど、体の両側に感じる確かな体温に、リュミエルははっとして、すべてを思い出す。

「――あ、僕、病気がっ……イッタァ!」

勢いよく体を起こそうとした途端、腰に信じられないほどの痛みが走った。
情けない声を上げる間もなく、リュミエルはそのまま背中からベッドへ倒れ込む。

「っ……!」

視界が一瞬白くなり、天井を見上げたまま、息を詰める。

「ん、リュリュ……起きたのか?」

すぐ隣で、眠たげな声がした。
右側を見ると、アルヴィスが目をこすりながら、こちらを覗き込んでいる。

「朝から元気だな、おまえは」

左側では、カイネが大きくあくびを噛み殺しながら肘をついていた。

「お、おはよう……ふたりとも……」

リュミエルは、掛けていた毛布を持ち上げ、口元を隠す。
昨日は病気のせいで体調が悪く、アルヴィスとカイネが治療をしてくれた――それはわかっている。
けれど、恥ずかしいところをたくさん見られてしまったことを思い出すと、どうにも気まずい。
必死に助けてくれようとしていた二人に、「嫌だ」「やめて」と、わがままばかり言ってしまったことも胸に引っかかっていた。

「あの……き、昨日はごめんなさい……迷惑かけて……」

ボソボソと謝るリュミエルを前に、一瞬、二人は顔を見合わせる。
カイネはニタリと笑い、アルヴィスは少し気まずそうにゴホンと咳払いをした。

「で、リュミエル。体調は元に戻ったのか?」

そう言って、熱を測るようにカイネがリュミエルの額に手のひらを当てる。

「うん! 腰はすごく痛いんだけど、体はもう熱くないよ! ……腰はすごく痛いけど」

「こ、腰が痛いのは……治療の副作用だから、仕方ないんだよ、リュリュ」

なぜか、アルヴィスの声は少し上ずっていた。

「そっか! でもよかった! これで僕の病気、治ったんだよね!」

ほっと胸を撫で下ろしたリュミエルだったが、そこでまた二人が視線を交わすのに気づく。

「それがな、リュミエル……完全に治った、ってわけじゃねぇんだ」
 
「……えっ?」

カイネの言葉に、胸の奥に不安が戻ってくる。

「魔力の注入は一時的なものだ。完璧に治すには、繰り返し治療する必要がある」
 
「そ、そんな……」

しゅんと肩を落とすリュミエルに、アルヴィスがすぐさま続けた。

「でも安心して、リュリュ。俺たちがずっと君のそばにいて、ちゃんと治療してあげるから」

チュッと、頬にアルヴィスのキスが落ちる。

「そ、それって……二人とも、ずっと一緒にいてくれるってこと?」
 
「ああ、そうだよ、リュリュ」
 
「その通りだ、リュミエル」

魔の森で瘴気に当てられた二人を助けてから、元気になったらこの森を去ってしまうのだと、どこかで思い込んでいた。
ひとりでまたこの場所に取り残される――そんな不安を抱えていたリュミエルにとって、その言葉は何よりも嬉しかった。
 
「ありがとう、ふたりともっ……僕、嬉しい……ふたりがそばにいてくれて」

思わず堪えきれなくて、リュミエルはグスグスと涙をこぼしてしまう。

「おお、泣くほど嬉しいか、リュミエル(チョロすぎる)」
「ああ、俺のリュリュ、ほら、泣くならこの胸で泣いてくれ(可愛いすぎる……)」

左右からそっと抱き寄せられ、リュミエルは二人の間に埋もれるように身を預けた。

魔の森は、人に優しい場所ではない。
閉ざされた森の奥で、ここは静かな朝を迎え、今日も変わらず穏やかに息づいている。

これまで、この場所で生きてきたのは、リュミエルただひとりだった。
けれど――もう違う。

今、確かな体温が両側にある。
それだけで、世界は少し違って見えた。

リュミエルの世界は、もう、ひとりきりではなかった。



おわり
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