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3.元聖女は冒険者として仕事をします。
第67話(ステファン視点)
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パチパチという焚火の音と、川の流れる音が響いていた。
「ごめん、魚逃がしちゃいましたかね? ……いるのかなって……近くで見たかっただけなんだけど……」
レイラは焚火の前で落ち込んだ様子で深緑のローブのフードを被って丸くなっている。
「いいんだよ、しばらくすれば戻るだろうし。道具の準備してよう」
僕は笑いながら、荷物から釣り竿やエサを出した。エサは宿屋の厨房からもらってきたくず肉だ。あ、そうだ。
「気持ち悪くなかったら、こういう虫のが釣れるんだけど……」
近くの石を持ち上げると、その下にうごうごしている白い虫をつまんだ。
「それ、何?」
興味を引かれたのか、レイラが近くに来てじっと見つめる。
「白虫って蛾の幼虫だけど……気持ち悪くない?」
「ううん……、小さくて――むしろ、可愛いね!」
レイラが手のひらを出したので、僕はその上に虫を置いた。彼女は物珍し気にそれをじーっと見つめている。……本当に、いろんなことが珍しいんだな……。
「蛾は窓辺に飛んでいるのは見たことありますけど、子どもの時は、こんな見た目なんだね」
「……そうだね」
彼女がキアーラでどれだけ閉じた空間にいたのかと考えると、胸が痛くなった。
「それが大丈夫なら、そっちの方がよく釣れるから、集めてもらってもいいかな?」
そう言うと、レイラは嬉しそうに「うん!」と頷くと、立ち上がって楽しそうに周囲の石をひっくり返し始めた。「いました!」「いない……」「いました!」「いない……」「いました!」「いました!」という声が川辺に響いた。
***
「これくらいあれば、たくさん釣れるかな?」
しばらくして、レイラが僕が渡した小さい革袋を得意げに広げた。中にはたくさん白虫が蠢いている。
「ずいぶんたくさん獲れたね……。それだけあれば、助かるよ」
「ありがとう」と受け取って立ち上がると、竿を担いで渓流へ向かった。
「そろそろ釣れそうだな」
呟いて針の先に虫をつけ、竿を振ってそれを水に投げ入れる。横でレイラが息を呑んで様子を見ているのがわかった。魚の気を引くように、竿を左右に緩やかに動かす。――待つことしばらく、浮きが沈んだ。
「きたっ」
僕は小さく叫ぶと、リールを巻いた。両掌サイズの銀色の鱗にきらりと虹の模様を反射させる魚が吊り上げられ、河原をピチピチと跳ねる。捕まえて針を外すと、レイラのローブと同じ素材――水龍の大きな革袋に水を貯めて魚を入れた。革袋の中を虹魚はくるくると回る。
「わぁ」
レイラはそれをキラキラした目で見つめていた。
「レイラも釣ってみる?」
僕は、もうひとつ持ってきた小さめの竿を彼女に渡した。
***
「けっこう釣れたなあ」
それからしばらくして……、僕は革袋の中を泳ぐ数十匹の虹魚を見ながら呟いていた。
「……ステファンはすごいね……、私はぜんぜん……」
レイラが3匹、残りは僕が釣った。
「いや、最初で3匹はなかなかだと思うよ! 僕の妹なんか、最初に逃したら、『もうやりたくない』って竿を川に投げちゃったしね」
僕は思い出して苦笑した。『何で釣れないの!お兄様の教え方が悪いんでしょ』ってあいつ僕が大事にしてた竿を流しちゃったんだっけな。
「妹さん、いるんですね?」
「うん。弟と妹がいるよ」
「弟も! いいなぁ」
レイラが心底羨ましそうに言うので、僕は苦笑した。
「そんなにいいものじゃないよ……。いろいろ比べられるしね、特に弟とは――1つ違いだし、男兄弟だから」
僕は焚火の傍に丸太を転がして、そこに座ると揺らぐ火を見つめた。
「僕は長男なのにあんまり出来が良くなくて、弟はなんでもできたから……父親も母親も弟のが自慢でさ、妹も……何となく、そういう家族の空気は、察するよね。小さい頃は可愛かったけど、だんだん、あいつ、僕が何を言っても反抗的になちゃって……。弟の言うことは聞くのにね」
そこで僕ははっとした。何でこんな家族の愚痴を人に言っているんだろ。顔を叩いて表情を戻すと、笑って頭を掻いた。
「ごめんごめん、そうだ。魚、焼こうか」
リュックから炭を出すと焚火に入れた。炭がじんわり赤くなる。いい火加減だ。
魚を取り出して岩に打ち付けて息を止め、ナイフで内臓を取る。粗塩を振って川の水で洗ってぬめりを取ってから、もう一つ用意した革袋に溜めた塩水につける。
「こうすると、全体に塩味がついて美味しいんだ」
「へぇー」とレイラが感心したような声を上げた。……ライガはこのへんを解説しても「そっか、早く焼いてくれ」で終わるので、こうやって一つ一つの小話に反応してもらえると気分が良い。
「で、そしたら串に刺して焼く」
僕は近くに落ちてた真っ直ぐな枝を拾うと、ナイフで削って串にした。魚を逆さにし、エラから串を通していく。
「やってみる?」
「いいの?」
レイラが嬉しそうなので、僕は調子に乗って「初めは、難しいけどね」と付け加えて、彼女に下ごしらえの済んだ魚と串を渡した。
「わぁ」
レイラが小さく悲鳴を上げた。串が途中で魚を突き抜けてしまって、だらりと尾が串の途中からぶら下がってしまっている。
「真っ直ぐ刺すとそうなっちゃうから、背骨を巻き付けるみたいにぐるぐるってしてみて」
僕が言うと、レイラは「うんうん」と頷きながら、また串を通した。
「こんどは……! うまくできた……。すごいですねっ」
「すごいすごい。やっぱり、レイラは飲み込みが早いよ」
僕は感心して拍手をした。彼女は「そうかな」と得意げだ。
「あとは焼くんだけど……ポイントは、強火の遠火だよ。焼こうと思って火に近づきすぎると表面だけ焦げるから」
僕はぼんやりと炭火が灯る焚火から少し離して串を地面に刺した。
ぱちぱちと焚火が燃える。
「ステファンは馬に乗るのも上手だし……お魚も焼けるし……魔物にも詳しいし……何でもできてすごいよね」
レイラが感心したように呟いた。
「そうかなあ。……もともと動物とか魚釣ったりとかが好きだから、これくらいは、できるよ。剣の練習しても、弟に敵わないのはわかってたから、練習サボって、ライガを連れてよくうちの山に行って魚釣ったりしてたから、自然とね」
それから、――心底呆れたような目で僕を見る父親の視線を思い出してため息を吐いた。
「――それが、余計に、家族を呆れさせてたんだけどね。『剣の稽古もせずに、遊んでばっかりで、跡取りの自覚があるのか!』って父親には怒られたよ」
それから、はっとして顔を上げた。
また愚痴っぽくなっている。おかしいな。こんな話は他人にしたことがないのに。
レイラが聞き上手だからだろうか。
「自分の家に、山があったんですか?」
「うん。うちの屋敷の裏に、小さいけど山があった。辺境の田舎だからね。土地が広くてさ。ライガとよく山で遊んでたよ」
「すごい……」
レイラが口に手を当てて、感動したように呟いた。それから首を傾げる。
「あれ……? ライガとステファンって、そんな昔から知り合いなの?」
そういえば、改めて僕とライガの関係は話したことなかったっけ。
「そうだね。僕が11のときに父親がライガを家に連れてきたから、もう10年以上の付き合いになるかな? 幼馴染――というか、弟が2人いる感じだなあ」
僕はだんだんと焼けていく串焼き魚の鱗を見つめた。
「実の弟より、あいつの方が気が合うんだけどね。僕の弟は、僕とは次元が違う人間っていうか、一緒にいても、何を話せばいいのかわからなかった」
「弟さんって、そんなにすごい人なの?」
「そりゃ、もう。僕は弟に一回も剣で勝ったことがないよ。最終的には父さんも負かしてたし……」
弟が父親を倒したのは、僕が17で弟が16の時だ。父親は「よくぞここまで」と感涙してたっけ。それを見て、父親の後を継ぐのは僕じゃない、弟に譲るべきだと思って、家を出たんだ。
何でも僕の上を余裕で超えていく、そういう弟だった。
何か……思い出して凹んできたな、と思ってたところに、レイラが聞いてきた。
「……弟さんも、お魚釣ったり、お料理したり、上手なんですか?」
「どうだろうね」
僕は頭を悩ませた。あいつは本当に真面目に剣と魔法の練習ばっかりしてて、ライガみたいに、外に一緒に遊びに行ったことがないから、わかんないな。
「――やったことないと思うから、それは僕の方が上手かもね」
「はははは」と笑うと、レイラが僕をじっと見てぽつりと呟いた。
「……お魚釣るの上手な方が、すごくないですかね……?」
「……」
その言葉が、何故がやたらと胸に響いて、固まった。僕は一瞬、瞳が潤むのを感じて――慌てて煙を自分の方へ扇いで誤魔化して、咳き込んだ。
「げほっ……そう……そうかなぁ。――でも、やらせたらホイホイ釣りそうだけどね、あいつは」
「ごめん、魚逃がしちゃいましたかね? ……いるのかなって……近くで見たかっただけなんだけど……」
レイラは焚火の前で落ち込んだ様子で深緑のローブのフードを被って丸くなっている。
「いいんだよ、しばらくすれば戻るだろうし。道具の準備してよう」
僕は笑いながら、荷物から釣り竿やエサを出した。エサは宿屋の厨房からもらってきたくず肉だ。あ、そうだ。
「気持ち悪くなかったら、こういう虫のが釣れるんだけど……」
近くの石を持ち上げると、その下にうごうごしている白い虫をつまんだ。
「それ、何?」
興味を引かれたのか、レイラが近くに来てじっと見つめる。
「白虫って蛾の幼虫だけど……気持ち悪くない?」
「ううん……、小さくて――むしろ、可愛いね!」
レイラが手のひらを出したので、僕はその上に虫を置いた。彼女は物珍し気にそれをじーっと見つめている。……本当に、いろんなことが珍しいんだな……。
「蛾は窓辺に飛んでいるのは見たことありますけど、子どもの時は、こんな見た目なんだね」
「……そうだね」
彼女がキアーラでどれだけ閉じた空間にいたのかと考えると、胸が痛くなった。
「それが大丈夫なら、そっちの方がよく釣れるから、集めてもらってもいいかな?」
そう言うと、レイラは嬉しそうに「うん!」と頷くと、立ち上がって楽しそうに周囲の石をひっくり返し始めた。「いました!」「いない……」「いました!」「いない……」「いました!」「いました!」という声が川辺に響いた。
***
「これくらいあれば、たくさん釣れるかな?」
しばらくして、レイラが僕が渡した小さい革袋を得意げに広げた。中にはたくさん白虫が蠢いている。
「ずいぶんたくさん獲れたね……。それだけあれば、助かるよ」
「ありがとう」と受け取って立ち上がると、竿を担いで渓流へ向かった。
「そろそろ釣れそうだな」
呟いて針の先に虫をつけ、竿を振ってそれを水に投げ入れる。横でレイラが息を呑んで様子を見ているのがわかった。魚の気を引くように、竿を左右に緩やかに動かす。――待つことしばらく、浮きが沈んだ。
「きたっ」
僕は小さく叫ぶと、リールを巻いた。両掌サイズの銀色の鱗にきらりと虹の模様を反射させる魚が吊り上げられ、河原をピチピチと跳ねる。捕まえて針を外すと、レイラのローブと同じ素材――水龍の大きな革袋に水を貯めて魚を入れた。革袋の中を虹魚はくるくると回る。
「わぁ」
レイラはそれをキラキラした目で見つめていた。
「レイラも釣ってみる?」
僕は、もうひとつ持ってきた小さめの竿を彼女に渡した。
***
「けっこう釣れたなあ」
それからしばらくして……、僕は革袋の中を泳ぐ数十匹の虹魚を見ながら呟いていた。
「……ステファンはすごいね……、私はぜんぜん……」
レイラが3匹、残りは僕が釣った。
「いや、最初で3匹はなかなかだと思うよ! 僕の妹なんか、最初に逃したら、『もうやりたくない』って竿を川に投げちゃったしね」
僕は思い出して苦笑した。『何で釣れないの!お兄様の教え方が悪いんでしょ』ってあいつ僕が大事にしてた竿を流しちゃったんだっけな。
「妹さん、いるんですね?」
「うん。弟と妹がいるよ」
「弟も! いいなぁ」
レイラが心底羨ましそうに言うので、僕は苦笑した。
「そんなにいいものじゃないよ……。いろいろ比べられるしね、特に弟とは――1つ違いだし、男兄弟だから」
僕は焚火の傍に丸太を転がして、そこに座ると揺らぐ火を見つめた。
「僕は長男なのにあんまり出来が良くなくて、弟はなんでもできたから……父親も母親も弟のが自慢でさ、妹も……何となく、そういう家族の空気は、察するよね。小さい頃は可愛かったけど、だんだん、あいつ、僕が何を言っても反抗的になちゃって……。弟の言うことは聞くのにね」
そこで僕ははっとした。何でこんな家族の愚痴を人に言っているんだろ。顔を叩いて表情を戻すと、笑って頭を掻いた。
「ごめんごめん、そうだ。魚、焼こうか」
リュックから炭を出すと焚火に入れた。炭がじんわり赤くなる。いい火加減だ。
魚を取り出して岩に打ち付けて息を止め、ナイフで内臓を取る。粗塩を振って川の水で洗ってぬめりを取ってから、もう一つ用意した革袋に溜めた塩水につける。
「こうすると、全体に塩味がついて美味しいんだ」
「へぇー」とレイラが感心したような声を上げた。……ライガはこのへんを解説しても「そっか、早く焼いてくれ」で終わるので、こうやって一つ一つの小話に反応してもらえると気分が良い。
「で、そしたら串に刺して焼く」
僕は近くに落ちてた真っ直ぐな枝を拾うと、ナイフで削って串にした。魚を逆さにし、エラから串を通していく。
「やってみる?」
「いいの?」
レイラが嬉しそうなので、僕は調子に乗って「初めは、難しいけどね」と付け加えて、彼女に下ごしらえの済んだ魚と串を渡した。
「わぁ」
レイラが小さく悲鳴を上げた。串が途中で魚を突き抜けてしまって、だらりと尾が串の途中からぶら下がってしまっている。
「真っ直ぐ刺すとそうなっちゃうから、背骨を巻き付けるみたいにぐるぐるってしてみて」
僕が言うと、レイラは「うんうん」と頷きながら、また串を通した。
「こんどは……! うまくできた……。すごいですねっ」
「すごいすごい。やっぱり、レイラは飲み込みが早いよ」
僕は感心して拍手をした。彼女は「そうかな」と得意げだ。
「あとは焼くんだけど……ポイントは、強火の遠火だよ。焼こうと思って火に近づきすぎると表面だけ焦げるから」
僕はぼんやりと炭火が灯る焚火から少し離して串を地面に刺した。
ぱちぱちと焚火が燃える。
「ステファンは馬に乗るのも上手だし……お魚も焼けるし……魔物にも詳しいし……何でもできてすごいよね」
レイラが感心したように呟いた。
「そうかなあ。……もともと動物とか魚釣ったりとかが好きだから、これくらいは、できるよ。剣の練習しても、弟に敵わないのはわかってたから、練習サボって、ライガを連れてよくうちの山に行って魚釣ったりしてたから、自然とね」
それから、――心底呆れたような目で僕を見る父親の視線を思い出してため息を吐いた。
「――それが、余計に、家族を呆れさせてたんだけどね。『剣の稽古もせずに、遊んでばっかりで、跡取りの自覚があるのか!』って父親には怒られたよ」
それから、はっとして顔を上げた。
また愚痴っぽくなっている。おかしいな。こんな話は他人にしたことがないのに。
レイラが聞き上手だからだろうか。
「自分の家に、山があったんですか?」
「うん。うちの屋敷の裏に、小さいけど山があった。辺境の田舎だからね。土地が広くてさ。ライガとよく山で遊んでたよ」
「すごい……」
レイラが口に手を当てて、感動したように呟いた。それから首を傾げる。
「あれ……? ライガとステファンって、そんな昔から知り合いなの?」
そういえば、改めて僕とライガの関係は話したことなかったっけ。
「そうだね。僕が11のときに父親がライガを家に連れてきたから、もう10年以上の付き合いになるかな? 幼馴染――というか、弟が2人いる感じだなあ」
僕はだんだんと焼けていく串焼き魚の鱗を見つめた。
「実の弟より、あいつの方が気が合うんだけどね。僕の弟は、僕とは次元が違う人間っていうか、一緒にいても、何を話せばいいのかわからなかった」
「弟さんって、そんなにすごい人なの?」
「そりゃ、もう。僕は弟に一回も剣で勝ったことがないよ。最終的には父さんも負かしてたし……」
弟が父親を倒したのは、僕が17で弟が16の時だ。父親は「よくぞここまで」と感涙してたっけ。それを見て、父親の後を継ぐのは僕じゃない、弟に譲るべきだと思って、家を出たんだ。
何でも僕の上を余裕で超えていく、そういう弟だった。
何か……思い出して凹んできたな、と思ってたところに、レイラが聞いてきた。
「……弟さんも、お魚釣ったり、お料理したり、上手なんですか?」
「どうだろうね」
僕は頭を悩ませた。あいつは本当に真面目に剣と魔法の練習ばっかりしてて、ライガみたいに、外に一緒に遊びに行ったことがないから、わかんないな。
「――やったことないと思うから、それは僕の方が上手かもね」
「はははは」と笑うと、レイラが僕をじっと見てぽつりと呟いた。
「……お魚釣るの上手な方が、すごくないですかね……?」
「……」
その言葉が、何故がやたらと胸に響いて、固まった。僕は一瞬、瞳が潤むのを感じて――慌てて煙を自分の方へ扇いで誤魔化して、咳き込んだ。
「げほっ……そう……そうかなぁ。――でも、やらせたらホイホイ釣りそうだけどね、あいつは」
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