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5.元聖女は自分のことを知る決心をしました。
第131話(ステファン視点)(数日前)
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レイヴィスを捕らえてからしばらく、サミュエルさんは魔術師ギルド本部から大司教確保の指示を取り付けてくれた。
その指示を受け、サミュエルさんたち王都魔術師ギルドの魔法使いたち数人に加えて、リル、ソーニャ、ナターシャさん、僕、ライガ、それからエイダンはキアーラの関所を訪れていた。
「エ……エイダン様!? お戻りになられたのですか……?」
関所の兵士はエイダンを見て、目を丸くした。
エイダンはその兵士に駆け寄ると、嬉しそうに肩を叩いた。
「グレッグではないか! お前、身体は完全に回復したのか?」
「お気遣いありがとうございます。問題ございません」
「知り合いか?」と聞くと、エイダンは「僕の直轄の護衛兵をしていた者だ」と頷いた。
「お前がここにいて良かったよ。――父上に話がある。通してくれ」
「――エイダン様、そちらの方々は――」
グレッグは僕たちを見回した。
サミュエルさんはじめ、リル、ソーニャたちは魔術師ギルドの、交差する杖の形の紋章が入った揃いの黒いローブを整えて前に出た。エイダンは咳払いして、兵士に言った。
「魔物密売のレイヴィス商会と多額の取引をし、魔力の高い子どもを不正に神官とするべく光神教の神殿に引き取っていた罪状で、大司教の身柄を魔術師ギルドに引き渡すよう指示が出ている。父上に謁見《えっけん》を願う」
「大司教様が――? しかし……」
グレッグは驚いた顔をだんだんと歪めて呟いた。
「少々お待ちください――、ただいま、神官様に確認をとって参ります」
「神官『様』?」
エイダンはぴくりと眉を持ち上げて顔をしかめた。
「お通ししたい気持ちは、山々なのですが――――私たち兵士は今、神殿の、大司教様の指揮下にあります」
声のトーンを落として、グレッグは地面をどんっと踏みつけた。
「あいつら、大司教が国王様から兵の指揮権を与えられると手のひらを返したように、我々をいいように使い出して――、食糧だのなんだの、なんでも徴収させて、直接渡せだとか無茶なことばかり言ってくるのです。――しかし、我々も向こうに竜がいるとなると――言うことを聞くしか……」
そのとき、どすどすっという低い重い足音が地面を伝わって来た。
顔を上げると、門の向こうから黄色い鱗の竜が門に向かって歩いて来るのが見えた。
「雷竜?」
僕は思わず目を細めた。雷竜は見るのが初めてだった。
火竜より翼や身体が細いな……。
竜の首には首輪がはまっていて、そこから太い手綱が伸びている。
背中に装着した鞍のようなものに跨って、その手綱持っているのは、白い神官服の男だった。
「――――これは、国外追放になった元王太子殿ではないですか。魔法使い共を率いて、キアーラに何の御用でしょうか」
「――父上との謁見を願いに来た」
「国外追放された者を我が国に入れるわけには参りません。お引き取りを」
エイダンは厳しい顔で黄色い竜の背に乗る神官を睨みつける。
「――――僕は大司教に勝手に置いて行かれただけだ。父上から直接、国外追放を言い渡されたわけではない。大体、お前たち神官に入国の許可を判断するする権限などないはずだが?」
「全ての許可は大司教様がされていらっしゃる。大司教様の意向に従い、大司教様に逆らった元王子をはじめ、光の女神様を否定する魔法使いをキアーラに入れることはできません」
ぐっと拳を握ったエイダンの横で、僕はリルに視線を向けた。
彼女はサミュエルさんの後ろに隠れるように立つと、杖を前に握った。
――――力づくは問題になるからあんまりやりたくなかったけど、まず中に入らないと話が始まらないから――、魔法で眠ってもらうか痺れさせるかとにかくこいつを大人しくさせて――。
と思っていたら、何やら竜に乗った神官の後ろから、わーっと甲冑を着た兵士たちが押し寄せてきた。
「――立ち去らないというのなら――」
竜の鎖をぐいっと引っ張った神官の身体が言葉の途中で下に引きずり落される。
兵士たちが竜に登って、神官を引っ張り下ろしていた。竜は吠えながら首をぶんぶん振る。
「エイダン様っ、よくぞお戻りに!」
「中へどうぞ!」
兵士たちは口々に叫んでいた。いつの間にかその場から去っていたグレッグが、詰め所から兵士を呼んできたようだ。
「このっ、何をっ、おい――、雷だっ」
地面に取り押さえられて、白い服を土で汚した神官は、混乱したように暴れる竜に命令した。竜はガァ!と返事をするように吠えて口を開ける。
僕は、腰に差した剣と短剣と、上着に仕込んだナイフ数本を抜くと、腕に力を集中して竜の口の中に向かって全部一気に投げつけた。竜の白く尖った牙と牙の間にその剣先が飲み込まれるのと、喉奥から閃光が飛び出すのは同時だった。
バリバリバキバキ!
雷を全て受け止めた刃物は、竜の口の中で四方八方に暴発した。
口内に刃物が突き刺さった竜は、鼓膜を切り裂くような悲鳴を上げ、神官も兵士も吹っ飛ばしながら暴れまわる。
「ライガ! 口巻いて、取り押さえろ! 蛇竜とかと一緒だから! たぶん!」
僕は背中のリュックから鎖を出すとライガに投げた。
ライガは鎖を受け取ると完全獣化しながら暴れる竜の前に飛び出た。
鎖を竜の口に巻き付けて締め上げる。
竜族は噛みつく力に比べて口を開く力が弱い。一撃で首を落とせないような大きい蛇竜を相手にするときなんかは、念のため丸まったところで口に鎖を巻いて、噛みつかれないようにしてから処理することが多い。
ライガに口を締め上げられて、雷竜はばったばったと尻尾やら後ろ脚をばたばたさせた。ライガは振り回されながらも鎖をぎゅっと絞って耐えていた。
雷を吐いてくるのは口からだから、口さえ開かせなきゃ問題ない。
「後ろ、アタシが押さえる!」
ナターシャさんが飛び出して、竜の右後ろ脚を尖らせた爪を喰い込ませて押さえ込んだ。
僕も意識を集中して、身体を強化させると、エイダンの腰から剣を抜いて、竜の左後ろ脚に突き刺して押さえた。
「リル! サミュエルさん! ソーニャ! 眠り!!」
そう叫ぶと、魔法使いたちは同時に杖先を竜の身体に触れさせて、「眠れ!」と呪文を唱えた。
押さえこんでいた竜の脚の力がふっと抜け、大きな体はどさりと土の上に落ちた。
――荒ぶっていたとはいえ、魔法使い複数の眠りがけはよく効いたらしい。
大司教の引き渡しを求めにきたわけで、竜を殺しに来たわけじゃないから、大きな戦闘にならなくて良かった……。
周りを見回すと、暴れた竜に吹き飛ばされた兵士に怪我人はいるようだけど、みんな軽傷みたいだった。良かった……。
「入国させて頂きます。——ひとまず、あなたも怪我人の処置を手伝ってくださいね。神官なら、目の前の怪我人を放っておかないでしょう」
地面に転がる神官を起こして、軽く回復魔法をかけてやると、魔法使いたちと他の怪我人の処置に向かった。
その指示を受け、サミュエルさんたち王都魔術師ギルドの魔法使いたち数人に加えて、リル、ソーニャ、ナターシャさん、僕、ライガ、それからエイダンはキアーラの関所を訪れていた。
「エ……エイダン様!? お戻りになられたのですか……?」
関所の兵士はエイダンを見て、目を丸くした。
エイダンはその兵士に駆け寄ると、嬉しそうに肩を叩いた。
「グレッグではないか! お前、身体は完全に回復したのか?」
「お気遣いありがとうございます。問題ございません」
「知り合いか?」と聞くと、エイダンは「僕の直轄の護衛兵をしていた者だ」と頷いた。
「お前がここにいて良かったよ。――父上に話がある。通してくれ」
「――エイダン様、そちらの方々は――」
グレッグは僕たちを見回した。
サミュエルさんはじめ、リル、ソーニャたちは魔術師ギルドの、交差する杖の形の紋章が入った揃いの黒いローブを整えて前に出た。エイダンは咳払いして、兵士に言った。
「魔物密売のレイヴィス商会と多額の取引をし、魔力の高い子どもを不正に神官とするべく光神教の神殿に引き取っていた罪状で、大司教の身柄を魔術師ギルドに引き渡すよう指示が出ている。父上に謁見《えっけん》を願う」
「大司教様が――? しかし……」
グレッグは驚いた顔をだんだんと歪めて呟いた。
「少々お待ちください――、ただいま、神官様に確認をとって参ります」
「神官『様』?」
エイダンはぴくりと眉を持ち上げて顔をしかめた。
「お通ししたい気持ちは、山々なのですが――――私たち兵士は今、神殿の、大司教様の指揮下にあります」
声のトーンを落として、グレッグは地面をどんっと踏みつけた。
「あいつら、大司教が国王様から兵の指揮権を与えられると手のひらを返したように、我々をいいように使い出して――、食糧だのなんだの、なんでも徴収させて、直接渡せだとか無茶なことばかり言ってくるのです。――しかし、我々も向こうに竜がいるとなると――言うことを聞くしか……」
そのとき、どすどすっという低い重い足音が地面を伝わって来た。
顔を上げると、門の向こうから黄色い鱗の竜が門に向かって歩いて来るのが見えた。
「雷竜?」
僕は思わず目を細めた。雷竜は見るのが初めてだった。
火竜より翼や身体が細いな……。
竜の首には首輪がはまっていて、そこから太い手綱が伸びている。
背中に装着した鞍のようなものに跨って、その手綱持っているのは、白い神官服の男だった。
「――――これは、国外追放になった元王太子殿ではないですか。魔法使い共を率いて、キアーラに何の御用でしょうか」
「――父上との謁見を願いに来た」
「国外追放された者を我が国に入れるわけには参りません。お引き取りを」
エイダンは厳しい顔で黄色い竜の背に乗る神官を睨みつける。
「――――僕は大司教に勝手に置いて行かれただけだ。父上から直接、国外追放を言い渡されたわけではない。大体、お前たち神官に入国の許可を判断するする権限などないはずだが?」
「全ての許可は大司教様がされていらっしゃる。大司教様の意向に従い、大司教様に逆らった元王子をはじめ、光の女神様を否定する魔法使いをキアーラに入れることはできません」
ぐっと拳を握ったエイダンの横で、僕はリルに視線を向けた。
彼女はサミュエルさんの後ろに隠れるように立つと、杖を前に握った。
――――力づくは問題になるからあんまりやりたくなかったけど、まず中に入らないと話が始まらないから――、魔法で眠ってもらうか痺れさせるかとにかくこいつを大人しくさせて――。
と思っていたら、何やら竜に乗った神官の後ろから、わーっと甲冑を着た兵士たちが押し寄せてきた。
「――立ち去らないというのなら――」
竜の鎖をぐいっと引っ張った神官の身体が言葉の途中で下に引きずり落される。
兵士たちが竜に登って、神官を引っ張り下ろしていた。竜は吠えながら首をぶんぶん振る。
「エイダン様っ、よくぞお戻りに!」
「中へどうぞ!」
兵士たちは口々に叫んでいた。いつの間にかその場から去っていたグレッグが、詰め所から兵士を呼んできたようだ。
「このっ、何をっ、おい――、雷だっ」
地面に取り押さえられて、白い服を土で汚した神官は、混乱したように暴れる竜に命令した。竜はガァ!と返事をするように吠えて口を開ける。
僕は、腰に差した剣と短剣と、上着に仕込んだナイフ数本を抜くと、腕に力を集中して竜の口の中に向かって全部一気に投げつけた。竜の白く尖った牙と牙の間にその剣先が飲み込まれるのと、喉奥から閃光が飛び出すのは同時だった。
バリバリバキバキ!
雷を全て受け止めた刃物は、竜の口の中で四方八方に暴発した。
口内に刃物が突き刺さった竜は、鼓膜を切り裂くような悲鳴を上げ、神官も兵士も吹っ飛ばしながら暴れまわる。
「ライガ! 口巻いて、取り押さえろ! 蛇竜とかと一緒だから! たぶん!」
僕は背中のリュックから鎖を出すとライガに投げた。
ライガは鎖を受け取ると完全獣化しながら暴れる竜の前に飛び出た。
鎖を竜の口に巻き付けて締め上げる。
竜族は噛みつく力に比べて口を開く力が弱い。一撃で首を落とせないような大きい蛇竜を相手にするときなんかは、念のため丸まったところで口に鎖を巻いて、噛みつかれないようにしてから処理することが多い。
ライガに口を締め上げられて、雷竜はばったばったと尻尾やら後ろ脚をばたばたさせた。ライガは振り回されながらも鎖をぎゅっと絞って耐えていた。
雷を吐いてくるのは口からだから、口さえ開かせなきゃ問題ない。
「後ろ、アタシが押さえる!」
ナターシャさんが飛び出して、竜の右後ろ脚を尖らせた爪を喰い込ませて押さえ込んだ。
僕も意識を集中して、身体を強化させると、エイダンの腰から剣を抜いて、竜の左後ろ脚に突き刺して押さえた。
「リル! サミュエルさん! ソーニャ! 眠り!!」
そう叫ぶと、魔法使いたちは同時に杖先を竜の身体に触れさせて、「眠れ!」と呪文を唱えた。
押さえこんでいた竜の脚の力がふっと抜け、大きな体はどさりと土の上に落ちた。
――荒ぶっていたとはいえ、魔法使い複数の眠りがけはよく効いたらしい。
大司教の引き渡しを求めにきたわけで、竜を殺しに来たわけじゃないから、大きな戦闘にならなくて良かった……。
周りを見回すと、暴れた竜に吹き飛ばされた兵士に怪我人はいるようだけど、みんな軽傷みたいだった。良かった……。
「入国させて頂きます。——ひとまず、あなたも怪我人の処置を手伝ってくださいね。神官なら、目の前の怪我人を放っておかないでしょう」
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