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第三章
第五十二話「共闘」
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戦況は朔に利があるのは変わらなかった。
結月は右肩を抑え、朔のもとへと走る。
やがて、朔に近づくに連れて双剣を構えなおし、魔夜へと攻撃できる態勢を作る。
「朔様っ!」
「来なくていい」
「いえ、私は【刀】です。あなたを守りたいです」
結月が朔を見つめながら決意を込めて言うと、朔は一瞬彼女のほうを見たあとすぐに魔夜に視線を向けなおした。
「俺は【俺】自身を葬り去る。それにお前は【刀】にこだわりすぎるな。それに……」
朔が珍しく言葉に詰まった。
結月が不思議に耳を傾ける。
「それに、俺の前に出るな。俺の横にいろ」
結月はわずかに瞳孔を開き、朔を見つめる。
守るでも守られるでもない『共に闘う』というその言葉に、結月は顔をほころばせた。
朔自身のその優しさと力強さに、結月は信頼を預けることにした。
と、同時に、結月の中で『淡い深愛』が芽生え始めていた。
朔の攻撃によって吹き飛ばされていた魔夜が、ぬらりと起き上がり結月と朔に視点を合わせる。
痛みを感じていない魔夜は、関節を鈍い音と共に戻すと、そのまま結月と朔の真正面から向かって来る。
「来るぞ」
「はいっ!」
結月と朔は互いに剣を構えて、魔夜を迎えうつ準備をする。
結月は双剣を胸の前で交差して構える。その刃は千草色に輝きを放つ。
朔は太刀を大太刀へと変化させる。その刃は金色に輝きを放つ。
朔が先行して刃を振るい、衝撃波を打つ。
その衝撃波に合わせて結月が駆け出し、魔夜へと一直線に向かう。
朔は『前に出るな』といったばかりだと、心の中で思いながら結月の後ろ姿を見つめる。
一気に結月と魔夜の距離が縮まる中、朔の放った衝撃波が一足先に魔夜のもとへと届く。
魔夜はその攻撃を受けるべく、結月と相まみえる前に足を止めた。
「……」
衝撃波が魔夜の受け身を崩していく。
その隙を狙い、結月が変化して湾曲した千草色の刃を魔夜に振りかざす。
結月の振るう刃は魔夜の胸部分を切り裂いた。
魔夜はそのまま受け身を崩され、朔の放った衝撃波と二重で攻撃を受ける。
「……」
その時、魔夜の顔にひびが走った。
「──っ!」
結月が見つめる前で、朔の姿を借りた魔夜が崩れ始めた──
結月は右肩を抑え、朔のもとへと走る。
やがて、朔に近づくに連れて双剣を構えなおし、魔夜へと攻撃できる態勢を作る。
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「俺は【俺】自身を葬り去る。それにお前は【刀】にこだわりすぎるな。それに……」
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痛みを感じていない魔夜は、関節を鈍い音と共に戻すと、そのまま結月と朔の真正面から向かって来る。
「来るぞ」
「はいっ!」
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結月は双剣を胸の前で交差して構える。その刃は千草色に輝きを放つ。
朔は太刀を大太刀へと変化させる。その刃は金色に輝きを放つ。
朔が先行して刃を振るい、衝撃波を打つ。
その衝撃波に合わせて結月が駆け出し、魔夜へと一直線に向かう。
朔は『前に出るな』といったばかりだと、心の中で思いながら結月の後ろ姿を見つめる。
一気に結月と魔夜の距離が縮まる中、朔の放った衝撃波が一足先に魔夜のもとへと届く。
魔夜はその攻撃を受けるべく、結月と相まみえる前に足を止めた。
「……」
衝撃波が魔夜の受け身を崩していく。
その隙を狙い、結月が変化して湾曲した千草色の刃を魔夜に振りかざす。
結月の振るう刃は魔夜の胸部分を切り裂いた。
魔夜はそのまま受け身を崩され、朔の放った衝撃波と二重で攻撃を受ける。
「……」
その時、魔夜の顔にひびが走った。
「──っ!」
結月が見つめる前で、朔の姿を借りた魔夜が崩れ始めた──
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