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プロローグ
拝啓父さん、母さん。あなた達の息子は異世界トリップしたようです。
しおりを挟む初ファンタジー作品です。
温かく見守ってください(*´▽`)ノ
________________________________________________________________
「は?ここどこ?」
よくわからない世界に来て気が付いたらテンプレの森の中。最初は驚いたけどそこは異世界もの大好きな最近の若者ということもあり言ってみた。
「ステータスオープン!!」
樹神 咲也
年齢 18
種族 人間
性別 男
容姿 黒髪黒目、180cm
Lv 36
HP 5364
MP 8419
称号 転移者、
属性 火、水、土、木、風、雷、光、闇、空間
スキル 創造、全言語理解、鑑定
「おっ!出た!!」
……え?年齢18?俺22才のはずなんだけど。属性はこれ全部あるんじゃないのか?スキルは創造か。
「ありがちだけどこのスキルが一番使い勝手がいいんだよな。幸い魔力は沢山ありそうだしいくつか創造してみるか。使い方は知らないけどとりあえず念じてみるか。」
最初は結界を作ろう。大学に行く予定だったのでろくな装備を持っている筈がなくてスマホやPC,バッテリー筆記用具、財布、飲み物はあるが攻撃に使えそうなものははさみ。しかも携帯タイプだから小さくて使えそうにはない。これじゃあスキルを調べているうちに魔物に殺されて、せっかくの異世界トリップがもったいない。
目を閉じる。だんだん周囲の風の音何かが聞こえてこなくなる。お腹のあたりに今までにない感覚がする。これが
魔力か。
「創造・結界」
ピキッ
目を開く。目の前には先ほどまでは確かに無かった光の幕が広がっていた。結界は自分が想像していた形になるのか俺が想像していた形とまったく同じだった。スキルの調査のためある程度う広さがある一辺10mの立方体の形に結界ができていた。
「成功か。魔力残量は8319使用量は100でスキル欄に結界が増えたな。思ったより使わないな。規模で使用量も変化するのか?まだまだあるしためしておくか。」
「結界」
最初の時よりもスムーズにできた。次の結界は5mさっきの半分の規模で使用量は50。
「一辺1mで消費量10ってところか。どんどんいくか他には探索、ステータス隠蔽、インベントリ、身体強化、飛翔か。あとは魔法の確認をしとけばなんとかなるよな」
身体強化で逃げ切れない場合を考えて飛翔は必要だよな。小説序盤で出る魔法じゃないしこの世界に空を飛ぶ人間がいるかまだ知らないから表立っては使いたくないんだよな。とりあえずステータスの転移者やHP,MPを隠蔽しないとな。鑑定スキルがあるってことは他の人に見られる可能性もあるもんな。
3時間後
「おっし!これで最後」
「創造・ステータス隠蔽」
「ステータスオープン」
とくに感覚は無かったがステータスは最初と変わっていた。
※()の中は隠蔽してあります。自分と許可した人だけが閲覧可能です。『』の中は偽装で他の人にも見ることができるが、実際には無い。
樹神 咲也
年齢 18
種族 人間
性別 男
容姿 黒髪黒目、180cm
Lv 36
HP 5364
MP 8319
称号 (転移者)、
属性 火、水、土、木、風、雷、光、闇、空間
スキル (創造)、全魔法、鑑定、(全言語理解)、(ステータス隠蔽)、インベントリ、身体強化、探索、隠密、(飛翔)、(体温調整)、『鍛冶』
属性に関しては隠してもいつかバレテもステータスと違うといわれても面倒なので開示しておくことにした。
『鍛冶』は創造で作った物を鍛冶のスキルで作成したものということにするために偽造した。
「それにしてもステータス隠蔽は魔力を消費しないのか便利だな。あとは俺の設定か異世界から来たなんてとてもじゃないけど言えないもんな。一部記憶喪失ってことにするか。記憶喪失なのに魔法を使えるってのも変だしな。」
「インベントリ」
手をかざした所の景色が歪み小さなブラックホールのようなものが現れる。
荷物をインベントリに入れる。ちなみに鑑定したところ生きているもの以外は収納ができ時間経過もしない。
「探索」
目の前に現在自分がいる場所を中心に半径5kmの情報がマップに映し出される。情報としては敵や周辺の村の方角や川の位置が映し出されている。ちなみに、検索もできる優れもの。
「飛翔・体温調整」
体が空中に浮く。上空高くに行き過ぎても大丈夫にするために体温を調整しておく。風魔法で空気抵抗を無くす。
魔法に関しては無詠唱で使えた。どうやらイメージで行けるようだ。
「それじゃあ行きますか。とりあえず周辺には敵や人がいないみたいだからできるだけ飛んでいくか」
空を飛ぶのは今日が初めてだけどそこは想像力がものを言う魔法。バランスを崩したりはしなく、案外快適な空中飛行。
「空中は直線で移動ができて楽だな。あとはどっか途中で魔物を狩って誰か人に売ってお金を確保しなきゃな」
目的の村まではあと、50km。創造のおかげで野宿でも苦労はしないがこの世界の情報は必須。この世界の住民との接触は必要不可欠。獲物が換金して貰えなくても、何か創造して作れば1泊分の宿泊費は確保できるだろう。
「あ、スマホのバッテリー充電しておこう」
スマホのバッテリーは電気式の充電ではなくソーラーパネルで蓄電するタイプ。俺が今いるのは雲の上、充電には最適な場所だ。
スマホや、パソコンは既に破壊不可の魔法をかけたから壊れることは無い。パソコンが使えなくなっても最悪スマホが生きていればなんとかなる。
「お、マップ上に魔物の反応。それじゃぁ初異世界の狩りといきますか!!」
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