34 / 127
34 ラズベリーさん
しおりを挟む
部屋のドアがノックされたのはその日の夜だった。相変わらずイオリとサラは檻越しに座り込んで楽しげに会話をしていて、私はソファに座ってイオリのリボルバーの手入れをしていた。
ドアを開けると知らない人が立っていた。大きなサングラスにハリネズミのような茶色の短いトゲトゲヘアが印象的な小柄のスーツ姿の男が、黒い袋を私に渡した。
「何これ。」
「中にノアフォンが入ってる。三人分だ。それからラズベリー様について、何か聞いてるか?」
意外にも甲高いアニメ声だったので私は笑いを堪えた。
「んっふ、後でラズベリーさんの顔写真を送るってオリオン様に言われたまま……。」
「ああそうか。ならこのノアフォンを持って、すぐに地下に止めてある車のところまで来い。イオリと二人でな。それから指示をするまで待機してろ。」
それだけ言って、男はドアを閉めた。袋の中には使い古しなのか、角の欠けたりヒビが入ったり少し汚れている黒くて小さいノアフォンが三つ入っていた。
一つ手に取って電源を入れると、イオリの名前が表示された。もうどれが誰の分なのか割り振られているらしい。
私はイオリとサラにノアフォンを配って、イオリを手招いた。そうするだろうなと思った通りに、別れのキスをしてからイオリがこちらに来た。
彼にリボルバーを渡すと、彼が腰のベルトにそれを装着した。そして歩きながら私に聞いた。
「どう言う仕事だ?」
「ラズベリーさんを迎えに行くだけじゃない?」
「ほお……何もないといいが。」
「……。」
廊下に出てノアフォンでロックをかけてから、二人でエレベーターに乗り、地下階に向かった。ずっとイオリは黙っていた。私も話したくないので黙っていた。
地下階は駐車場だった。柱には剥がれかけのエロいポスターが貼られていて、壁のグラフィティもそこかしこにあった。
真ん中に黒い乗用車が止まっていて、さっきの小柄な男がボンネットに座ってこちらを手招きした。
私とイオリは車に小走りで向かい、後ろの席に座った。男も運転席に乗り込んできて、車内には変な沈黙が流れた。
最初に口を開いたのはイオリだった。
「これから、どこに行くんだ?」
「……知らない。」男が答えた。「俺も指示を待っているんだ。どこにいって、何をするかなんて、その場に行ってからやっと指示が出る。だからこそ、途中でノアズに捕まっても何も情報が出ない。アドリブに強いやつじゃないと、務まらない仕事だよな。はは。」
「はは。」
一応、合わせて笑っておいた。すぐにピロンと音がしたので、私とイオリが同時にポケットのノアフォンを取り出して、送られてきた画像を見た。
ラズベリーさん、と言う名の女性の証明写真だった。年齢は二十代で、ブロンドのハーフアップの髪型で、鼻がツンと可愛くとんがっていて、青い目をしてる、とても美しい女性だ。
「この人を捕まえるの?」
私の質問に男が答えた。
「いや違う。厳密には、ラズベリー様が持っているものを、奪いたい。奪うというか……貰う。」
「奪うんですね。」
「そ、そうだね。リア。」
すぐに車が発進された。男は運転しながらも耳につけているイヤホン型のマイクで通信をとっている。車が外に出ると一気に眩しいくらいの水色やピンクのネオンが飛び込んできた。
「あーそうだ、座席のポケットにイヤーピースがあるからそれを着けてくれ。それはお前らにあげるから、これからも使って。」
私とイオリはポケットからそれを出して耳に着けた。ノアフォンと繋がっていて、ジーっと通信中の音が聞こえた。
車は片側四車線の大きな通りに出た。どでかい謎の銅像や、金色の噴水、三角の大きなホテル、この辺りにはカジノが沢山ある。そしてたまに、鶏の頭の看板があった。お馴染みのフライドチキンショップだ。
観光に来たみたい。違うけど。車はスイスイ進んで、私の目の奪われた三角ホテルの隣の脇道を通って行った。噴水と噴水に挟まれた道路は、何だかVIP感があった。
隣のイオリを見てみた。ドアに肘をついて、じっと外を眺めていた。彼にかける言葉など見つかるはずもなく、私は見なかったフリをした。
噴水エリアが終わると、道はどんどんとネオンの気配を失くした。ヤシの木が生えて、街灯も少なくなっていく。
車はすぐに脇の駐車場に入って、適当に停まった。目の前にあるお店を見て、私は絶句した。ピンクのネオンが怪しく光ってる外観、看板に上半身裸のお姉さまがカクテルを持っているイラストがあった。多分この店はストリップバーだ。
……何これ。何しに来たのここ。
するとお店の中からガタイのいい男が出てきて、その後ろからすらりとしたワンピース姿の、大きな帽子に夜なのにサングラスをかけている女性が、迷わずにこの車に向かってきた。
運転席の男が慌てて飛び出して、彼女のために助手席のドアを開けた。でも彼女はイオリのいる方のドアを開けて、イオリを私の方に押し込んで、無理矢理後部座席に座ってきた。
潰されながらも私は聞いた。
「……わ、私、前に行ったほうがいい?」
「構いませんわ。」女性は答えた。ふわっと甘い香水の匂いが漂った。「さあ車を出して頂戴。」
「それは困るな。」
女性がドアを閉めようとしたのを、さっき店から一緒に出て来たガタイのいい男が手でドアを掴んで阻止した。デニムのベストを着た、いかついスキンヘッドをしてる。
するとスキンヘッドさんがイオリを指差した。
「奥にいる男、うちが指名手配してる人間なんだ。」
え……この人、ノアズの人なの?
イオリがギクッとしたのだろう、急に私の手を掴んできた。ほんっとうに、こう言う時だけスキンシップ取りたがるよね、と嫌々ながらも私は手をぎゅっと握ってあげた。
するとラズベリーさんがイオリのことを見た。5秒ぐらい見つめてから、デニム男に答えた。
「彼は私の新しい男ですわ。ニコライ所長に、よろしくお伝えくださいね。それから奥にいる女性も、私のお友達ですの。」
「え、し、しかし!」
「それが呑めないのなら、私はもうノアズに興味はないとはっきりニコライ所長に伝えますわ。そして原因はあなたのせい。それでよろしくて?」
「い、いやそれは!……分かりました。全て上に伝えておきますから。」
「よろしくね。それと、若い子にレモンを口移しでもらってるあなたの顔、とてもブサイクでしたわ!あっはっは!」
ギュンと車が発進された。気になったので後ろの窓から見てみると、デニム男はぽかんとしたままこの車を見つめていた。
可哀想に……デニム男。変な同情感が胸を締め付けてる。そしてこの状況、どうするんだろう。
きっとこの女性がラズベリーさんだ。一応聞いてみた。
「ラズベリーさんですか?」
彼女が私を見た。どこか人を見下すような視線だった。
「……あなたの名前は何かしら?」
「リアです。そしてこちらはイオリ。」
「あらそう。イオリね。あら?聞いたことがある名前ね。ふーん。お元気かしら?」
ほら聞かれてるよ、と私はイオリの膝を叩いた。イオリはボソッと答えた。
「元気です……。先程は、我々を庇っていただき、ありがとうございます……。」
「お礼はよくってよ。これであなた達は無罪放免ね。私には力があるの。」と彼女はリップにグロスを塗り始めた。「時間もお金も有り余っているわ。後は何が欲しいかって、権力よ。権力さえあれば何でも出来るの。お分かり?」
「お分かりですとも!」と運転してる男が答えた。
「あなたとはお話ししておりませんわ。」
……すみません、と運転してる男のしょんぼりした声が聞こえた。
ドアを開けると知らない人が立っていた。大きなサングラスにハリネズミのような茶色の短いトゲトゲヘアが印象的な小柄のスーツ姿の男が、黒い袋を私に渡した。
「何これ。」
「中にノアフォンが入ってる。三人分だ。それからラズベリー様について、何か聞いてるか?」
意外にも甲高いアニメ声だったので私は笑いを堪えた。
「んっふ、後でラズベリーさんの顔写真を送るってオリオン様に言われたまま……。」
「ああそうか。ならこのノアフォンを持って、すぐに地下に止めてある車のところまで来い。イオリと二人でな。それから指示をするまで待機してろ。」
それだけ言って、男はドアを閉めた。袋の中には使い古しなのか、角の欠けたりヒビが入ったり少し汚れている黒くて小さいノアフォンが三つ入っていた。
一つ手に取って電源を入れると、イオリの名前が表示された。もうどれが誰の分なのか割り振られているらしい。
私はイオリとサラにノアフォンを配って、イオリを手招いた。そうするだろうなと思った通りに、別れのキスをしてからイオリがこちらに来た。
彼にリボルバーを渡すと、彼が腰のベルトにそれを装着した。そして歩きながら私に聞いた。
「どう言う仕事だ?」
「ラズベリーさんを迎えに行くだけじゃない?」
「ほお……何もないといいが。」
「……。」
廊下に出てノアフォンでロックをかけてから、二人でエレベーターに乗り、地下階に向かった。ずっとイオリは黙っていた。私も話したくないので黙っていた。
地下階は駐車場だった。柱には剥がれかけのエロいポスターが貼られていて、壁のグラフィティもそこかしこにあった。
真ん中に黒い乗用車が止まっていて、さっきの小柄な男がボンネットに座ってこちらを手招きした。
私とイオリは車に小走りで向かい、後ろの席に座った。男も運転席に乗り込んできて、車内には変な沈黙が流れた。
最初に口を開いたのはイオリだった。
「これから、どこに行くんだ?」
「……知らない。」男が答えた。「俺も指示を待っているんだ。どこにいって、何をするかなんて、その場に行ってからやっと指示が出る。だからこそ、途中でノアズに捕まっても何も情報が出ない。アドリブに強いやつじゃないと、務まらない仕事だよな。はは。」
「はは。」
一応、合わせて笑っておいた。すぐにピロンと音がしたので、私とイオリが同時にポケットのノアフォンを取り出して、送られてきた画像を見た。
ラズベリーさん、と言う名の女性の証明写真だった。年齢は二十代で、ブロンドのハーフアップの髪型で、鼻がツンと可愛くとんがっていて、青い目をしてる、とても美しい女性だ。
「この人を捕まえるの?」
私の質問に男が答えた。
「いや違う。厳密には、ラズベリー様が持っているものを、奪いたい。奪うというか……貰う。」
「奪うんですね。」
「そ、そうだね。リア。」
すぐに車が発進された。男は運転しながらも耳につけているイヤホン型のマイクで通信をとっている。車が外に出ると一気に眩しいくらいの水色やピンクのネオンが飛び込んできた。
「あーそうだ、座席のポケットにイヤーピースがあるからそれを着けてくれ。それはお前らにあげるから、これからも使って。」
私とイオリはポケットからそれを出して耳に着けた。ノアフォンと繋がっていて、ジーっと通信中の音が聞こえた。
車は片側四車線の大きな通りに出た。どでかい謎の銅像や、金色の噴水、三角の大きなホテル、この辺りにはカジノが沢山ある。そしてたまに、鶏の頭の看板があった。お馴染みのフライドチキンショップだ。
観光に来たみたい。違うけど。車はスイスイ進んで、私の目の奪われた三角ホテルの隣の脇道を通って行った。噴水と噴水に挟まれた道路は、何だかVIP感があった。
隣のイオリを見てみた。ドアに肘をついて、じっと外を眺めていた。彼にかける言葉など見つかるはずもなく、私は見なかったフリをした。
噴水エリアが終わると、道はどんどんとネオンの気配を失くした。ヤシの木が生えて、街灯も少なくなっていく。
車はすぐに脇の駐車場に入って、適当に停まった。目の前にあるお店を見て、私は絶句した。ピンクのネオンが怪しく光ってる外観、看板に上半身裸のお姉さまがカクテルを持っているイラストがあった。多分この店はストリップバーだ。
……何これ。何しに来たのここ。
するとお店の中からガタイのいい男が出てきて、その後ろからすらりとしたワンピース姿の、大きな帽子に夜なのにサングラスをかけている女性が、迷わずにこの車に向かってきた。
運転席の男が慌てて飛び出して、彼女のために助手席のドアを開けた。でも彼女はイオリのいる方のドアを開けて、イオリを私の方に押し込んで、無理矢理後部座席に座ってきた。
潰されながらも私は聞いた。
「……わ、私、前に行ったほうがいい?」
「構いませんわ。」女性は答えた。ふわっと甘い香水の匂いが漂った。「さあ車を出して頂戴。」
「それは困るな。」
女性がドアを閉めようとしたのを、さっき店から一緒に出て来たガタイのいい男が手でドアを掴んで阻止した。デニムのベストを着た、いかついスキンヘッドをしてる。
するとスキンヘッドさんがイオリを指差した。
「奥にいる男、うちが指名手配してる人間なんだ。」
え……この人、ノアズの人なの?
イオリがギクッとしたのだろう、急に私の手を掴んできた。ほんっとうに、こう言う時だけスキンシップ取りたがるよね、と嫌々ながらも私は手をぎゅっと握ってあげた。
するとラズベリーさんがイオリのことを見た。5秒ぐらい見つめてから、デニム男に答えた。
「彼は私の新しい男ですわ。ニコライ所長に、よろしくお伝えくださいね。それから奥にいる女性も、私のお友達ですの。」
「え、し、しかし!」
「それが呑めないのなら、私はもうノアズに興味はないとはっきりニコライ所長に伝えますわ。そして原因はあなたのせい。それでよろしくて?」
「い、いやそれは!……分かりました。全て上に伝えておきますから。」
「よろしくね。それと、若い子にレモンを口移しでもらってるあなたの顔、とてもブサイクでしたわ!あっはっは!」
ギュンと車が発進された。気になったので後ろの窓から見てみると、デニム男はぽかんとしたままこの車を見つめていた。
可哀想に……デニム男。変な同情感が胸を締め付けてる。そしてこの状況、どうするんだろう。
きっとこの女性がラズベリーさんだ。一応聞いてみた。
「ラズベリーさんですか?」
彼女が私を見た。どこか人を見下すような視線だった。
「……あなたの名前は何かしら?」
「リアです。そしてこちらはイオリ。」
「あらそう。イオリね。あら?聞いたことがある名前ね。ふーん。お元気かしら?」
ほら聞かれてるよ、と私はイオリの膝を叩いた。イオリはボソッと答えた。
「元気です……。先程は、我々を庇っていただき、ありがとうございます……。」
「お礼はよくってよ。これであなた達は無罪放免ね。私には力があるの。」と彼女はリップにグロスを塗り始めた。「時間もお金も有り余っているわ。後は何が欲しいかって、権力よ。権力さえあれば何でも出来るの。お分かり?」
「お分かりですとも!」と運転してる男が答えた。
「あなたとはお話ししておりませんわ。」
……すみません、と運転してる男のしょんぼりした声が聞こえた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる